調査企画第二弾! 今回は慶應義塾大学の日吉キャンパスにお邪魔して、名門大学の学生はどのような本を読んでいるのか調査しました! 慶應はいくつかキャンパスがありますが、日吉は1、2年生が学問の基礎を学ぶキャンパスです。部室棟に隣接する生協購買部にご協力をいただき、人気書籍を伺いました! 現役慶應生にもオススメコメントをいただいています! 実は編集部Wの母校、若さと活気のあふれるキャンパスに怖気づきながらも突撃!
※慶應生協日吉店のランキングです。書籍は5月の売上、コミックは6月上旬の売上を反映したものになっています。
【文庫ベスト5!】
・1位『大学4年間でやっておくべきこと』(森川友義)
・2位『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(七月隆文)
・3位『これから「正義」の話をしよう』(マイケル・サンデル、 鬼澤 忍)
・4位『人間の条件』(ハンナ アレント)
・5位『スタンフォードの自分を変える教室』(ケリー・マクゴニガル)
<経済学部Mちゃんおすすめ>
文庫2位『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(七月隆文)
最初はごく普通の恋愛小説として読んでいました。しかし、ページを進めるにつれパズルのピースが組み合わさっていくような展開に……! 読了後もう一度読みたくなる本です。主人公とヒロインの何気ない行動ひとつひとつに意味があり、心情も細かく描かれており、一途な恋に胸を打たれました。読みやすい文体なので、普段本を読まない人にもオススメな一冊です!
【新書ベスト5!】
・1位『語彙力こそが教養である』(齋藤孝)
・2位『慶應義塾大学の「今」を読む』(造事務所・編)
・3位『7カ国語をモノにした人の勉強法』(橋本陽介)
・4位『知らないと恥をかく世界の大問題』(池上彰)
・5位『決断力』(羽生 善治)
<編集部ピックアップ!>
新書2位『慶應義塾大学の「今」を読む』(造事務所・編)
やはり愛校心の高い慶應らしさがでていますね! ちなみに慶應では「先生=福沢諭吉先生」なので、教授のことは先生と呼びません。「○○君の授業は休講です」なんて掲示があります。また「三田会」など慶應の卒業生「塾員」たちによる組織の団結力は有名ですよね。そんな一風変わった大学・慶應義塾について、深く知ってみませんか?
【文芸ベスト5!】
・1位『「大学時代」自分のために絶対やっておきたいこと』(千田琢哉)
・2位『羊と鋼の森』(宮下奈都)
・3位『嫌われる勇気』(岸見 一郎、 古賀 史健)
・4位『君の膵臓をたべたい』(住野よる)
・5位『幸せになる勇気』(岸見 一郎、 古賀 史健)
文芸1位『「大学時代」自分のために絶対やっておきたいこと』(千田琢哉)
生協の書籍担当の方から「日吉は1、2年生のキャンパスなので、自己啓発系の書籍が売れている」というお話がありました。
<文学部Sちゃんおすすめ!>
文芸4位『君の膵臓をたべたい』(住野よる)
冴えない少年と、表には見せないが病と闘う少女。少女の記した『共病文庫』を手にしたことでか交じり合った二人の繊細な関係。文体も魅力的で、読み始めるとページをめくる手が止まりませんでした。一瞬ぎょっとするタイトルですが、その意味は読み終わったときに分かります。淡い青春が凝縮された一冊です!
【コミックベスト5!】
・1位『暗殺教室(20)』(松井優征)
・2位『HUNTER×HUNTER(33)』(冨樫義博)
・3位『僕のヒーローアカデミア(9)』(堀越耕平)
・4位『ワンパンマン (11)』(ONE、 村田雄介)
・5位『ニセコイ(23)』(古味直志)
コミック2位『HUNTER×HUNTER(33)』(冨樫義博)は長い休載期間を経て3年半ぶりの新刊です! 入荷した当日に売れ切れてしまうほどの人気だそうです。今年4月にやっと連載再開したかと思いきや、7月には再び休載するとのことで、失意の悲鳴が聞こえます。
<理工学部Kくんおすすめ!>
コミック3位『僕のヒーローアカデミア(9)』(堀越耕平)
みんなが超能力を持っている世界で、ヒーローとして活躍することを夢見る主人公。しかし彼の超能力はいつまでたっても発現しません。そんな彼の前に憧れのスーパーヒーローが現れ、猛特訓の末ついに能力を手にします。そしてヒーローになるための学校「ヒーローアカデミア」の入学試験を受験するのですが……。ここまで第1巻の内容ですが、涙ナシでは読めません! ひたむきな姿に心を奪われます。
【最後に】
生協書籍担当の方にもお話を伺いました。
「1、2年生のキャンパスなので、文庫・新書、自己啓発系の本が売れています。初歩の初歩である入門書が人気となっています。コミックも冊数としてはかなり割合が高いですね。一方、文系の3、4年生が通う三田キャンパスでは、専門書系の割合が多くなっており、日吉とはまた違う売れ筋となっています。」とのことです。
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