電子書籍の書評ランキング

 
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コミック1990,s

サルハンター 【電子コミック】

サルハンター 著者 ページ数 クチコミ評判
ツギ野ツギ雄(ツギノツギオ) 256ページ ★★★★

ツギノツギオ版猿の惑星

サルハンター』は、『ツギ野ツギ雄(ツギノツギオ)』のマンガ作品で1995年から1996年にかけて『ヤングサンデー増刊 大漫王』や『週刊ヤングサンデー』などで連載されていた独特な作品。 本作「サルハンター」は、大衆の支持は得ることはできない作品かもしれません。しかし、ある一部の層には「熱狂的な支持」を得る作品ではないでしょうか。そう、本作は「もう大衆的な作品では満足できない」通な人々が読みたくなるような、つまり「カルト漫画」に分類される作品です。 まず本作のタイトルと60年代のアメリカ映画を連想させるような表紙に惹かれジャケット買いならぬ、表紙買いをする人も多いのではないでしょうか?。しかし、残念!中をみるとちょっと表紙の雰囲気とは違います。お世辞にも絵が上手なマンガ家と呼ぶことはできないコマが続きます。しかし、この絵からは想像もできないような、「異常で異様な没入感」を本作は生み出しているのです。>もっとみる

預言者ピッピ 【電子コミック】

預言者ピッピ 著者 ページ数 クチコミ評判
地下沢中也 96ページ ★★★★☆

北京で一匹の蝶がはばたくと、翌月ニューヨークで暴風が発生する

『預言者ピッピ』は、『パパと踊ろう』などの代表作を持つ『地下沢中也』の作品で、1999年の4月に発売された『COMIC CUE』Vol.6から連載されている作品です。残念ながらCOMIC CUEは2003年のVol.300以降、実質休刊状態で預言者ピッピの連載誌が無くなってしまいましたが、2巻に収録されている最終話がそうであるように描き下ろしで物語は継続されているようなので続巻の刊行が待ち遠しい作品です。 本作は、科学の粋を結集して作られたデータ分析予測システムのピッピ(アンドロイド型)が、大規模地震から多くの人を救うために、あらゆるデータを与えられ、それらを解析し地震の予測を行い人々を救うといったエピソードが核となり勧められていきます。 本作の見どころとしては、カオス理論にあるといえるでしょう。有名なたとえ話で「北京で一匹の蝶がはばたくと翌月ニューヨークで暴風が発生する」といったもので、ささいなものが影響してとある結果が起こるというモノ。このカオス理論が膨大なデータの元解析されてて行くとどうなっていくのか・・・が本作の物語の核心で、そんな世界観を見せてくれるSFマンガです。>もっとみる

瑪羅門の家族 【電子コミック】

瑪羅門の家族 著者 ページ数 クチコミ評判
宮下あきら 191ページ ★★★

酒鬼薔薇事件にて不本意の形で注目を浴びた、隠れた名作

『瑪羅門の家族』は、魁!男塾などで有名な宮下あきらの作品です。1992年から1993年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されていたマンガ作品で、全4巻が刊行されました。 『瑪羅門の家族』は、法で裁けぬこの世の悪を、瑪羅門家の三男で主人公の『瑪羅門龍(ばらもん りゅう)』を中心に二人の兄と父、祖父等と共に裁いていくといった物語。1つ1つの話の出来がよく2014年現在読み直してみても、面白い作品です。 決して打ち切りになるようなレベルの作品ではなかったと思うのですが、実際には残念なことに打ち切りで終了になってしまった作品です。作品の最終ページがいかにも打ち切りといった描写で何とも言えない気持ちになります。 作品途中からこの世を裏から操る『魔修羅』との戦いになり、初期にあったオリジナリティある味のあるストーリーが失われていきました。いわゆる純粋バトル漫画に移行してしまい、個人的に非常にもったいないシフト変更だったのではと改めて思います。しかしながら少年ジャンプという媒体の関係上、純粋バトル路線にシフトせざる得なかった事情があるのかもしれません。>もっとみる

地獄先生ぬ~べ~ 【電子コミック】

地獄先生ぬ~べ~ 著者 ページ数 クチコミ評判
岡野剛(画),真倉翔(原) 251ページ ★★★★☆

妖怪と戦う教師を描く学園物語

地獄先生ぬ~べ~は、1993年~1999年まで週刊少年ジャンプで連載されていた人気作品です。テレビアニメ化はもちろんのことゲーム化などもされ公式サイトによると文庫版の販売実績は2000万部を超えるほどです。 地獄先生ぬ~べ~の見どころは、学園ものであるという点でしょう。鬼の手を持つ主人公である小学校教師「ぬ〜べ〜」こと鵺野鳴介が次々と妖怪たちと戦っていきます。妖怪もの、オカルトものとしての面ももちろん強く持ち合わせていますが、ぬ~べ~はあくまで生徒たちを守るために戦う良き教師であるという点にこそ注目すべきです。ぬ~べ~と生徒たちの絆、生徒同士の友情や愛情、もちろん、主人公であるぬ~べ~にも友情や愛情のドラマが用意されています。それらを無くしてはぬ~べ~は語れないのです。ぬ~べ~個人を見ると、決して顔は悪くないのに女性にはモテず、お金にも困っているとダメな男性のイメージがあります。しかしそれがバトル時の真剣さと対照的であり、ゆえに良き教師としての面が際立っているのです。>もっとみる

南国少年パプワくん 【電子コミック】

南国少年パプワくん 著者 ページ数 クチコミ評判
柴田亜美 188ページ ★★★☆

柴田亜美ワールドの原点

柴田亜美のセンスはドラクエ四コマ劇場の時代から輝くものがありました。そして周囲の期待と注目を集める中、1991年『月刊少年ガンガン』の創刊号と共に連載が開始されたのが「南国少年パプワくん」です。1992年にテレビ朝日系列でテレビアニメも放送されました。 当初は不条理ギャグであったり、登場キャラも非常に個性的でした。初期の見どころは「ナマモノ」と呼ばれるパプワ島の住民たちです。カタツムリであったり網タイツを履いた足の生えた鯛であったり、それでいて人間の言葉をしゃべるという、彼らのシュールな容姿や行動は印象的です。そして男同士の同性愛をモチーフにしたギャグが数多く登場しますが、下ネタ化させずに表現する手腕はさすがです。>もっとみる

蟲師 第30回講談社漫画賞一般部門受賞作【電子コミック】

蟲師 著者 ページ数 クチコミ評判
漆原友紀 224ページ ★★★★☆

後味を引く読後感!優しさと不気味さが同居する作品

蟲師は、漆原友紀の漫画作品で1999年にアフタヌーンシーズン増刊で連載、後に誌面を変え月刊アフタヌーンで連載された人気作品。2005年10月にはフジテレビ系列でTVアニメ化され、また2007年には『大友克洋』を監督に、主演『オダギリジョー』によって実写映画化もされました。さらに原作開始から15年後の2014年4月には、独立局やBSなどで続章がアニメ化されています。 蟲師は、作品としての客観的評価も高く、文化庁メディア芸術祭・漫画部門優秀賞や2007年には文化庁メディア芸術祭「日本のメディア芸術100選」マンガ部門に選出されています。また第30回講談社漫画賞・一般部門受賞の作品でもあります。 基本的に、主人公のギンコとその知り合い以外の登場人物は繰り返し登場することはありません。一話一話違った人物・蟲を扱っており、不思議な懐かしさと寂しさを感じさせます。読んでいると、主人公のギンコとともに各地を渡り歩いているような気分にさせてくれる作品です。>もっとみる

カメレオン 第23回講談社漫画賞少年部門受賞【電子コミック】

カメレオン 著者 ページ数 クチコミ評判
加瀬あつし 187ページ ★★★★☆

笑いたければこの漫画を読め

カメレオンは、加瀬あつしの作品で1990年から2000年まで10年にわたり週刊少年マガジンにて連載された、異色ギャグ不良漫画です。本作は第23回講談社漫画賞少年部門受賞という、本作の内容知っている者からすればホントかよ?と思わざる得ない賞も受賞している人気作品です。 本作の全巻を通した感想を述べれば、「非常に下品でくだらないが底抜けに面白いマンガ」であると自信を持ってお勧めできる作品です。しっかり笑わせてくれる漫画作品です。 本作のあらすじは、主人公の矢沢栄作は身長130cm~140cmの高校生で、中学生時代はいじめを受けていたものの高校生ではヤンキーデビューしバラ色の生活を夢見るダメ人間。ケンカはからっきし弱いが、ハッタリ(嘘)とツキ(強運)でピンチを乗り切り、全国の不良の頂点へ上り詰めるといった内容です。>もっとみる

エアマスター 【電子コミック】

エアマスター 著者 ページ数 クチコミ評判
柴田ヲクサル 214ページ ★★★★

ギャグあり、個性ありの異色格闘漫画

『エアマスター』は、「ハチワンダイバー」でも有名な『柴田ヲクサル』の漫画作品で、1997年から2006年まで『ヤングアニマル』で連載された格闘&ギャグマンガです。2003年には日本テレビ系列にてTVアニメ化もされました。 元体操選手の女子高生が空中殺法を駆使し、ストリートファイトを繰り広げて行くという、格闘バトル漫画で、ハチワンダイバーにも受け継がれている様な独特のギャグセンス、個性的なキャラクターの兼ね合いは健在、作者のセンスが光っています。 絵柄はハチワンダイバーに比べると、荒削りといいますか、多少見難い部分は否めません。しかし、それを補って余りある様な絵柄の迫力・パワーを持ち合わせている作品です。 随所になかなか無茶な展開が散りばめられているので、純粋な格闘漫画とは言えませんが、充分楽しめると思います。魅力的なキャラクター達がそれぞれの個性を活かして、ファイトを行いますが、それぞれの個性の光らせ方が抜群に上手く、その辺りに作者の才能が一番活かされていると感じます。特にジュリーの歌を歌いながらあらわれる父親はかなりインパクトがあります。>もっとみる

GTO 第22回講談社漫画賞少年部門受賞【電子コミック】

GTO 著者 ページ数 クチコミ評判
藤沢とおる 190ページ ★★★★☆

不良から教師になった型破りな男の痛快マンガ

『GTO』は、藤沢とおるの学園漫画で1996年から2002年まで『週刊マガジン』にて連載されました。この漫画は前作の『湘南純愛組!』続編的な扱いになるが、当時、湘南純愛組!を見ていてまさか主人公の一人である「鬼塚英吉」が教師になるとはおもいませんでした。ただし前作とのつながりはあまり存在せず、本作が独立した作品の色が濃いため前作を読んでいない人でも問題なく楽しむことができます。むしろ前作に不良漫画があることを知らない人も多いことでしょう。 なお、GTOという作品のタイトルは、Great Teacher Onizuka(グレート ティーチャー オニヅカ)の頭文字を取ったものです。 本作は、主人公「鬼塚英吉」が大学卒業後に教師になるという作品で、テレビアニメ版や2回のドラマ版製作を果たすなど、人気の高さが窺えるマンガです。鬼塚が元暴走族の不良という設定上、特効服を着て物を壊したりケンカのシーンが多かったりしますが、そんな役柄だからこその方法で家庭環境を改善したり、学校内の問題を解決していく様は笑いを誘うのと同時に爽快感を与える魅力があり、第1巻から楽しめます。>もっとみる

幽★遊★白書(幽遊白書) 【電子コミック】

幽★遊★白書 著者 ページ数 クチコミ評判
冨樫義博 199ページ ★★★★☆

冨樫義博の大出世作

「幽☆遊☆白書(幽遊白書)」は、「HUNTER×HUNTER」や「レベルE」の作者としても有名な冨樫義博の代表作の一つで1990年~1994年まで週刊少年ジャンプで連載されました。オカルトや格闘要素を取り入れながら、主人公の浦飯幽助とその仲間たちの活躍を描いた冒険漫画です。 1990年代前半、週刊少年ジャンプの最盛期の中で、「ドラゴンボール」や「SLAM DUNK」と並ぶほどの人気があった作品で1992年にはフジテレビ系列でTVアニメ化もされ最高視聴率24.7%を記録しアニメでも人気を得た作品です。 この漫画の魅力は、画力やストーリー展開の素晴らしさはさることながら、主人公浦飯幽助だけではなく、敵キャラクターも魅力的に描かれている点でもあります。例えば、暗黒武術会編の戸愚呂弟は、終始圧倒的な力の差を主人公たちに見せつけながら、実は、主人公たちが自分を倒してくれることを願い、それによって、過去の過ちへの償いを考えていました。また、魔界の扉編での仙水忍も、純粋過ぎるために悪へと変貌してしまい、最後まで憎めきれないキャラクターとして描かれています。また幽助の脇を固めていくことになる「蔵馬」や「飛影」などの魅力的なキャラも活き活きと躍動します。>もっとみる