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【特集】原作はWebでの連載小説『校閲ガール』の魅力と校閲のお仕事紹介!

【特集】原作はWebでの連載小説『校閲ガール』の魅力と校閲のお仕事紹介!

2016年12月7日

2016年10月から日本テレビ系列で放映されているドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』。

主人公の河野悦子を演じる石原さとみさんのファッションがおしゃれで話題となっていますが、本日で最終回。
仕事に、恋愛という内容に、毎回ドキドキハラハラした方も多くいたと思います。

原作は、文芸雑誌で有名な『ダ・ヴィンチ』のWebサイトで連載されていた宮木あや子さんの『校閲ガール』。
その後、じわじわ人気を博し、以下3冊が出版されています。

・校閲ガール(2014年3月)

・校閲ガール ア・ラ・モード(2015年12月)

・校閲ガール トルネード(2016年10月27日)

そこで、今回電子書籍ランキング.comでは、校閲という仕事を紹介するとともに、電子書籍でも読める宮木あや子さんの原作シリーズについてまとめてみました!

ドラマファンの方も、校閲ってどういう仕事?と思っている方も、いざ「校閲」の世界に!

tviconドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』 あらすじ&キャスト情報

<イントロダクション>
おしゃれ大好き!スーパーポジティブ!河野悦子(こうのえつこ)
夢のファッション誌編集者を目指し、出版社に入社。
なのに、配属されたのは・・・・超地味~な校閲部。

校閲【こうえつ】
文書や原稿などの、内容の誤りや不備な点を調べ、直し正すこと。
「原稿を-する」「専門家の-を受ける」
しかし、地味な仕事でも真っ向勝負!!
小説の些細な点が気になって舞台となる北海道に直行!
週刊誌が追う事件の真実を確かめに現場に潜入取材!
時には、矛盾点を作家に訴え内容を大幅に変更させる!

校閲の仕事を超えて大暴れ!
・・・あれ? この仕事、地味にスゴイ???
いえいえ、私がなりたいのはファッション誌編集者ですからッ!

今日も、ド派手ファッションという戦闘服に身を包み、校閲の仕事に立ち向かう!
仕事って、本気でやれば、超・おもしろい!
これは、夢を叶えた人にも、まだ叶えていない人にもエールを送るお仕事ドラマです。

地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子 公式サイトより)

<キャスト>
河野悦子:石原さとみ
折原幸人:菅田将暉
森尾登代子:本田翼
米岡光男:和田正人
藤岩りおん:江口のりこ

尾田大将:田口浩正
今井セシル:足立梨花波
多野 望:伊勢佳世
佐藤百合:曽田茉莉江
青木祥平:松川尚瑠輝
正宗信喜:杉野遥亮

東山:ミスターちん
西田:長江英和
北川:店長松本
坂下梢:麻生かほ里
目黒真一郎:高橋修

本郷大作:鹿賀丈史(特別出演)

亀井さやか:芳本美代子
貝塚八郎:青木崇高
茸原渚音:岸谷五朗

校閲のお仕事って!?

主人公の河野悦子は校閲部という部署に配属されていますが、そもそも「校閲」ってどういう仕事なのでしょうか?
今回は、都内にある某出版社の校閲担当のSさんに校閲のお仕事について、お伺いしました。
また、Sさんによく校閲をお願いしている同じ出版社の編集部OさんにSさんについてお伺いしました!
これで、あなたも校閲という仕事とどういう人が向いているかがわかるはず!?

Q.校閲って何をやっているの?
校閲とは原稿の内容の不備、正確さなどを調べ赤ペンで指摘する仕事です。
例えば、遊園地の営業案内を扱った内容であれば、名称と所在地、開館時間や入場料などが事実であるかどうかを電話で問い合わせたり、インターネットで調べたりします。
なぜなら、閉鎖してしまった施設を案内してしまったり、誤解を招く内容を掲載してしまったりすると大変です。
また、歴史の年号や消費税など数字が変化する内容では、読者の視点に立って黒ペンで年月日の注釈を挿入するよう指摘します。
校閲をおろそかにしてしまうと大変なことになってしまいます。例えば、通信販売で誤った価格でパソコンを販売してしまった事件がありました。
このように読者に誤った情報を与えるだけでなく、著者、ひいては出版社にも大きな影響を与えてしまうことがあります。

Q.校閲の仕事で特に興味深かったことは何ですか?
私が仕事で見つけた事例をひとつ紹介します。
東京都を舞台にした小説を校閲した際、日本橋に付けられたルビに「にっぽんばし」と表記されていました。正しくは「にほんばし」です。
事実確認を行うとともに、気になって「にっぽんばし」について調べてみますと、大阪府にある地名でした。
実際、ルビを付けるよう指示した方は関西地方出身でした。

Q.校閲の将来について
スマホ・パソコンなどデジタル文書が中心の現在では、校正ソフトやオフィスソフトの校閲機能が充実しているので校閲の作業は不要と思われています。しかし、こんなことがありました。

・「右に左折してください」
・これはどの難しい質問は、はたして回答できる人がいるかどうか……。
(正:これほどの難しい質問は、はたして回答できる人がいるかどうか……。)

実際に、使っているビジネス文書用の校正支援ソフトと、オフィスソフトの校閲機能を使っても誤植とは認識されませんでした。
近ごろはAIの発達が目覚ましいですが、校閲についてはいまだに人の力が必要です。

校閲の仕事は責任重大ですが、だからこそやりがいがあります。
興味を持たなかった分野について関心を持ちますし、語彙力や注意力が身に付きます。
もし、知的刺激に恵まれた仕事に就きたいのなら、校閲の仕事を覗いてみてはいかがでしょうか。
(協力:某出版社校閲担当Sさん)

編集者からみた校閲者Sさん
いつも寡黙なSさん。定時に出社して、定時に社を出る。そして、帰る前には「お先」と一言を忘れないおだやかな人だ。
そんな彼が、ひと度、原稿を手にすると目つきが変わる。少し前かがみのSさんの背中を見ていると、「眼光紙背に徹する」という言葉が浮かんでくる。
誤字脱字、そして間違った用法などを見つけ、正していくすご腕の校正マンだ。
こういう作業を積み重ねて、本の完成度は上がる。
鋭い眼差しのSさんは今日も活字の森で獲物を追いかけるのである。
(協力:某出版社編集部Oさん)

book01原作小説 

『校閲ガール』


kouetsu<内容紹介/あらすじ>
小学生の頃からずっと憧れ続けていたファッション誌を出版している会社に就職できた喜びもつかの間、私、河野悦子が配属されたのは「校閲部」だった。
ファッション誌の編集者になる夢は?校閲ってナニ?オシャレはどこ?目の前にあるのは、キノコの栽培場みたいな職場と上司。
ふてくされながら仕事を嫌々こなしていく内に2年が過ぎ、いつでも編集部に引き抜かれても大丈夫なように気持ちと装いだけには手は抜かずにやってきた。とにかくまじめに仕事すればファッション誌に行けるはず。…なんだけど。
今年は今まで接点のなかった作家と関わり始めたり、仲良くなかった同期のテツパン(鉄のパンツをはいてそう)の藤岩との関係が少しずつ変化していったり、アフロだけど直球ストレートど真ん中な人との出会いもあって…。もしかして校閲の仕事もちょっと、ほんのちょっとだけ、おもしろい?
ゆとり女子だって頑張るんです!新しい形の出版社ストーリー。

【主な登場人物】
・河野悦子(こうの・えつこ)
言わずとしれたこの本の主人公。ドラマでは、28歳という設定ですが、原作では新卒2年目の24歳。小さい頃から景凡社の雑誌を読んで育ってきた。そして、憧れのファッション誌『Lassy』の編集者になるべく景凡社を志望し、入社する。しかし、配属はなぜか校閲部。配属理由は「名前が校閲っぽい」から。しかし、希望の部署(主にLassy編集部)に異動すべく、真面目かつ完璧に仕事をこなしている。

【同期】
・森尾登代子(もりお・とよこ)
ドラマでは、悦子の高校の後輩として登場。原作では、同期入社で、ファッション誌「C・C」編集部に配属されている。父親が商社マンだったこともあり、海外で働くことを夢見ていたが、その父親の急死によりその夢を断念。その後、景凡社の読者モデルなどをしていたこともあり、入社。
・藤岩りおん(ふじいわ・りおん)
ドラマでは同じ校閲部の7つ上の先輩として登場。文芸部編集部配属。真面目で地味な見た目。すっぴんボロスーツの彼女は悦子が「女で東大とかマジ引く」と言ったことを聞いてしまい一方的に敵視。でもある時、担当作家の受賞パーティの服装を決めてあげたことから和解し始めます。こう見えて大学院生の彼氏持ちで来年結婚する予定。

【校閲部】
・米岡光男(よねおか・みつお)
編集部貝塚と同期。性別は男性だが、ゲイ。悦子の毒舌キャラがウソとわかっており、悦子と掛け合いをしておることが多い。文学部出身で、四条真理恵(通称マリエンヌ)という作家のファン。
・茸原渚音(たけはら・しょおん)
悦子の上司で「校閲部」部長。エリンギに似ているため、悦子は勝手に「エリンギ」と呼んでいる。校閲部に配属され不貞腐れていた悦子に「成果を出せば、希望の部署に異動できるよ」と言ってくれた人物。悦子の理解者でもあり、悦子の記憶力の良さを見込み採用させた。昔は編集部にいたが、桜川葵という美人作家を担当後に、校閲部に自ら異動。

【その他】
・貝塚八郎(かいづか・はちろう)
悦子たち校閲部に作家からの原稿に目を通さずに渡してくる不届き物。一応見た目は身奇麗な男性、しかしその見た目とは裏腹に仕事ができないと悦子にハッキリ言われてしまう、悦子より2つも年上なのに。作家との接待を大切にしていることで一度担当している作家 本郷大作との食事に悦子は無理やり同行させられる。悦子と同期の森尾を狙っているが、悦子の魅力に気づき始めてもいる。
・今井セシル(いまい・セシル)
原作では、悦子達の1年先輩。専務のコネで入社した実家がお金持ちのお嬢様。悦子がロビーでファッション誌をいつも読んでいるのを見ており、悦子のことを「オシャカワ」(=オシャレだけど校閲部にいるなんてかわいそうを略した言葉)と影で呼んでいるが、バレている。生前贈与された親にもらったマンションに彼氏(イタリア人)と同棲中。
・本郷大作(ほんごう・だいさく)
原作第1話で悦子が最初に原稿を校閲していた作家。ひょんなことで担当の貝塚と本郷大作と食事をし、口の悪い悦子を何故か気に入ってくれている。ドラマでは、妻とは離婚したことになっていますが、原作では離婚しておらず、悦子は本郷大作の妻失踪事件に巻き込まれることになる。
・是永是之(これなが これゆき)
ドラマでは本郷大作の息子になっていますが、原作では血縁関係はありません。また、森尾がスカウトしたことになっていますが、最初からモデル兼作家で、髪型はアフロ。モデル名は「幸人」。社外のコーヒーショップで悦子が見かけて一目ぼれ。アフロだけど顔がイケメンな彼は、モデルであることを隠して作家をしている。悦子は是永是之の理解不能な内容の小説を校閲していたのですが、正体を知って小説自体に興味を持つきっかけに。ちなみに是永の小説タイトル「犬っぽいっすね」。

 

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『校閲ガール ア・ラ・モード』

 

alamodejpg<内容紹介/あらすじ>
出版社の校閲部で働く河野悦子(こうの・えつこ)。部の同僚や上司、同期のファッション誌や文芸の編集者など、彼女をとりまく人たちも色々抱えていて……。日々の仕事への活力が湧く、ワーキングエンタメ第二弾!

憧れのファッション雑誌の編集者を夢見て、総合出版社・景凡社に就職した河野悦子。
しかし、「名前がそれっぽい」という理由で(!?)、悦子が配属されたのは校閲部だった。

入社して2年目、ファッション誌への異動を夢見て苦手な文芸書の校閲原稿に向かい合う日々を過ごす悦子。
そして明るく一直線な彼女の周りには、個性豊かな仕事仲間もたくさん。
悦子の同期で、帰国子女のファッション誌編集者、これまた同期の東大出身カタブツ文芸編集者、校閲部同僚でよきアドバイスをくれる、グレーゾーン(オネエ系)のお洒落男子、悦子の天敵(!?)のテキトー編集男、エリンギに似ている校閲部の部長、なぜか悦子を気に入るベテラン作家、などなど、彼ら彼女らも、日々の仕事の悩みや、驚くべき過去があって……。
読むと元気が出るワーキングエンタメ!

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『校閲ガール トルネード』

 

tornado<内容紹介/あらすじ>
ファッション誌の編集者を夢見る校閲部の河野悦子。
恋に落ちたアフロヘアーのイケメンモデル(兼作家)と出かけた軽井沢で、ある作家の家に招かれて……。
そして社会人3年目、ついに憧れの雑誌の編集部に異動に!?

 

 

 

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