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【本とファッションの交点特集】最終回 『本の装丁』

【本とファッションの交点特集】最終回 『本の装丁』

2017年10月25日

【著名ブックデザイナー】

ここでは、著名な装丁家を3人ご紹介する。3人の名前を見聞きしたことのない読者は、代表作を見て三者三様の装丁を感じてもらえば幸いだ。

【祖父江慎】(そぶえ・しん)

マンガ、小説、実用書などジャンルレスに活躍している装丁家、祖父江慎さん。
この方の装丁は、人の常識や型を破壊するほどセンセーショナルなものだ。意図的な乱丁や落丁など、本の内容よりも目を惹くものが多い。

・代表作
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※左図『金の言いまつがい』(著=糸井重里、新潮社刊)
※右図『漱石 心』(著=夏目漱石、岩波書店刊)

【名久井直子】(なくい・なおこ)

名久井直子さんは、広告代理店勤務時代に友人の歌人・錦見映理子(にしきみ・えりこ)さんの装丁を手掛けた。このことがきっかけとなり、装丁家としてのキャリアをスタートした。また、同人誌作家としての顔を持ち、一著者としても活躍している。ファンからは、「名久井の装幀」と呼ばれ、読者を引きつける魔力を兼ね備えている。年間200冊以上の装丁を担当する人気装丁家の一人。

・代表作

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※左図『ツバキ文具店』(著=小川糸、幻冬舎刊)
※右図『あこがれ』(著=川上未映子、新潮社刊)

【杉浦康平】(すぎうら・こうへい)

杉浦康平さんは、本だけでなくCDジャケット、ポスター、展覧会のカタログなどアートディレクターとしても活躍している。杉浦さんの装丁は宇宙、神秘をモチーフにしている。また、杉浦さんは、祖父江慎さんの師匠としても有名。後世のアート教育にも寄与している。

・代表作

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※左図『脈動する本』(著=杉浦康平、武蔵野美術大学美術館刊)
※右図『タルホ・クラシックス』(著=稲垣足穂、読売新聞社刊)

【2017年新刊 気になる装丁】

ここでは、筆者が独断と偏見で選定した、装丁をご紹介する。
また、次にご紹介するのは2017年、まさに今年発売された本から選ぶ。

【書籍】

『神秘大通り』(上・下)(著=ジョン・アーヴィング、新潮社刊)
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・オススメポイント

この作品に惹かれた点は、色使い。表紙に水色を使っているところにとても惹かれた。装丁の色は、赤やオレンジといった暖色系を使いたがる。私は、この水色を見た時に、きれいだな、と感じた。本の内容や帯には目もくれず、ただただこの色が欲しい、と感じた。

【マンガ】

『宝石の国』(著=市川春子、講談社刊)
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・オススメポイント

このマンガのタイトルを、端的に表していると感じた。タイトルの「宝石」どおり、装丁はキラキラ光る工夫がなされている。現在7巻まで、発売されている『宝石の国』。各巻とも同様の工夫がなされている。内容も然ることながら、装丁も見逃せない作品。

【児童書】

『ぺぱぷんたす』(著=小学館、小学館刊)
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・オススメポイント

この本の装丁は、先ほど紹介した祖父江慎さんが担当している。特徴的なのは、表紙左下部。意図的に破ったようなデザインを施している。祖父江慎さんらしい、わざと乱丁させた表紙が魅力的だ。

このページでは、著名な装丁家の作品と筆者の独断と偏見で選定したデザイン性の高い本を紹介した。
次は、これまで四回の特集を振り返るとともに、この特集で読者について改めて述べることにする。
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