電子書籍の書評ランキング

 
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文藝・小説・エッセイ・詩集

空中ブランコ 直木賞受賞作品

空中ブランコ 著者 ページ数 クチコミ評判
奥田秀郎 282ページ ★★★☆
これ、神経科のお話なんです。 何個かの短編に分かれているのですが、一番最初の話は公演に失敗してしまったプロの空中ブランコ乗りが、神経科を紹介されて訪れる。こんな話です。 ここまで見ると割とまともな話に見えるのですが、奥田秀朗がそんなまともに終わるわけがない。出てくるキャラクターは濃い人ばかり。特に主人公的な立場とも言える神経科医の伊良部のキワモノさは群を抜いています。>もっとみる

まほろ駅前多田便利軒 直木賞受賞作品

まほろ駅前多田便利軒 著者 ページ数 クチコミ評判
三浦 しをん 351ページ ★★★★
まほろ駅前多田便利軒は三浦しをん作の小説で、第135回直木賞受賞作品です。神奈川と東京の境にあるというまほろ市で多田便利軒という便利屋を営む多田啓介と、偶然再会し彼の元へ転がり込んできた高校時代の同級生、行天(ぎょうてん)春彦は、お互い三十代でバツイチの独身。 その2人が生活を共にしながら、多田便利軒に舞い込む怪しい依頼を受け、一癖も二癖もある人々と関わりあっていく物語です。「まほろ駅前多田便利軒」の続編として「まほろ駅前番外地」、「まほろ駅前狂想曲」が出版されています。過去の傷から自己嫌悪に陥りがちで人と深く関わらないようにしつつも>もっとみる

ヴィヨンの妻(美しい表紙で読みたいシリーズ)

太宰治のヴィヨンの妻 著者 ページ数 クチコミ評判
太宰治 25ページ ★★★★★
この作品も、人間失格と同様に太宰治を思わせるキャラクターが登場します。元男爵の次男という放蕩詩人「大谷」と、その妻「さっちゃん」が中心となっています。主人公はさっちゃんの方で、女性目線で話が進んでいくのですが、ともかくこの「大谷」がなんとも言えないダメ男なのです。 この人物は人間失格の主人公とリンクしているように思えました。心中を試みない分多少マシではあるものの、やっぱりダメ人間であることは間違いなく、どうしてさっちゃんはこんな男に……と思うことしきりです。少しだけその心情が理解できるような気もするのですが……。>もっとみる

たけくらべ(美しい表紙で読みたいシリーズ)

樋口一葉のたけくらべ 著者 ページ数 クチコミ評判
樋口一葉 32ページ ★★★★☆
この小説を読むためには、現代の感覚をそのまま持ち込んではいけないでしょう。樋口一葉は明治初期の人で、この作品自体も明治の時代背景というものをなぞっています。実際、この小説は樋口一葉の実体験を元にしていると言われると、今の人からすると衝撃を受けることになるでしょう。この小説の主人公は美登里という少女と、藤本真如という少年の二人を中心にして進んでいきます。子供から大人へと変わっていく、そんな時期を描いた作品です。>もっとみる

智恵子抄(美しい表紙で読みたいシリーズ)

高村光太郎の智恵子抄 著者 ページ数 クチコミ評判
高村光太郎 84ページ ★★★★☆
智恵子は元々酒造家の娘で福島の生まれでした。高村光太郎に嫁いで東京に行くわけですが、その空気が合わなかったのか自殺を図ってしまいます。自殺は未遂に終わりますが、その6年後に結核でなくなりました。こういった壮絶な人生を歩んだ人物が、どのようなものを書いたのか、というのは大きな勉強となる書でした。 有名なフレーズとして「東京には空がない」というものがあります。このフレーズは、実際に読んでみると感じる所が違ってきます。一節だけ切り抜くと、都会の息苦しさを嘆いたものに見えますが、実際には夫との感覚のズレを嘆いたものだったと感じました。>もっとみる

みだれ髪(美しい表紙で読みたいシリーズ)

与謝野晶子のみだれ髪 著者 ページ数 クチコミ評判
与謝野晶子 31ページ ★★★★☆
与謝野晶子は、女は男の三歩後ろを歩くと言われている時代、積極的に恋愛をしてきたと言われています。女の触れ動く心を歌にした内容は、当時の女性達の心を強くつかみました。今、改めて読み直しても、その繊細な文章はとても美しく、現代も変わらぬ男女の愛と照らし合わせることができます。 日本には、とても美しく魅力的な作品が沢山あります。是非、与謝野晶子の歌に触れて、自分の心を磨くことで、素敵な女性への階段をのぼってくださいね。女性の感性や思いを感じるかもしれません。>もっとみる

英語原文で味わうSherlock Holmes5 シャーロック・ホームズの冒険/THE ADVENTURES OF SHERLOCK HOLMES

英語原文で味わうSherlock Holmes5 シャーロック・ホームズの冒険/THE ADVENTURES OF SHERLOCK HOLMES 著者 ページ数 クチコミ評判
アーサー・コナンドイル 256ページ ★★★★☆
収録作品は「ボヘミアの醜聞」「赤毛組合」「花婿失踪事件」「ボスコム渓谷の惨劇」「オレンジの種5つ」「唇のねじれた男」「青い紅玉」「まだらの紐」「技師の親指」「独身の貴族」「緑柱石の宝冠」「ぶな屋敷」となっています。ある意味シャーロックホームズシリーズではこの作品が一番有名かもしれませんね。テレビドラマ化され好評を得た作品だからです。>もっとみる

英語原文で味わうSherlock Holmes4 恐怖の谷/THE VALLEY OF FEAR

英語原文で味わうSherlock Holmes4 恐怖の谷/THE VALLEY OF FEAR 著者 ページ数 クチコミ評判
アーサー・コナンドイル 197ページ ★★★★★
シャーロック・ホームズにはライバルと呼ばれる人物がいるのはご存知の人もいますよね。 ジェームズ・モリアーティ教授という人物がそれにあたりますが、この人物は「ホームズ最後の事件」でホームズと共に滝壺に落ちて死亡するという顛末を辿ります。恐怖の谷については発表は最後の事件よりもあとではあるものの、事件背景についてはそれ以前なので、どちらも生きているという背景で進行していきます。>もっとみる

英語原文で味わうSherlock Holmes3 バスカヴィル家の犬/THE HOUND OF THE BASKERVILLES

英語原文で味わうSherlock Holmes3 バスカヴィル家の犬/THE HOUND OF THE BASKERVILLES 著者 ページ数 クチコミ評判
アーサー・コナンドイル 131ページ ★★★★☆
内容についてですが、これもまた今までのシャーロック・ホームズとは一風変わった雰囲気を持っています。「魔犬(hound)」と呼ばれる存在など、どのようにして謎が解かれていくのか、ということを楽しむことができる作品です。 私は今回これを『英語原文で味わうSherlock Holmes3 バスカヴィル家の犬/THE HOUND OF THE BASKERVILLES 』で読みました。英語ならではの雰囲気というものが感じられて、日本語訳とは違った魅力が見えてきます。>もっとみる

英語原文で味わうSherlock Holmes2 四つの署名/The Sign of the Four

アーサー・コナンドイルのシャーロックホームズ4つの署名 著者 ページ数 クチコミ評判
アーサー・コナンドイル 131ページ ★★★★☆
ミステリーなので勿論内容についてはあまり詳しく触れることは出来ませんが、ホームズの下にひとりの女性が訪れる。その女性の相談から始まる数奇な殺人事件。死体の傍に残された四つの署名の謎。犬を使って追跡を試みるも、川岸から臭いが途絶えてしまい犯人の行方は判らなかったといった感じです。 シャーロック・ホームズが何故これほど世界中で愛されているのか知るのには十分な一冊です。>もっとみる