今回は、『恋は雨上がりのように』の作者・眉月じゅん先生にメールインタビューしました! 「マンガ大賞2016」の第7位、「第2回次にくるマンガ大賞」コミック部門の10位に選ばれ、単行本累計が130万部を突破するなど、今大注目のマンガ作品です! 連載されている青年週刊誌「ビックコミックスピリッツ」を読んでいるおじさん方をはじめとしたさまざまな読者が、今まで味わったことのない淡い恋物語に、救われるような想いでいるのではないでしょうか。そのメガヒット作品である『恋は雨上がりのように』や、眉月先生が作品に抱いている想い、そして先生ご自身についてもお伺いしました。普段なかなか知ることのできない先生の貴重なインタビューを、たっぷりとお届けします!
【物語あらすじ】
橘あきら。17歳。高校2年生。感情表現が少ないクールな彼女が、胸に秘めし恋。その相手は、バイト先のファミレスの店長。ちょっと寝ぐせがついてて、たまにチャックが開いてて、後頭部には10円ハゲのある冴えないおじさん。青春の交差点で立ち止まったままの彼女と、人生の折り返し地点にさしかかった彼の、小さな恋のものがたり。
(公式サイトより)
※『恋は雨上がりのように』1巻より
――眉月先生は、2007年集英社主催「第1回金のティアラ大賞」にて、『さよならデイジー』で銅賞を受賞。翌年、同作が掲載された「別冊コーラスSpring」(集英社)にて漫画家デビューをされました。漫画家になろうと思ったきっかけを、教えてください。
物心ついたときからなりたい職業は漫画家でした。
絵を描くのが昔から好きだったし、両親が漫画好きで幼い頃から漫画に触れられる環境にあったのも影響しているかもしれません。
――また、デビュー当時は少女向け漫画を描いていた先生ですが、青年向け漫画を描くようになったのは、どうしてでしょうか。そのきっかけや心境の変化などを教えてください。
そもそも少女漫画家になりたいとか、少女漫画を描きたいというこだわりはありませんでした。
「第1回金のティアラ大賞」に応募したのは、どうしてもこの年にデビューしたくて、たまたま目についた賞であったことと、応募作品もちょうど恋愛ものだったからです。あと「りぼん」っ子だったので集英社が好きで応募したというのもあります。
ただ、本当はずっと青年誌で描きたかったので今の自分を不思議に思うこともありません。
――作品制作の中で一番、大変な作業と好きな作業は何ですか?
私は絵がヘタなので下描きに一番苦労します。好きな作業は、一通りトーンを貼ったあと、追加で細々とにぎやかしのトーンを貼ることです。デコっている感覚で楽しいです。
――作品についてお伺いします。青年誌「ビックコミックスピリッツ」(小学館)を読んでいる読者(特にいわゆる冴えないおじさんや、非モテ男子)は、今まで味わったことのない叙情的な淡い恋物語に救われているのではないかと思います。このすてきな物語はどうやって生まれたのでしょうか?
『恋は雨上がりのように』には元になった『羅生門』という読み切り漫画があります。実はその作品が処女作なんです。複数登場する主人公たちの中から、2人をピックアップして広げました。どちらもおじさんを……というよりは17歳の女の子を描きたいと思って描いています。
——読んでいて「キュンキュン」が止まらない『恋は雨上がりのように』ですが、どのような人に読んでもらいたいですか?
どんな人にも読んでほしいし、どんな人にも届きますようにと思って描いています。
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