多くの書籍や曲を世に送り出し、7月7日に83歳で死去したタレント・放送作家の永六輔さん。
作家として、『大往生』が大ベストセラーになり、『悪党諸君』や、自伝エッセー『生き方、六輔の。』など多くの本を執筆していました。
作詞家としては、誰もが知っている『上を向いて歩こう』『こんにちは赤ちゃん』『遠くへ行きたい』など国民的な曲を生み出し、『黒い花びら』では第1回のレコード大賞を受賞するなど、華々しい経歴を持っています。
放送作家に始まり、作詞家、タレントなどマルチな才能を発揮して活躍し、惜しまれつつ亡くなった永六輔さんの作品を紹介します。
【書籍】
『大往生』
内容紹介
人はみな必ず死ぬ.死なないわけにはいかない。
それなら、人間らしい死を迎えるために、深刻ぶらずに、もっと気楽に「老い」「病い」、そして「死」を語りあおう。本書は、全国津々浦々を旅するなかで聞いた、心にしみる庶民のホンネや寸言をちりばめつつ、自在に書き綴られた人生の知恵。死への確かなまなざしが、生の尊さを照らし出す。
『悪党諸君』
内容紹介
これは永六輔が刑務所で受刑者に話しているのをまとめた本。
「あなたの話を聞いて今、堅気やっています」。永さんが、日本全国の刑務所を訪ね歩いた慰問講演集。本書には、どれも笑いに満ちた4つの刑務所での話が採録されている。前代未聞、塀の中の懲りない面々に、笑いあり、涙ありの迷(?)説法。シャバでは絶対聞けません。
『生き方、六輔の。』
内容紹介
ロクスケ、70歳を前にして初めて「自分自身」を語る。
世の中に流されずに淡々と生きるための智恵。「面白いことは時間がなくてもやってみる」「三ヶ月より先のことは考えない」「どこにも所属しないという生き方」「他人行儀だから家族円満」……などなど、世の中に流されず自分らしく生きるためのヒントが満載の永六輔自伝エッセー。
【作詞】
『上を向いて歩こう』
別名:スキヤキ、SUKIYAKI。
坂本九の楽曲で、作詞は永六輔、作曲は中村八大の「六八九トリオ」と呼ばれる3人で手がけた曲。
多くの歌手にカバーされている。
『こんにちは赤ちゃん』
本曲は作曲者・中村の第一子生誕をヒントに永が作詞した作品で、本来はそのエピソードから永がパパの心情を歌詞にして、中村にプレゼントした曲。
歌っている梓みちよは、本曲で同年の第5回日本レコード大賞を受賞した。
『黒い花びら』
作詞は永六輔、作曲は中村八大による、水原弘のデビューシングルにして代表曲の1つとして有名。
第1回日本レコード大賞の受賞作品としても知られる。
このように著書、作詞以外にもラジオ、テレビでも活躍し続けていました。
最近、昭和を彩ってきたスターたちの訃報が続いています。当時活躍していた人、当時の活躍を知っている人がどんどん私達の周りから少なくなっていってしまいますが作品は残ります。
永六輔さんが生み出した作品は、これからも末永く多くの人に愛され続けるでしょう。