人気ドラマ「特命係長只野仁」の原作・柳沢みきおが送る、芸能界の闇に生きる男の復讐劇
元大手芸能プロダクションの社員、津島研一郎は麻薬取締法違反での懲役2年の実刑を終え、出所した。この事件の真相は当時、津島が所属していたマルAプロダクションの人気ミュージシャンが麻薬をバラ撒いているらしいと噂になった時に、社長から身代りになってくれれば2億円を支払うと言われ、その話に乗ってしまったものだった。
しかし、出所後に事件の真相を探ってみると、どうやら麻薬をバラ撒いていたのは社長本人で、偽装逮捕を装い、当時の津島の婚約者である順子を我がものにするために、津島を刑務所に押し込めたことが判明する。
2億円欲しさに全てを捨て去った自分への後悔と、社長への憎悪の日々。手元に残った金で毎晩飲んだくれる日々を送っていた。
ある日、酔っぱらって道端で倒れている横で男女の喧嘩に遭遇する。男が女に手をあげようとしていたため、仲裁に入ると男はそのまま逃げて行った。残った女の話を聞いてみると芸能界に入って有名になりたいという。気まぐれではあったが、この女をプロデュースしてみようと考え始めた津島だったが…。
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