【特集】作者生誕150周年を迎える『ピーターラビット』の魅力とは!?

【特集】作者生誕150周年を迎える『ピーターラビット』の魅力とは!?

2016年8月15日

世界一有名なうさぎの物語『ピーターラビットシリーズ』。今年は作者であるビアトリクス・ポターの生誕150周年ということで、各地で様々なイベントが催され、再び盛り上がりを見せています。
今回は、そんな『ピーターラビット』の世界を、作者の生い立ちにも踏み込んで紐解いていきたいと思います。

ピーターラビットの世界

01ピーターラビットシリーズと言えば最初に浮かんでくるのが、ピーターラビットのおはなしだと思います。この本は1902年に初出版されました。いたずら好きのやんちゃなうさぎピーターが人間の農場を荒らしていたら農場主のマクレガーさんに見つかってしまい、命からがら逃げだすというストーリーです。大人になって読み返してみると新鮮なものを感じます。

そしてピーターラビットのおはなしの続編になるのが、ベンジャミン・バニーのおはなしです。ベンジャミン・バニーとはピーターラビットのいとこです。ピーターラビットのおはなしでマクレガーさんに服と靴を取られたピーターとベンジャミンがそれらを取り返しに行くというストーリーです。ピーターの心情の変化が見えて面白いです。

ピーターラビットシリーズは実はピーターラビットが出てこない話も多いです。あひるのジマイマのおはなしではアヒルのジマイマが主人公です。ジマイマはいじわるな雌鶏がいる環境では卵を孵化させることが出来ないというので環境を変えたいと思って誰にも邪魔されずに卵を温めることが出来る場所を探しに行くというストーリーです。

りすのナトキンのおはなしは生意気なリスのナトキンがフクロウをからかい続けたら怒らしてしまうというストーリーです。ナトキンのいたずらがエスカレートしていくのが微笑ましさをも感じさせます。

野ねずみチュウチュウ奥さんのおはなしはきれい好きのチュウチュウ奥さんの家にさまざまな生き物が訪問し、家を汚していくというストーリーです。チュウチュウ奥さんにが潔癖症すぎて他の生き物達がかわいそうとも思いますが、最後のある生物とのやりとりは面白いです。

作者『ビアトリクス・ポター』の生涯

about_img_01.jpgビアトリクスは女性が社会で活躍しにくかった時代に、絵本作家だけではなく、自然保護活動家や農場経営者としても活躍しました。

ここからは彼女の生涯の概略を紹介します。1866年7月28日にロンドンで生まれます。幼い頃から英才教育を受け、1880年にはモデル描写で美術賞を獲得します。1892年にはうさぎのベンジャミンをモデルにした絵画が売れます。1893年に家庭教師の息子に『ピーターラビットのおはなし』を書いた絵手紙を送ります。1894年『魚釣りに行くかえる』と題した絵のシリーズがこども年鑑用に会社に購入されます。

1897年にはビアトリクスの生物学的分野での論文が学会に提出されましたが、発表には至りませんでした。1901年にモノクロの絵本『ピーターラビットのおはなし』を発行しました。1902年には商業版『ピーターラビットのおはなし』が初出版されました。1905年にビアトリクスの編集者であるノーマン・ウォーンと結婚しますが、結婚一か月後に白血病で亡くなってしまいます。ビアトリクスは湖水地方をこよなく愛し、1905年には湖水地方のニア・ソーリーという村の伝統的な農場を購入しました。そのきっかけは幼少期に避暑地として湖水地方を何度も訪れたことです。そして本の印税で土地を購入し、農業にも勤しみました。1913年に彼女は再婚しましたが、再婚相手であるウイリアム・ヒームスは土地売買の専門の弁護士で彼もまた湖水地方を愛していました。そして最終的には彼女は15もの農場を購入しました。

1943年12月22日にビアトリクスは77歳で生涯を終えました。

一見、絵本作家としてのイメージが強いビアトリクスですが、実は自然保護活動家としての側面も強いです。彼女の作品には自然と共に生きようというメッセージが込められているかもしれません。彼女は16歳の頃、湖水地方を訪れた際に後に歴史的遺産と自然保護を掲げるナショナル・トラストの創設者になるローンズリーの自然保護の必要性に感銘を受けたと言います。それから彼女は自然保護活動にも力を注ぎ、上にも書いたように農場を買い、農業に勤しみました。そして広い面積の農場を買い上げることによって開発から自然を守りました。彼女が所有していた農場はすべてナショナル・トラストに遺贈されました。そして現在も彼女が住んでいたままの姿で保存され、多くの観光客が訪れています。

『ピーターラビット展開催中!!』

ビアトリクス・ポター生誕150周年を記念して、ピーターラビット展が2016年8月9日~10月11日まで東京・渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されます。

チケット料金が一般当日券1,400円で、前売りが1,200円です。見どころはなんと言ってもビアトリクスの絵本の自筆原画やスケッチ、彼女の愛用品など200件以上の作品・資料です。これらはほとんどが日本初公開です。そしてスペシャルサポーターはあの超売れっ子俳優ディーン・フジオカさんです。会場では音声ガイドのナビゲーターとしてご活躍されています。

そして9月4日がピーターラビットの誕生日であるため、9月3日~9日はPeter’s Birthday Weekです。9月3日・4日にはピーターラビットと記念撮影が出来ます。各日3回で各30分で無料で撮影できます。9月5日~9日には青い服で来場した先着100名様に限定ポストカードをプレゼントします。またピーターラビット展は東京だけではなく、名古屋、仙台、大阪、広島、福岡でも開催予定です。

作品とあわせてぜひピーターラビットの世界をお楽しみください。

ピーターラビット展
2016年8月9日(火)~10月11日(火)
10:00~19:00(最終入館は18:30)
※毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
Bunkamura ザ・ミュージアム
東京都渋谷区道玄坂2-24-1

ピーターラビット展公式ウェブサイト
http://www.peterrabbit2016-17.com/





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