国民的ボクシング漫画
あしたのジョーは、高森朝雄(梶原一騎)原作、ちばてつや(漫画)の国民的なボクシング漫画で、1967年~1973年まで週刊少年マガジンで連載されアニメも大ブームとなった作品出津。
あしたのジョーといえば、東京山谷のドヤ街にあらわれた主人公矢吹丈がライバル力石徹との戦い経て、紆余曲折ありながらもカーロスやホセ・メンドウサと戦い頂点を目指し、やがて燃え尽きて灰になるといったところが誰もが知る明日のジョーの大まかなあらすじですが、今回はあえて女性との関わりについて評します。あしたのジョーの主人公「矢吹丈」はちょっとへらへらして人を食ったところもありますが、基本的には一貫してクールで硬派です。女性にうつつを抜かすといったキャラクターではありません。女性との関わりよりも、むしろ男性との関わりを大切にしています。
そんなジョーにも、彼に真剣に思いを寄せていた女性が二人いました。1人は少年院を退院してからアルバイトをしていた乾物屋の娘の「紀子」。そしてもう一人は白木ジムの会長の孫であり、後に自身が会長となる「白木葉子」です。紀子はジョーに思いを寄せながらも、結局は彼とは住む世界が違うと感じて、ジョーの親友である西と結婚します。ですがジョーとのくだりでは何とも言えない見え隠れする甘酸っぱさが本作の一服の清涼剤とし表現されており、紀子>もっとみる |