こんにちは、栄養士の和田良美です(*’▽’)
姫ごはんって、普段使いの出来る料理というより、記念日とか、おもてなし料理として参考にしていただいている方が多いと思うのです。
でもここで大切なことは、「作る相手のことをちゃんと考えていますか?」ということ。
私が人に作ってあげる時に考えることは、「自分がおいしいと思う料理」よりも「相手がおいしいと思う料理」を作ることなんです。
昔、好きだった人に生姜焼きを作ったときのこと。
私は豚肉に脂身が付いていた方が美味しいと思うので、脂身の付いた豚の肩ロース肉で生姜焼きを作ってあげたのです。
でも、その彼が言ったのです。
「豚の脂が多すぎて食べたくない」と。
その時は正直「はぁ?(怒)」と思いました。
今となっては思うことは、相手のことを考えていなかったな、と。
その彼はダイエットに気をつけている人で「太りやすい体質だから」と言って、鶏のささみをよく食べていたり、飲み物のカロリーを気にしていたりしていたので、今考えると生姜焼きを作ってあげるなら、脂肪の少ない豚もも肉で作ってあげれば良かったなと思うのです。
その人のスタイルに合わせることはもちろんのこと、その人の好きな「味」の料理を作ってあげることがすごく大切で、やっぱり実家の味が一番おいしいと思うのです。
実家を出る時期は大学に進学するタイミングや、仕事を始めるタイミングなど様々ですが、その人にとって10年、20年食べ続けいている味が、カラダが覚えている「おいしい」と感じる味だと思うのです。
だからこそ大切な人に料理を作ってあげる時には、相手が「おいしい」と思う味に仕上げることを意識することが大事なのです。
私が気をつけていることは、まず相手の出身地を意識すること。
都道府県別に……とかそんなに詳しく意識はしていませんが、関東と関西では味付けが全然違うので、食べる人の出身地によって味付けを変えるようにしています。
味の好みを知る上で一番分かりやすいのは、その人がよく行くお店に連れて行ってもらって、その人に料理の注文をしてもらうこと。
その人が選んだメニューで大体の好みが分かるし、そのお店の味と自分が作る料理の味付けを比べて、自分の料理よりも「甘い」のか、「塩辛い」のか、「油っぽい」のか、「辛い」のか……などの違いが分かると思います。
それが分かれば、料理を作ってあげる時に、そこで感じた味の違いを調整してあげることで、相手の「おいしい」と思う味に近づけると思います。
「3時間かけて作った」とか、「頑張って作った」とか、そんなことは食べる人には関係なくて、出来上がった料理が「おいしい」かどうかが大切なのです。
だから生姜焼きを作ったときのことは、当然のことながら私の好みで材料を選んで作ったので、相手のことは一切考えていなかったな、と過去の自分の未熟さを改めて反省したところです。
姫ごはんは私が「おいしい」と思う材料で、レシピで作っています。
もし記念日とかおもてなしの料理として参考にしていただくのであれば、食べる人の好みに合わせて、味付けとか微調整していただくと良いと思います♡
ちらし寿司 マグロのバラをのせて
ひな祭りにちらし寿司を食べる意味は、「具材」にあるのです。
エビ
「腰が曲がるまで長生きするように」など長寿の願いを込めて。
レンコン
穴から先を見通せることから「先の見通しがきく」という意味合い。
豆
「健康でマメに働く」ということから仕事が上手くいくように願いを込めて。
寿司には「寿(ことぶき)を司(つかさどる)」ということで、お祝いの席で食べると縁起が良いものと言われています。
ちらし寿司 マグロのバラをのせて レシピ
≪材料2人分≫
[すし飯]
ご飯 250 g
酢 大さじ1.5
砂糖 大さじ1/2
塩 小さじ1/4
干し椎茸 2コ
レンコン 30g
人参 20 g
干し椎茸の戻し汁 70g
醤油 小さじ1
砂糖 小さじ1
酒 小さじ1
[錦糸卵]
卵 1コ
白だし 小さじ1
砂糖 小さじ1/4
片栗粉 小さじ1/4
サラダ油 適量
マグロ(刺身)5~6枚
塩 ふたつまみ
エビ 2尾
酒 大さじ1
スナップエンドウ 2コ
いくら 大さじ1
桜でんぶ 大さじ1/2
≪下準備≫
干し椎茸は、流水でさっと洗い、水(100㏄くらい)につけ、冷蔵庫で5時間ぐらい置いて戻す。
≪作り方≫
1.水で戻した干し椎茸は、石づきを切り落とし千切りにする。
レンコンの半量と人参はいちょう切りにする。
椎茸の戻し汁は、キッチンペーパーをのせたザルでこす。
2.鍋に1.と 醤油・砂糖・酒を入れ、水分がなくなるまで弱火で煮る。
3. すし飯を作る。
酢・砂糖・塩を混ぜ合わせ、熱々のご飯を入れて混ぜる。
2.を加えてさらに混ぜ、粗熱を取る。
4.錦糸卵を作る。
ボールに白だし・砂糖・片栗粉を入れ、片栗粉のダマがなくなるまで混ぜる。
その後、卵を加えてよく混ぜる。
5.フライパンにサラダ油を入れて加熱し、4.の卵液を流し入れ均一に焼く。
裏返して反対側も焼き、粗熱を取る。
焼いた卵をくるくると巻き千切りにする。
6. エビは殻をむいて背ワタを取り、分量外の片栗粉と塩で軽くもみ、流水で洗う。
(今回のエビは少し大きめだったので半分に切りました。)
レンコンは、穴と穴の間に切り込みを入れて、花形に切り薄くスライスする。
7.鍋にお湯を沸かし、分量外の塩(ひとつまみ)とスナップエンドウを入れて茹でる。
スナップエンドウが色よく茹で上がったら取り出す。
スナップエンドウは、粗熱が取れたら筋を取って半分に割く。
8.7.の鍋に6.のエビと酒を入れて茹でる。
9.別な鍋にお湯を沸かし、6.の花形に切ったレンコンと酢(小さじ1くらい)を入れて茹でる。
10.マグロの刺身に塩ふたつまみをかけ、バラのようにくるくる巻く。
11.盛り付け。
寿司飯の上に錦糸卵をのせて、真ん中にマグロのバラをのせ、周りにエビ・レンコン・スナップエンドウ・いくら・桜でんぶをのせて完成です。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。