つい先日、300人規模のブロガー系、インフルエンサー系のオフ会に参加してきました。
「オフ会」と書いてはいますが、その言葉から感じられる「インターネットで出会った人が、直接顔を合わせてしっぽり内輪話を楽しむ」という世界観とは真逆の世界が、そこにはありました。
「オフ会」の会場は駅前の居酒屋で十分ですが、今回のオフ会の会場は、煌びやかなシャンデリアが吊るされ、まるで舞踏会でも開かれているような、大きくてラグジュアリーな会場でした。
参加者はオタクで普段引きこもって、やっと家から出てきたようなかたばかりではなく、男性も女性も身なりが整ったかたばかりでした。
東京に出てきて10年以上が経ち、様々なオフ会、交流会、イベント、パーティに参加しました。それこそ、フェスや展示会なども含めれば300人という人数は決して多くありませんが、こと「熱気」に関して言えば、間違いなく過去最高の場でした。
このイベントの名前は「ジャックナイト」と言うので、Twitterなどで検索すると関連ツイート、関連記事が見つかるでしょう。
「ここが、世界の中心だ」と、心から思えた。
そのオフ会は、1次会だけで4時間もあるような長丁場でしたが、そのパーティの間、ずっと僕は「ここが、世界の中心だ」という感覚を持ち続けていました。
もちろん、全世界の全人類においての中心というわけではありません。「ジャックナイト」は、僕にとって「ここ以上にエネルギーが高く、重要な場所はない」と身にしみる思いでした。
自分が目標とする人や、手の届かない高みにいる人と空間を共にし、同時に自分に憧れを持ってくれている人、自分みたいになりたいと思ってくれる人、昔からの友人、知人、オンラインでは知っていたけど初めて直接会えた人。
自分にとって意味のある人が一堂に会しているその場所を「世界の中心だ」と感じたのは、僕以外にもたくさんいたと思います。
そのくらい「SNSで発信する自分」「ブログを書く自分」こそが、人格の中心であり、人生のメインプロジェクトになっている人が集まる場でした。
主催者のフォロワー数は9000人程度
さて、少し冷静になりましょう。
それだけ熱量も規模も大きいオフ会でしたが、今回のオフ会の主催者のTwitterでのフォロワー数は、「約9000人」でした。主幹事、副幹事もいましたが、いずれもフォロワー数は数千人。
フォロワー数が「万」に届く人間がひとりもいないにも関わらず(スポンサーという形では関わっていた)、これほど大規模な会を主催できていることに関して、感じたことを記載しておきます。
フォロワーの『濃度』が持つ可能性
このことは非常に重要なので、昨今ではあちこちで言われていますが、言いすぎることはないと思うので強調しておきます。
「インフルエンサー」「SNS」の話になると、まずは「フォロワー数」が気にされます。しかし、見せかけのフォロワー数を増やすことなんてそれほど難しいことではありません。
本コラムでも書いています。
ふじさわコラム第三回「義務教育に絶対必要! SNSのフォロワーを増やす方法の真実」
では何が難しいかというと、「自分の理念に共感したフォロワーを増やすこと」あるいは「自分に魅了されているフォロワーを増やすこと」です。
これらを総称して「フォロワーの濃度」などと呼ばれます。
濃度が高くないと、売りたい商品が売れないし、イベントにきてくれることはありません。結果的に、お金稼ぎも宣伝もできない「ペラペラのインフルエンサー」になります。
しかし濃度さえ高ければ、お金を出してくれたり、協力してくれたり、宣伝してくれたり、イベントに足を運んでくれたりします。自分への「応援団」が増えるので、物事がドンドン進むようになります。
「濃度」と「フォロワー数」は、タイヤの両輪のようなもので、片方だけ回ってもうまく機能しません。濃度の高いフォロワー数が増えることで、インフルエンサーとしての活躍の可能性は広がるのです。
今回の大規模オフ会で、フォロワーの濃度の重要性、可能性を改めて実感しました。
まずは小さな界隈でスターになり、徐々に外側へ
完全に私ごとですが、その会場では僕も「ふじさわさんだ!」「いつも見てます!」と、数十回とお声がけいただき、ちょっとしたスター気分、芸能人気分を味わうことができました。
大げさではなく、トイレに行くまでの間に何人にも話しかけられ、それぞれと数分話していると、トイレにいつまでも行けないと言う状態が続きました。
しかし、僕がそれほど声をかけられる場は、このオフ会くらいでしょう。
それ以外の場では、僕は紛れもなく一般人であり、凡人であり、モブなのです。
それでも、まずは「小さな界隈で有名人になる」というのは、現代での正しい戦略です。
街を歩いていて声をかけられるほどの有名人になれるかはわかりませんが、できるだけ一般層まで認知を高めるためには、まずはどんな小さな界隈でもいいので、その界隈での有名人になる必要があります。
そういう意味で、僕は一部のブロガー界隈での認知が高まったと感じるので、これから他の界隈、できるだけ一般層にまで存在を届けられるように努力を重ねたい所存です。
みなさんも、インフルエンサーになるにはまずは「自分の界隈」での認知を高めてから、外側を意識するのが、近道ですので、がんばっていきましょう!
藤沢篤
Twitter→@fujisawatsushi
ブログ→http://iphonedocomoss.com/