電子書籍の書評ランキング

 
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コミック1960,s

新選組  【電子コミック】

新選組 著者 ページ数 クチコミ評判
手塚治虫 229ページ ★★★

マンガの神様が描く新選組

漫画の神様『手塚治虫』は、多くの名作をこの世に生み出しましたが、今回は少しマニアックな手塚作品を紹介します。今回紹介する手塚治虫の『新選組』は、1963年(発売日1962年?)に少年ブックにて連載された時代漫画で、物語序盤に主人公の深草丘十郎の父が逃亡している男をかくまった為、土佐なまりの男に手打ちにされます。 主人公の深草丘十郎は父の仇を討つために新選組に加入し、そこで親友になる鎌切大作に出会います。基本軸はこの二人を中心に進みます。どちらかといえばこの『新選組』は、子供向きの作品で中心人物の二人は手塚治虫オリジナルのキャラクターです。新選組愛があふれた作品かといえば、どちらかといえば新選組を貶めている感が強いかもしれません。多くの作品でもそうですが、局長の芹沢鴨は大酒飲みの粗暴な問題児として扱われ、あまり好意的には描かれてはいません。平山もとても神道無念流の使い手は思えぬ弱さ。>もっとみる

ザ・クレーター 【電子コミック】

ザ・クレーター 著者 ページ数 クチコミ評判
手塚治虫 190ページ ★★★

良作奇作が併録された、ぞくっとするSF短編集

『ザ・クレーター』は1969年から1970年にかけて週刊少年チャンピオンで連載された作品です。 天才漫画家『手塚治虫』のSF短編集と言ってしまえばそれまでですが、ザ・クレーターは異色の作品集です。SFはSFですが、ストーリーは多岐に富んでおり、時代も登場人物もほとんど重なりません。 唯一「オクチン(奥野隆一)」という少年が繰り返し登場しますが、これもストーリーによって人物の背景や時代が変わるため、手塚治虫のスターシステム(同じキャラクターが作品や役柄を変えて何度も登場する仕組み)の一部と考えることもできます。一つの一つの作品の完成度が高く、やや絶望感や後味の悪さを感じるエンディングが多いのも特徴の一つです。 例えば、第三話「溶けた男」などは、いつのまにか目の前に現れた不思議な男からの話を聞いて主人公が自分の過ちに気づきますが、さらなる悲劇を迎えます。「巴の面」は、醜いが心の美しい女と、美しいが心の醜い女との交錯によって生まれた呪いの面の物語ですが、人間の美醜とは何かを考えさせられます。>もっとみる

ビリ犬 【電子コミック】

ビリ犬 著者 ページ数 クチコミ評判
藤子不二雄(A) 224ページ ★★★

個性豊かな登場人物が織りなす何でも屋

『ビリ犬』は、藤子不二雄(A)によるギャグ漫画です。1969年に『たのしい幼稚園』や『ぼくら』で連載されたのが初出です。連載から随分期間の空いた1988年にテレビ朝日系列でテレビアニメ化されたのを機に『月刊コロコロコミック』に新作が連載されました。 「ビリ犬」は、よくあるほのぼの癒し系漫画かと思いきや、時々妙に的を射た発言にどきっとする、そんな多面性のある作品です。幼少期を懐かしんでまた読んでみたいという方は、当時とは違う感覚で2度楽しめるのでおすすめです。初めて手に取る方も古臭さを感じることなく楽しめる作品です。 お子さんやお孫さんと一緒に読めば、同じ作品なのに全く違う感想が出てきて面白いかもしれません。また、キャラクターの愛らしさが群を抜いています。全体的に間の抜けたテンポで、のんびりゆったり進むせいか、キャラクターの個々の魅力が存分に発揮されています。ビリ犬をはじめとする、眼を大きく縁取りした大胆なキャラクターデザインも、警戒心を抱かせないゆったりとした世界観を作り出すのに一役買っていて、いい味を出しています。>もっとみる

忍者ハットリくん 【電子コミック】

忍者ハットリくん 著者 ページ数 クチコミ評判
藤子不二雄(A) 185ページ ★★★

世代を超えて愛された日常系ギャグマンガ

「忍者ハットリくん」は言わずと知れた藤子不二雄(A)の有名漫画で、1964年に「少年」で連載を開始。その後誌面を変えコロコロコミックで1981年から1988年まで連載された世代を超えた人気作品です。アニメ化はもちろん実写映画化やファミコンソフトなどにもなりました。 「忍者ハットリくん」の見どころといえば、時代の錯誤感とキャラクターの濃さです。忍者というものがいないこの時代に、一人前の忍者になるために上京してきたハットリくんこと服部貫蔵と弟の心蔵の忍者としての生活と、現代に生きるふつうの人間のちぐはぐさが、読んでいるうちに馴染んで面白くなってきます。現代を生きる少年健一を忍法でいつも守る、とても強くて頼れる存在としてハットリくんは描かれています。>もっとみる

セクサロイド (コミック)【電子書籍】

セクサロイド 著者 ページ数 クチコミ評判
松本零士 160ページ ★★★★☆
セクサロイドは1968年4月~1970年11月に漫画ゴラク dokuhon(現在の週刊漫画ゴラク)で連載された松本松本零士青年誌初登場作品です。今ではあまり見なくなった長身美男な主人公が活躍する作品です。この作品以降もっさり体系のがにまた主人公が多くなりますね!しかし OPRATION MIKUDARIHANってすごい名前です。 巨匠・松本零士が描くこの作品は『宇宙戦艦ヤマト』のスターシャ、『銀河鉄道999』のメーテルなど松本零士シリーズの美女の原点とも言われている。誰をも魅了するユキだが、それは松本零士本人も例外ではない。 「セクサロイド」は私の夢でありました。この夢は頭の中で今も元気であります。>もっとみる

巨人の星  【電子コミック】

巨人の星 著者 ページ数 クチコミ評判
梶原一騎(原作),川崎のぼる(作画) 218ページ ★★★★

誰もが認める国民的野球漫画

巨人の星はアニメとして非常に有名で、今日でもCMやパチスロ台のタイアップなどされていて若い人でも「巨人の星」という作品の名前を知っている人は多いのではないでしょうか。原作は漫画で、梶原一騎(原作)/川崎のぼる(作画)により1966年から1971年まで週刊少年マガジンで連載されました。 アニメの方は展開が遅いために一球投げるのに一話かかるなどと言われることもありましたが、さすがに漫画の方ではそういう遅さを感じることはありません。ストーリーは、子供の頃からプロ野球球団の巨人に入団してエースになるように父星一徹から英才教育を受けた主人公星飛雄馬が、実際に巨人に入団して活躍をするといった物語です。しかし、すんなりとは巨人で活躍することが出来ず、魔球を編み出します。この魔球を使って花形満左門豊作等ライバルたちとしのぎを削りながら、主人公だけでなくライバル達も成長していく姿は見どころです。>もっとみる

オズマ隊長 【電子書籍】

オズマ隊長 著者 ページ数 クチコミ評判
手塚治虫 199ページ ★★★

産経新聞に連載された小説と漫画のコラボレーション

『オズマ隊長』は、手塚治虫の作品で1961年8月~1964年10月にかけて産経新聞にて連載された作品です。本作は非常にかわった形式を用いていて小説に漫画のような挿絵があるSF物語です。SF小説には興味あるけど、活字ばっかりはちょっと苦手という方に、特におすすめの作品ではないでしょうか。 沢山の挿絵があるといってもあちこちに工夫がこらしてあり、十分にSFの世界を堪能することができます。この作品の舞台となるのは近未来の日本生物の体を発達させる薬を日本の青山博士が発明しました。これを赤ん坊たちに注射をしたのです。すると赤ん坊たちは体はそのままですが、知能と体力が大人たちよりも飛躍的に成長し、やがて子供たちは世界のあちこちに支部を持つ「世界こども連盟」を結成します。>もっとみる

ひみつのアッコちゃん 【電子コミック】

ひみつのアッコちゃん 著者 ページ数 クチコミ評判
赤塚不二夫 249ページ ★★★

元祖魔法少女マンガ

赤塚不二夫の代表作の1つで1962年から「りぼん」にて連載が開始された作品で何度もTVアニメ化もされた作品です。この原作を手にする方は、アニメから興味をもった方でしょうか、それとも自分の子供時代を懐かしむ方でしょうか、または原作者である赤塚不二夫(これを知って驚かれた方も少なくないかもしれません。)の新たな面を知ろうとする方でしょうか。 いずれにしろ、この作品は原作とアニメではその構造に大きな違いがあります。その原因は、原作では主人公のパパは登場しないのに対し、アニメでは同居していて頻繁に登場する点にあります。 ストーリーの見どころは主人公アッコちゃんが変身し新たな力を得るという点で、「ひみつのアッコちゃん」は元祖魔法少女モノであると言えます。魔法少女ものが受け手に与える「訴求力」は、変身することの意味合いがどのようなものであるか、という点です。>もっとみる

サイボーグ009 【電子コミック】

サイボーグ009 著者 ページ数 クチコミ評判
石ノ森章太郎 242ページ ★★★★

誰がために戦う 未完の傑作サイボーグ009

石ノ森章太郎が長年描き続けた「サイボーグ009」は、実に多くの雑誌で連載された作品でもあります。1964年「週刊少年キング」で連載が開始され、その後第二期は「週刊少年マガジン」で連載。さらに第三期以降は秋田書店の「冒険王」や虫プロ商事の「COM」、さらには不定期掲載ながらも「週刊少女コミック」でも連載されました。さらにその後も誌面を変え「月間マンガ少年」(朝日ソノラマ)で数年連載し、今度は「週刊少年サンデー」で連載します。その間「少年ビッグコミック」にも不定期掲載されたという連載誌の変遷だけ明記してもすでに伝説級の作品です。 この作品サイボーグ009の見どころは、人間でありながら人工の部品を生身の体に組み込まれ機械化人間とでもいうべきサイボーグになってしまった年齢も・性別・国籍・人種も異なる若者たちの苦悩と絆、そして何よりも強い反戦への想いにあります。>もっとみる

あしたのジョー 【電子コミック】

あしたのジョー 著者 ページ数 クチコミ評判
高森朝雄,ちばてつや 228ページ ★★★★★

国民的ボクシング漫画

あしたのジョーは、高森朝雄(梶原一騎)原作、ちばてつや(漫画)の国民的なボクシング漫画で、1967年~1973年まで週刊少年マガジンで連載されアニメも大ブームとなった作品出津。 あしたのジョーといえば、東京山谷のドヤ街にあらわれた主人公矢吹丈がライバル力石徹との戦い経て、紆余曲折ありながらもカーロスやホセ・メンドウサと戦い頂点を目指し、やがて燃え尽きて灰になるといったところが誰もが知る明日のジョーの大まかなあらすじですが、今回はあえて女性との関わりについて評します。あしたのジョーの主人公「矢吹丈」はちょっとへらへらして人を食ったところもありますが、基本的には一貫してクールで硬派です。女性にうつつを抜かすといったキャラクターではありません。女性との関わりよりも、むしろ男性との関わりを大切にしています。 そんなジョーにも、彼に真剣に思いを寄せていた女性が二人いました。1人は少年院を退院してからアルバイトをしていた乾物屋の娘の「紀子」。そしてもう一人は白木ジムの会長の孫であり、後に自身が会長となる「白木葉子」です。紀子はジョーに思いを寄せながらも、結局は彼とは住む世界が違うと感じて、ジョーの親友である西と結婚します。ですがジョーとのくだりでは何とも言えない見え隠れする甘酸っぱさが本作の一服の清涼剤とし表現されており、紀子>もっとみる