電子書籍の書評ランキング

#669 優しさの、ハンカチ。
あなたのハンカチが、好き。
あなたと、パーティーに出かけた。
シャンパングラスを、返す時に、いつこぼれたのか、指が濡れた。
次の瞬間、あなたが、何かを差し出している。・・・>more
#668 猛スピードで歩き、いきなり立ち止まる。
あなたの絵を見るスピードが好き。
あなたと、美術館に行った。
あなたは、観るのが速い。
説明を読むのも、速い。
私が、先に読み始めても、追い越される。
しかも、頭に入っている。・・・>more
#667 糸が切れても、弾き続ける。
あなたの、弾き方が好き。
あなたと、津軽三味線の演奏会に行った。
これまで、長唄の三味線は、聴いたことがあった。
津軽三味線を生で聴くのは、初めてだった。・・・>more
#666 寝ている間も、優しくしてくれる。
あなたの背中にほっぺをつけて眠るのが、好き。
あなたの背中に、抱きついて、眠るのが好き。
前から包まれて眠るのもいいけど、背中から、抱きついて眠るのも、好き。
本当は、両方同時にしたいくらい。・・・>more
#665 お箸の上を、滑らせるように。
あなたのお箸の持ち替え方が好き。
あなたと、和食のお店。
気が付かなかった。
私は、お箸の使い方が、きちんとしているつもりだった。
あなたのお箸の使い方を見て、恥ずかしくなった。・・・>more
#664 お殿様の、御成り。
あなたの御成りが、好き。
あなたと、船から浜離宮に上陸した。
こんなところに、入口があるなんて、知らなかった。
前にも、来たことがある場所なのに、全くちがう場所に思えた。
同じ場所でも、どこから入るかで、ちがって見える。・・・>more
#663 狭い隙間に、入っていく。
あなたの少年時代を思い浮かべるのが、好き。
あなたと、隅田川クルーズで、橋の下をくぐっていく。
いつもは、上から見ている橋を下から見るって、不思議な感覚。
道を走っている時は、橋は見ていない。・・・>more
#662 橋が、パレードでやってくる。
あなたと乗る船が、好き。
あなたと、浜離宮に行った。
あなたとの待ち合わせは、最寄りの駅ではなかった。
浅草だった。
浜離宮には、だいぶ離れていた。
目的地に、いきなり行かない所が好き。・・・>more
#661 テーブルの、パティシエに。
あなたのミルフィーユが、好き。
あなたと、アフタヌーンティー。
ミルフィーユがあった。
私は、ミルフィーユが好き。
だけど、大変。
上手に、食べることができない。・・・>more
#660 思い切って、優しく。
あなたのスコーンの切り方が、好き。
私は、香りの中に、漂っていた。
ホテルのラウンジ。
アフタヌーン・ティー。
三段重ねのアフタヌーンティー・スタンドが届く。
どれから、食べようか、迷う。・・・>more