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【特集】今注目を浴びる『2.5次元ミュージカル』の世界とは!?

【特集】今注目を浴びる『2.5次元ミュージカル』の世界とは!?

2016年8月19日

今大人気の「2.5次元ミュージカル」をご存知でしょうか?
「2.5次元ミュージカル」とは、アニメ、漫画、ゲームなどの2次元の作品を、キャラクターや作品の世界観を3次元の舞台やミュージカルとして表現しているものです。まるで2次元からそのまま飛び出してきたかのような完成度から、2次元と3次元の間ということで「2.5次元ミュージカル」と呼ばれ一大ジャンルとなりました。
この人気の高さから2016年3月には「日本2.5次元ミュージカル協会」が発足し、同時期に東京の渋谷に専門劇場「アイア2.5シアタートーキョー」がオープンしました。
この日本2.5次元ミュージカル協会の調べでは、2015年の動員数は145万人で、前年の128万人から大きく伸びており、タイトル数も前年の91タイトルから2015年は100タイトルへと増加しているといいます。そのためチケットが取れず劇場に行くことが出来なかったファンは各地の映画館で上映されるライブビューイングを観に行きますが、中にはライブビューイングのチケットすら取ることが出来ないほど人気の高い作品もあります。
劇場には原作のファン、キャストのファンが集まり、イケメン俳優が起用されているだけあって多くの女性たちで大変賑わっています。
今回は数ある2.5次元ミュージカルの中から5作品を紹介します。
 

舞台紹介

ミュージカル『テニスの王子様』(通称:テニミュ)

inuni2.5次元ミュージカルの火付け役となったのは2003年から公演を続けているミュージカル『テニスの王子様』。累計動員数200万人を超え、多くの海外公演も行っている大人気公演。“テニミュ”と呼ばれ、役者がどんどん卒業して新人俳優をキャスティングしていくことから若手俳優の登竜門として有名です。今テレビで活躍している斎藤工、城田優、桐山漣もテニミュに出演していたことで知られています。1stシーズン2ndシーズンを経て、現在は3rdシーズンを公演しています。
 
ミュージカル『テニスの王子様』公式サイト:https://www.tennimu.com/
原作:許斐 剛「テニスの王子様」(集英社 ジャンプ・コミックス刊)
(C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト
(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会
 

舞台『弱虫ペダル』(通称:ペダステ)

inuniテニミュに負けないほど人気が高くチケットが中々手に入らないことで知られるペダステ。原作は自転車のロードレースを題材にしていますが、舞台上に本物の自転車は出てきません。ハンドルだけを手にしたキャストたちが自転車を漕いでいるように走り、自転車レースの列を作り表現していることで話題になりました。自転車がなくとも疾走感、熱量がキャストたちから伝わってくる新しい表現方法をぜひ実際に観て体験してください。
 
舞台『弱虫ペダル』公式サイト:www.marv.jp/special/pedal/
原作:渡辺航「弱虫ペダル」(秋田書店『週刊少年チャンピオン』連載)
(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)2008/弱虫ペダルGR製作委員会2014
(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラス、東宝、トムス・エンタテインメント
 

ダイヤのA the Live(通称:ダイステ)

inuniアニメ「ダイヤのA」で、人気キャラクター倉持洋一の声を演じている浅沼晋太郎が脚本・演出を手がけていることで話題になった舞台。舞台の1階と2階で野球場を表現し、壁に映像を映し出すことで、広い場所を使う野球というスポーツを表現することが特徴です。試合のシーンでは、選手がバッターボックスに立ったときに客席も生徒の一員となって一緒に応援する演出があり、その一体感はダイステの醍醐味でもあります。
 
 
ダイヤのA the Live公式サイト:officeendless.com/sp/diaace_live/
原作:寺嶋裕二「ダイヤのA」(講談社『週刊少年マガジン』連載)
(C)寺嶋裕二(講談社)/「ダイヤのA」The LIVE 製作委員会
 

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」(通称:ハイステ)

inuni特に演出がすごいのはこのハイステ。大掛かりなプロジェクションマッピングで、舞台上に原作のシーンを映しだし、キャストと重ね合わせてサーブやレシーブなどを表現します。映像だけでなく、床も切り取られたような円状の部分だけ回転したり、斜面になったりと次々と変化します。この2つが組み合わさることでバレーの試合が創られます。曲とダンスもあり、試合のテンポが気持ちいいので劇場でぜひ観てもらいたいです。
 
ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」公式サイト:www.engeki-haikyu.com/
原作:古舘春一「ハイキュー!!」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載中)
(C)古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会
 

ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」(通称:ナルステ)

inuniキャストの再現度が高いということで公演前から評判が良く、ワールドツアーを行うほど人気が高いナルステ。キャストも人気で、須賀健太や、最近バラエティ番組で活躍する加藤涼もこの舞台に出演していました。影分身などの忍術を表現したプロジェクションマッピングや、トランポリンを使った演出で忍者を表現するための特殊演出がナルステの魅力。現在再演中なので、ぜひ演出に注目してご覧ください。
 
ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」公式サイト:www.naruto-stage.jp/
原作:岸本斉史「NARUTO-ナルト-」(集英社 ジャンプ コミックス刊)
(C)岸本斉史 スコット/集英社
(C)ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」製作委員会2016
 
 
現在はお客さんの多くが女性ですが、これから先色々な作品が舞台化されれば男性も気軽に足を運べるようになるでしょう。どれも素晴らしいものなので、性別に関係無く多くの人が2.5次元舞台を楽しめると思います。まだ観たことがないという方も、劇場に行けば当日券もあるので、ぜひ足を運んでみてください。
 
■日本2.5次元ミュージカル協会:https://www.j25musical.jp/
■アイア2.5シアタートーキョー:http://aiia-theater.com/