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ふじさわコラム第七回 「インフルエンサーになりたいので「ポジション」を取りに行きます。」

プロブロガーふじさわ別冊・書き下ろしコラム みんなインフルエンサーになりたかった。

ふじさわコラム第七回 「インフルエンサーになりたいので「ポジション」を取りに行きます。」

2018年5月24日

何度も感じているのですが、このコラムのテーマを「インフルエンサー」にしたのは正解でした。
このコラムは隔週連載ですが、ちゃんと、公開する前の週に書いています。
 
最初に10回分か20回分くらいまとめて書くことも考えました。その方が締め切りに追われなくてすむし、コラム全体の構成も考えやすいですから。
 
しかし、毎回公開前に執筆することにした理由は2つあります。
 
まず、「インフルエンサー」というジャンルは、常に話題がダイナミックに変化します。
例えば2月に書いた文章が7月に公開されてしまったら、とんでもない時代遅れな内容になるかもしれなかったこと。
2つ目に、僕自身の中でも「完結しきっていない」話題なので、考え方や価値観が日々変化しているから。過去の自分が考えていた、アップデート済みの考えを時間差のある状態で投稿する形にしたくなかったこと。
 
この2つの要因により、このコラム「みんな、インフルエンサーになりたかった。」は、毎回その時に執筆することにしました。だいたい、公開される一週間前に書いています。
 
だからこそ、僕自身と世の中のダイナミックな変化を書き記せるコラムとして、おもしろいものになっていると思います。
 
前回の話題「オンラインサロン」に続き、今回も僕自身に起きた変化をテーマにします。
 
2018年5月中旬、ツイッターアカウント名を少し変更しました。
SNSのアカウント名やヘッダー画像は、オンライン上でのメッセージ性やキャラクター設定のためにとても重要です。
 
image_1

以前のアカウントはこちら↑
 
image_2
新しくなったアカウントがこちら↑
 
以前のアカウントは
「とにかくいろんなことをおもしろおかしく発信しているプロブロガー。いま注力しているのは、音声SNS」
というメッセージで、あえて雑に、ゴチャゴチャしたヘッダーにしていました。
 
新しいアカウントは
「イケメンになる方法を発信します。」
というメッセージにチェンジし、ヘッダーもシンプルにしました。
 

「ポジション取り」が全て


このコラムでは、いろんな角度からインフルエンサーになる方法を書いています。特にその中でも、たったひとつだけ覚えてもらうとしたら「ポジション取り」になります。
 
そのくらいSNS時代には「ポジション」の重要度は高いです。ポジション取りさえ上手くいけば、まるで上りのエスカレーターに乗るように、あらゆることがうまくいくでしょう。ポジション取りが甘いと、下りのエスカレーターを全力でかけるような気分になるでしょう。
 
しかし、SNSに触れる時間が多くないなど、そんなことを考えたこともないような人にとっては「ポジション」とは抽象的な言葉でわかりにくいかもしれません。
 
ここで言う「良いポジションをとる」とは、「世の中からのニーズがあったのに、今までいなかった人物になる」ことです。
 
こう聞くと簡単にも見えますが、この時の「ニーズ」は誰の声にも出されていないので、敏感にキャッチする必要があります。多くの人が心の奥底で感じながらも言語化されてこなかった感情や欲望を満たしてくれる人物になることが、「良いポジションを取る」ことなのです。
 
「ポジションを取れていない」場合はどんな状態かというと、「そもそもどんな人かよくわからない」あるいは「既に同じような人がいる人間になろうとする」ことです。こんな状態では誰のニーズも満たせません。
 
もちろん良いポジションを取れたからと言って、なんの努力もせずに芽が出るはずもないし、ポジションが取れていなくても、地道に活動を続けていけばファンは増えるでしょう。
 
それでも、より影響力のあるインフルエンサーになるには「ポジション取り」ほど大切なものはないのです。
 

僕のポジション取りの歴史


ではここで、僭越ながら僕の「ポジション取り」の歴史を振り返ってみましょう。成功と失敗があるので、みなさんの参考になるかと思います。
 
僕は2013年1月にブログをはじめ、同年9月にブログで独立しました。たった9ヶ月でアクセス数や収益が爆発的に伸び、自分の生活費を賄えるほどになったのは、まさしく「ポジション取り」の賜物でした。
 
当時は「ふじさわブログ」という名前ではなく、「iPhone愛用中ドコモ店員のブログ」という匿名で運営していました。
 
そのブログは「iPhoneやアンドロイド、スマートフォンやタブレットについて、わかりやすく説明してくれる、現役のドコモ店員のブログ」という明確なポジションを取っていました。
 
そのポジションからのあらゆる発信は世の中にうけ、またたく間にブログは大きくなり、「ブログで食べていく」ための道を開いてくれました。
 
ここまでは僕の成功談でしたが、それからのポジション取りは迷いっぱなしになります。
 
2013年9月の独立とともにドコモショップでの仕事は辞め、iPhoneやスマートフォン以外の記事も増え、いわゆる「雑記ブログ」になりました。
 
それからは、
「ブロガーでバックパッカー」
「電子書籍をたくさん出す人」
「腹筋が割れている人」
「世界一周ブロガー」
「ブログでの稼ぎ方を教える人」
「プロゲーマー×プロブロガー」

など、
様々なポジション取りを試みましたが、どれも爆発的なヒットにはなりませんでした。
 
これらのポジション取りが続かなかった原因は、先ほどあげた「既に同じような人がいる」という外的要因とは別に、「自分自身がその話題に対して飽きてしまう」のような内的要因も関係してきます。
 
もちろん「電子書籍をたくさん出す人」として活動したおかげで自著を出版できましたし、本コラムを執筆する機会をいただけました。上記のポジションを取ることで得られた有形無形の財産はあるので、一概に「ポジション取りを失敗した」とは言えませんが、ドコモ店員時代のような爆発的成長は起きませんでした。
 

ポジションをとることは、見えない未来に賭けること


そして僕は今、「イケメンはつくれる。」をキャッチフレーズに、世の男子をイケメンにする方法を教える人間としてのポジションをとるため、大きく一歩を踏み込んだところです。
 
久しぶりに大きく自分のポジションを変更して痛烈に感じるのは、「ポジションを取ることは、見えない未来に賭けること」だということです。
 
僕が「イケメンはつくれる」の人間として世に羽ばたき、今よりももっと影響力のあるインフルエンサーになれるのか、また別のポジションを取っては飽きて、フラフラと中堅インフルエンサーとして生きていき、いずれは人々に忘れられるのか、誰にもわかりません。
 
誰にもわからないからこそ、このポジションを取ったことを自分の力で正解にしていきたいし、それによって世に多くの貢献をしたいと思っています。
 
本当のことを言うと、勇気を持って「私はこういう人間です!これからこういうことをしていきます!」と宣言した時点で、半分くらい勝ちは決まっているように思います。
なぜなら、世の中のほとんどの人はそうして宣言する勇気がなくて、モジモジしているからです。
 
誰だって保証のない未来に賭けるのは怖いことです。そこに勇気を振り絞って飛び込んでいける人は、いずれ何者かになるでしょう。この、世界一おもしろい世界で、今日も僕はあなたを待っています。
 
藤沢篤

Twitter→@fujisawatsushi
ブログ→http://iphonedocomoss.com/



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