電子書籍の書評ランキング

 
» page top

電子書籍ニュース

#525 私まで、軽くなる

nakatani
あなたの手の軽さが好き。 あなたと、歩いている。 あなたが、手をつないでくれた。 そのあと、小さな階段が現れた。 「気をつけて」 とは、言わない。 私の手も見ない。 さっと、手を出してくれる。 気がついたら、手をつないでいる。 手をつなごうとしていない。 あなたの手の軽さは、なんだろう。 無重力。...(2019年09月09日) >もっとみる

#524 2つ目を聞かないで、決める

nakatani
あなたの選ぶ速さが、好き。 あなたと、レストラン。 スカーレット・ヨハンソン似のウエートレスさんが、メニューを出さずに、口頭で説明する。 初めてのお店。 あなたは、速い。 選ぶのが、速い。 迷いが、ない。 もはや、選んでいない。...(2019年09月06日) >もっとみる

#523 髪の立ち方に、品がある

nakatani
あなたの髪が立っているのが、好き。 あなたとダ・ビンチの絵を見た。 筆の跡が、残らない。 どれだけ、近くに寄って見ても、筆の跡がない。 あれっ。 1か所だけ、筆の跡があった。 不思議。 こんなに完璧なダ・ビンチが、1か所だけ、はっきり筆の跡を残している。 未完成なのか。...(2019年09月02日) >もっとみる

#522 ブラック、ときどきブルー

nakatani
あなたの目の色が好き。 あなたと、歩いていた。 ふと、向こうから、あなたが歩いてきた。 あら。 今、私は、あなたと歩いていたのに、どうして、あなたが向こうから歩いてくるの。 向こうから歩いてきたのは、あなたではなかった。 シベリアン・ハスキーだった。...(2019年08月30日) >もっとみる

#521 ベンチに座って、夢の国へ

nakatani
あなたとベンチに座るのが、好き。 あなたと、散歩する。 ここは、「歴史公園100選」に選ばれた公園。 「座ろう」 庭園で、こんなことを言う男性は、いない。 ベンチは疲れた人が座る場所だと、男性は思っている。 あなたは、女の子の気持ちが分かる。 ベンチが濡れていないか、手でさり気なく、払ってくれる。 ベンチに、座る。...(2019年08月26日) >もっとみる

#520 ワルツのリズムで、入って

nakatani
あなたとエレベーターを待つのが、好き。 あなたと、食事のあと。 エレベーターを待っていた。 エレベーターは、なかなか来なかった。 あなたの、ハミングが聞こえた。 気がつくと、私の両方の肘が、あなたの肩の上に載っていた。 あなたが、ワルツを口ずさんでいる。 ここは、どこ。...(2019年08月23日) >もっとみる

#519 黄な粉味の、キス

nakatani
あなたの予告が、好き。 「週末のデザートは、黄な粉餅だよ」 あなたが言った。 予告してくれるあなたが、好き。 もう、私の口の中には、黄な粉餅の味が広がっている。 食べるときも、おいしいけど、食べる前も、おいしい。 実際に食べたときより、想像している間は、無限に味が広がる。 食べる前が、おいしい。...(2019年08月19日) >もっとみる

#518 硬い殻を、脱がして

nakatani
あなたが、脱皮させてくれるのが好き。 あなたと、夜の水族館。 何もいない水槽があった。 水草だけがある。 これは、こういう展示なのかな。 何もいないのではなく、よく見ると、藻の陰に、何かいた。 小さなエビだった。 体が、クラゲのように透明だった。 よく見ると、2匹が重なっていた。 違った。 殻が外れていた。 脱皮だった。...(2019年08月16日) >もっとみる

#517 スカートの裾が、光る

nakatani
あなたに、スカートを見てもらうのが好き。 あなたと夜の水族館に行った。 水族館も、夜と昼は、こんなに雰囲気が違う。 さすがに、家族連れが少ない。 夏場に、プールではなく、水族館に行くあなたが好き。 中は暗く、外の真夏日と別世界だった。 クラゲが、セクシー。 子どもの時から、クラゲが好きだった。...(2019年08月12日) >もっとみる

#516 唇が、かすかに開いていく

nakatani
あなたの描く女性の唇が好き。 あなたの描く女性は、幸せそう。 大笑いしているわけではないけど、幸せを感じている。 愛されている。 描いている、あなたに愛されている。 つい、見つめてしまう。 絵の女性の目は、見る人に目線が来ていなくても、見る人を見ている。...(2019年08月09日) >もっとみる