電子書籍の書評ランキング

 
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映像化文芸小説原作

小さいおうち 第143回直木三十五賞受賞作品【電子書籍】

小さいおうち 著者 ページ数 クチコミ評判
中島京子 348ページ ★★★★☆

昭和レトロを感じさせる第143回直木賞受賞作品

「小さいおうち」は、中島京子による作品で、第143回直木三十五賞受賞した昭和初期のある家庭を中心に描いた作品で2012年11月には山田洋次監督によって映画化(主演松たか子)もされた人気小説です。内容は山の手の小さな赤い屋根の「小さいおうち」に女中としてつかえたタキさんの回想を手記という形で語られている物語です。時代は昭和初期です。 この時代の様子が、優美に生き生きと描かれています。タキさんの話し方も上品で、古きよき時代を感じることができます。戦争という暗い時代を過ごしながらも、日常が淡々と語りかけるように優しく表現されています。タキさんの回想している様子が目に浮かぶようです。思い出が輝きながら浮かできているのかなあと思わせる感じです。>もっとみる

蜩ノ記 直木賞受賞作品【電子書籍】

蜩ノ記 著者 ページ数 クチコミ評判
葉室麟 416ページ ★★★★☆

2014年映画化の直木賞受賞時代小説

第146回直木賞受賞作品「蜩ノ記」の著者葉室麟は、第29回歴史文学賞、第14回松本清張賞などを受賞した実力派作家です。しかし直木賞に関しては2009年から4回に渡り候補となったもののその都度逃し、2012年の第146回にしてようやくこの「蜩ノ記」にて受賞することがかないました。 選考委員から藤沢周平を彷彿させる正攻法歴史小説と評され、全会一致での受賞であったことを告げられています。教養高い手法には定評があります。>もっとみる

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

もしドラ 著者 ページ数 クチコミ評判
岩崎 夏海 272ページ ★★★☆
たいていの人はやはり目からの情報を一番に優先します。表紙に可愛い女の子のイラストがのっていれば、経営にまったく関係のない若い人たちもなんとなく興味をひかれるものです。またドラッカーの経営論をきちんと紹介しつつも、その内容はまったく難しくありません。 むしろ野球部を主体とした青春物語です。「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」はもちろん経営学を書いた本ではありませんが、ドラッカーという人物に興味をもつきっかけを作ってくれる本です。>もっとみる

人生がときめく片づけの魔法

人生がときめく片づけの魔法 著者 ページ数 クチコミ評判
近藤 麻理恵 286ページ ★★★
とにかく読んですぐ部屋を片付けたい、キレイにしたいと皆実践したくなるような語りかけで文は構成されています。著者がどのような人生を歩んできたか、それも綴られているのですがこの「人生がときめく片づけの魔法」というタイトル通り劇的に上向きの人生を歩んでいる著者に自分にはない輝きを感じ、皆惹かれていくようです。生活に密着したこの素晴らしい本、一度読めば何度も読み返したくなる程夢中になれます。>もっとみる

【アナと雪の女王原案】雪の女王/THE SNOW QUEEN

雪の女王 著者 ページ数 クチコミ評判
クリスチャン・アンデルセン(著)楠山正雄 (翻訳)93ページ ★★★★☆
あの大ヒットディズニー映画「アナと雪の女王」の原案本ハンス・クリスチャン・アンデルセンの「雪の女王」の紹介です。映画を見た方には是非一度読んでみてもらいたい作品です。あくまでも原作ではなく原案なので、そのディズニーの発展性・企画力を楽しむのにも向いています。話の内容はオーソドックスな「ハッピーエンド」に向かっていく童話です。雪にさらわれてしまった少年を探す少女がキュートで読んでいてとても楽しいですよ。男の子の方はちょっとヘタレな感じではあるけれど、それも愛おしくて全体を通して上手くできているなあと感じます。映画もいいけど、原案も良かったです!どっちも楽しんでみてください!>もっとみる

陰日向に咲く 【電子書籍】

陰日向に咲く 著者 ページ数 クチコミ評判
劇団ひとり 221ページ ★★★★

劇団ひとりの力作 陰日向に咲く

お笑い芸人である劇団ひとりの小説、ということで読む前には意識していないつもりでも頭のどこかに「芸能人の戯れ」ではないか、という感覚がありました。 その無意識の意識も踏まえて、この「陰日向に咲く」はかなり面白い内容でした。短編の体をとり、幾人かの奇異な、でもどこか現実臭をまとった人生のパーツを切り取りながらそれらのパーツが実はもう少し大きな絵画を作り出すパズルのピースだった、という展開。展開そのものは今まで見たことがなかった、という類のものではないのですが「陰日向に咲く」のそれは前述したように「お笑い芸人が書いた」独特な感性も垣間見えました。 劇団ひとりさんはコントテイストの、役に入り込むタイプの芸をされる方なのですが「陰日向に咲く」に出てくるそれぞれの主人公、実はすべて彼が演じるコントのキャラクターなんじゃないか、と思わせる節があります。小説として読みながらどこか大衆演劇、しかも喜劇のいくつものシーンを見ている感覚に>もっとみる

ゴールデンスランバー【電子書籍】

伊坂幸太郎のゴールンデン・スランバー 著者 ページ数 クチコミ評判
伊坂幸太郎503ページ★★★★
ストーリーテリングの評価が高い伊坂幸太郎が見事な手腕で読者を最後まで楽しませてくれます。荒唐無稽なテーマを軽妙洒脱に書き下ろして読者を惹きつけるのが本当に上手で、伊坂作品に共通することですが、登場人物の一人一人が実に魅力的で躍動感を感じさせます。この作品の登場人物で一番惹かれたのは主人公の父親です。脇役ではありますが主人公が全国指名手配され、実家にマスコミが殺到した時の対応は、本書を読みながら「あんな父親になりたい」と思わずおやじに憧れを持ってしまうほどの力量とパワーです。登場人物一人一人から息吹が感じられます。>もっとみる

アヒルと鴨のコインロッカー 第25回吉川英治文学新人賞受【電子書籍】

アヒルと鴨のコインロッカー 著者 ページ数 クチコミ評判
伊坂幸太郎 384ページ ★★★★

仙台が舞台のミステリー小説

独特の世界観と、現代・過去が相互に織りなす物語が特徴的な新感覚ミステリー作品、伊坂幸太郎著、第25回吉川英治文学新人賞受賞作となっており2007年同名映画化されています。 このアヒルと鴨のコインロッカーという作品ですが、最初はこのタイトルの意味がわからない、理解できないという人が殆どでしょう。しかし、最後まで読み進めることによって意味が明らかになります。それがこの作品の一つの楽しみであると言えるでしょう。 新入生として大学に入学をするとある青年が仙台にやってきたところから物語は始まります。 不思議な隣人との出会いが主人公の学生生活に影響を与え始めるのですが、物語が現代と過去と交互に飛び、少しずつ物語の真相が明らかになってきます。>もっとみる

風立ちぬ

風立ちぬ 著者 ページ数 クチコミ評判
堀辰雄 ほり たつお 93ページ ★★★★☆
活字中毒ともいえる読書愛好家の私は、日々多種多様なジャンルの書籍を乱読しています。その中でも、やはり日本の純文学を読みというのは格別な楽しみがありますね。そんな訳で手に取ったのがこの書籍、掘辰雄の「風立ちぬ」です。>もっとみる