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ふじさわコラム第十一回 「与えたい「影響」がないのに「影響力」が欲しい人々。自分が与えたい影響を決める3つの方法。」

プロブロガーふじさわ別冊・書き下ろしコラム みんなインフルエンサーになりたかった。

ふじさわコラム第十一回 「与えたい「影響」がないのに「影響力」が欲しい人々。自分が与えたい影響を決める3つの方法。」

2018年7月19日

 
「これからは『影響力』が大切だ!」という言葉は、もう聞き飽きたでしょうか?僕は聞き飽きました。
 
これからは、お金より影響力だ。
これからは、肩書きより影響力だ。
これからは、広告より、インフルエンサーだ。
 
猫も杓子も影響力を欲しがる時代ですから、僕も右にならえで影響力を求めていました。
 
フォロワーを増やし、有名人に絡み、かっこいい肩書きを考えていました。
 
しかしあるとき、気づいたのです。
自分が求めているのは、「影響力」ではなく「知名度」だということに。
 
影響力とは、自分や自分のコンテンツに触れてくれた人の人生になんらかの変化を与えることです。
 
しかし僕がしていたのは、「とにかく自分を知ってほしい」ということだけであり、そこには影響力もクソもありませんでした。
 
そして冷静になって周りを見渡すと、同じような人たちが世に溢れているのです。
 
インフルエンサーになろうとしている人々の大半は、与えたい「影響」すら自分の中で定まっていないのに「影響力」を欲しがるという、愚かな行為をしているのです!
 
この事実に気づいた状態で、現在「インフルエンサー」と誰もに認められるような有名人を観察してみると、彼らには明確な「与えたい影響」があるように見受けられました。
 
自分を通して、どのような状況のひとに、どうなってほしいのかということが明確であればあるほど、コンテンツや存在にキレが生まれます。
 
一方、中途半端にインフルエンサーを目指す愚か者たちは、「自分を見て、勇気を持ってほしい」とか「なにかの参考にしてほしい」といった、ボンヤリしたスタンスしか持っていないことが多いです。
 
ということで、ここで「自分はどんな影響を与えたいのか?」を考える方法について解説してみましょう。
 

与えたい影響を決める方法①過去の自分に向けて発信する


あなたは、3年前よりもなにか成長していますか?
きっと、この3年間でなにかにちゃんと取り組んでいれば、「全く成長していない」ということはないと思います。
 
そこで、「3年前の自分が知りたかったこと」をSNSなどで発信するのがオススメです。
仕事に関することでも、恋愛や人間関係でも、趣味でも構いません。
 
自分がこの3年間でレベルアップした事柄に対し、わかりやすく、丁寧に「3年前の自分が知りたかったこと」を書くとよいでしょう。
 
これは情報発信のド基本であり、誰にでも、価値のある発信ができます。
ただ、この発信ではうまく自分が与えたい影響を決められない人も、多くいます。
 
もちろん「3年前」というのは目安なので、過去のどこかの段階の自分であれば構いません。
 

与えたい影響を決める方法②なにかに挑戦している姿を見せる


前述の内容と矛盾が生じますが、「ただなにかに挑戦している姿」は、それだけで人を勇気づけます。挑戦しましょう。
 
とはいえ、「なにかに挑戦している姿」だけでインフルエンサーを目指すのは、レッドオーシャン過ぎます。
 
世界一周旅行者や、オリンピック選手も「なにかに挑戦している姿」でひとに影響を与えていますが、あなたが彼らよりも大きな感動を与えられる可能性は低いので、やはり戦略を練った方がよいでしょう。
 
何かに挑戦する姿 + それに関するノウハウを丁寧に発信することで、いくらかの影響力を持てる可能性はあります。
 

与えたい影響を決める方法③王道を攻める


自分がどんなジャンルで何を発信すればいいか迷う場合は、とりあえず「王道」を攻めるのもオススメです。
 
「お金を稼ぐ方法」「モテる方法」「美人になる方法」「健康になる方法」「夢を叶える方法」など、人々が抱える悩みはある程度パターン化されているので、それらを解決する方法を発信すれば、影響力はつきやすいでしょう。
 


人間の定番の欲求は「HARM」で現されることが多いです。
Health 健康
Ambition 野望、夢
Relation 人間関係、恋愛
Money お金


これらの定番の欲求は、人類のほぼ全員が悩んでいるので、これらに関する発信をすることで、影響力はつきやすくなります。
 
もちろんそこは、名だたる有名人やインフルエンサーがいる市場ですから、単調な発信では意味がないです。
 
しかし「何を発信すればいいかわからない」という方は、とりあえず王道ジャンルに関する発信をするのは、よい選択と言えます。
 

他人の人生を変えてこそ、真のインフルエンサー


インフルエンサー全盛期の現代においては、「有名であること=インフルエンサー」と思われがちですが、それはインフルエンサーの本質とはズレています。
 
他人の人生に影響を与え、好転させ、感謝され、影響力の輪を大きく広げていく……。
 
このような循環を広げていける人物こそが「インフルエンサー」として世に出るべきであり、僕もそういう人間になりたいし、これを読むあなたにも、そうなってほしいです。
 
間違っても、「与えたい影響もないのに、影響力が欲しい」人には、ならないでくださいね?
 
藤沢篤
 
Twitter→@fujisawatsushi
ブログ→http://iphonedocomoss.com/
 



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