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オカルト・陰謀・ホラー

地獄小僧

地獄小僧 著者 ページ数 クチコミ評判
日野日出志 266ページ ★★★★☆

ホラー漫画界のカリスマ日野日出志の傑作作品

ホラー漫画界のカリスマであり、映画監督でもある日野日出志が1976年に漫画雑誌の連載で発表した作品「地獄小僧」。数ある名作の中でも傑作との呼び声が高い本作は、ホラー漫画ファンでなくとも著者の才能と魅力を感じ取ることができる一冊。>もっとみる

エコエコアザラク  【電子コミック】

エコエコアザラク 著者 ページ数 クチコミ評判
古賀新一 208ページ ★★★★

美少女黒井ミサが活躍するオカルトホラー漫画の最高峰

エコエコアザラクは古賀新一の作品でオカルトホラー漫画の最高峰といっても良い作品で実写映画化、また実写ドラマ化されました。本作品は1975年から1979年にかけて週刊少年チャンピオンの黄金期を支えた作品でもあります。エコエコアザラクの初期は非常に暗い雰囲気をもった作品で、ミステリアスな美少女黒井ミサも謎めいたクールな印象でしたが、徐々に女子高生らしい感受性が出てきて、暗いながらも基本一話完結のストーリーも趣向がこらされていきました。 黒井ミサの裸体も決していやらしいものではなく、どこか神秘的で崇高なイメージで描かれていました。見どころととして、いまでも鮮明に覚えているのは、食堂車を舞台としたミステリアスな物語です。黒井ミサが列車の中で出会った紳士が大食漢で、頻繁に食堂車に行っては肉ばかり注文する。黒井ミサも次第にその食欲に興味を持ちつつも、食堂車の従業員同士の話を漏れ聞いてしまいます。>もっとみる

悪の教典 本屋大賞2011年7位 山田風太郎賞受賞作 【電子書籍】

悪の教典 著者 ページ数 クチコミ評判
貴志祐介 467ページ ★★★☆

映画にもなった衝撃作

32歳の高校教師、蓮実聖司。さわやかで端麗な容姿を持ち、生徒の心をつかむ話術にも長けている彼は、生徒やPTAから絶大なる信頼と支持を得ていた。しかし、その裏の顔は良心など全く持たないサイコパスだった。 貴志祐介作「悪の教典」は、学園を舞台としたサイコ・ホラー小説です。第1回山田風太郎賞受賞作、第144回直木三十五賞候補作、第32回吉川英治文学新人賞候補作、2011年本屋大賞ノミネート作と業界の評価の高い作品です。ボリュームたっぷりの大長編ですが、一見善人そのものの蓮実聖司の内面が少しずつあかされる前半部分から、クラスの生徒全員を巻き込む大惨事になるクライマックスまで一気に読ませる構成となっています。蓮実聖司は邪魔になる人物は容赦なく殺してしまう殺人鬼の内面を持っていて、人を傷つけたり心をもてあそぶことに快感を見いだしてるふしすらあります。その実情を細かく描くことによって、読者が「この人、ちょっとおかしい、いや、凄くおかしい。」と分からせていく前半部分がスリリングです。>もっとみる