#667 糸が切れても、弾き続ける。 あなたの、弾き方が好き。 あなたと、津軽三味線の演奏会に行った。 これまで、長唄の三味線は、聴いたことがあった。 津軽三味線を生で聴くのは、初めてだった。 これまで聴いていた長唄の細棹とは、全く違う印象だった。 文楽の太棹とも、ちがう印象だった。...(2021年01月18日) >もっとみる
#666 寝ている間も、優しくしてくれる。 あなたの背中にほっぺをつけて眠るのが、好き。 あなたの背中に、抱きついて、眠るのが好き。 前から包まれて眠るものいいけど、背中から、抱きついて眠るのも、好き。 本当は、両方同時にしたいくらい。 悩みながら、結局、寝返りという作戦で、両方味わう。 気がついた。...(2021年01月15日) >もっとみる
#665 お箸の上を、滑らせるように。 あなたのお箸の持ち替え方が好き。 あなたと、和食のお店。 気が付かなかった。 私は、お箸の使い方が、きちんとしているつもりだった。 あなたのお箸の使い方を見て、恥ずかしくなった。 美しいものを見ると、反省したくなる。 恥ずかしくなる。 お茶碗を持ってから、お箸を持つ。...(2021年01月11日) >もっとみる
#664 お殿様の、御成り。 あなたの御成りが、好き。 あなたと、船から浜離宮に上陸した。 こんなところに、入口があるなんて、知らなかった。 前にも、来たことがある場所なのに、全くちがう場所に思えた。 同じ場所でも、どこから入るかで、ちがって見える。 ちがう。 結局、誰と行くかでちがう。 入場券を確認する人はいなかった。...(2021年01月08日) >もっとみる
#663 狭い隙間に、入っていく。 あなたの少年時代を思い浮かべるのが、好き。 あなたと、隅田川クルーズで、橋の下をくぐっていく。 いつもは、上から見ている橋を下から見るって、不思議な感覚。 道を走っている時は、橋は見ていない。 見ている時は、運転できない。 橋は、エレガントな女性に見えた。...(2021年01月03日) >もっとみる
#662 橋が、パレードでやってくる。 あなたと乗る船が、好き。 あなたと、浜離宮に行った。 あなたとの待ち合わせは、最寄りの駅ではなかった。 浅草だった。 浜離宮には、だいぶ離れていた。 目的地に、いきなり行かない所が好き。 浅草から、隅田川クルーズ船に乗った。 クルーズ船は、静かだった。 貸し切り状態だった。...(2021年01月01日) >もっとみる
#661 テーブルの、パティシエに。 あなたのミルフィーユが、好き。 あなたと、アフタヌーンティー。 ミルフィーユがあった。 私は、ミルフィーユが好き。 だけど、大変。 上手に、食べることができない。 せっかくのフォルムを、壊してしまう。 食べ方の正解が、わからない。 好きなだけに、悔しい。...(2020年12月28日) >もっとみる
#660 思い切って、優しく。 あなたのスコーンの切り方が、好き。 私は、香りの中に、漂っていた。 ホテルのラウンジ。 アフタヌーン・ティー。 三段重ねのアフタヌーンティー・スタンドが届く。 どれから、食べようか、迷う。 贅沢な時間。 お店によって、並べ方が違う。 上から順番のところもあれば、そうでないところもある。...(2020年12月25日) >もっとみる
#659 香りのように、漂いながら。 あなたの紅茶の入れ方が、好き。 あなたと、ホテルのカフェ。 今日は、アフタヌーンティー。 紅茶は、私は、イングリッシュ・ブレンド。 あなたは、ダージリン・セカンドフラッシュ。 砂時計が、置かれる。 気がつくと。 あなたが、回転式のストレーナーで、私のカップに注いでくれる。 香りが立ち込める。...(2020年12月21日) >もっとみる
#658 全部、見透かされる幸せ。 あなたの心の盗聴が、好き。 あなたと、ルームサービス。 あなたが、仕事に行っている間に、私はお部屋に入ってくつろいでいる。 あなたが、戻ってくるまで、もう少しの時間がある。 ルームサービスのメニューを見る。...(2020年12月18日) >もっとみる