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「第77回小学館新人コミック大賞 少女・女性部門」大賞を受賞!! 14歳でマンガ家デビューのときわ藍先生の素顔とは!?
2016年7月22日


『ドラえもん』で描かれる友情から影響を受けている

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――マンガは紙とパソコンのどちらで描いていますか?

小学3年生のときに紙のセットを買ってもらってからずっと紙に描いています。パソコンはちょっとまだ難しそうなので、とりあえず紙に慣れてからにしようと思っています。ただ、マンガじゃなくて少しイラストを描くというときはiPadを使うこともあります。なんか最近、パソコンの技術がすごいじゃないですか。「ちゃお」の作家さんでも、デジタルで描く方もいらっしゃるみたいですよ。デジタルって、どうしても単調になりがちなので、線画まではアナログで、パソコンに取り込んで色塗りだけデジタルでやるというパターンが多いみたいです。デジタルですと線を消したり、コピペをしたりと便利ですし、すごく綺麗に描けますよね。

――最近読まれたオススメの本やマンガがあったら教えてください。

「ちゃお」でいうと『12歳。』(まいた菜穂)が面白いです。ストーリーが、とてもドラマチックで、全ての女子の憧れを描かれています。絵がとても綺麗で、トーンの使い方とかもカッコイイんですよ。そして何より女の子がすごく可愛いくて……。あらゆる面で尊敬しています。マンガを読むときにやっぱり作家の目線で見てしまうのですが、空間の取り方が斬新だと感じました。普通マンガを描くとき、人物を大きくするので余白が少ないのですが、この作品は下に小さく2人の様子を描いたりして、余白部分が多くなっています。そうすることでドキドキ感を演出しているのがすごいと思っています。
ほかには「ビックコミックオリジナル」で連載している『深夜食堂』(安倍夜郎)が好きです。最初はドラマ版を観ていたのですが、私も母もハマってしまいました。「深夜食堂」に来た客がマスターに「何か作って」と言うので、その場で一品料理を作るんです。その料理には、何かしら想いが込められているのですが、人の心情を細かく描いているところを尊敬しています。

――藤子・F・不二雄先生ではどの作品がお好きですか?

うーん、『ドラえもん』も『キテレツ大百科』もすっごく面白くて……どちらか一つに選べないくらい好きです。二つの作品は似ているところがあって、キテレツが生み出す道具が、ドラえもんのひみつ道具みたいな感じですよね。『キテレツ大百科』は、キテレツが先祖の「キテレツ斎様」に憧れて、色々と発明するのですが、空を飛んで、雲を固めて、王国作っちゃう、みたいな感じで、登場する道具が面白いんです。ほかには、子供向けに作られた『エスパー魔美』や『バケルくん』などの作品も魅力的ですが、大人向けの『異色短編集』という作品も大好きです。

――大人向けの作品まで読んでいるんですね。藤子・F・不二雄先生はときわ先生がお生まれになった際には、すでに亡くなっていらっしゃったかと思うのですが、どのように集められたのですか?

藤子・F・不二雄先生は1996年に亡くなっていますので、私が生まれる前ですね。なので、古い作品とかもあり、集めるのが大変でした。小学生の時に集め始めたのですが、「まんだらけ」などの小学生じゃなかなか行かないようなお店へ行って、買い占めました(笑)。あとは、いとこもマンガが好きなので、見つけてダンボールに詰めて送ってくれたりします。

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※『こんどは私の番です』より (c)ときわ藍/小学館

――9月号の「ちゃおデラックス」に掲載の新作の見どころを教えてください。

『こんどは私の番です』という、いじめをテーマにした作品です。いじめられていて、辛い思いをしている女の子が主人公なのですが、ある日やってきた転校生と仲良くなり、勇気をもらうという話です。友情をテーマにしたマンガがすごく好きで、受賞する前から描いていました。それも『ドラえもん』で描かれる友情から影響を受けていると思います。ドラえもんとのび太の友情はもちろんですが、のび太とジャイアンの友情もなくては語れません。いつもはのび太をいじめているジャイアンが、劇場版ではやたらかっこよくなるんです。いつものアニメでもジャイアンがのび太を助けることもたまにありますが、劇場版だとさらに雰囲気も出ていて、それがいいんじゃないかなと思います。

――先生は3月にデビューされましたばかりですが、今後の目標を教えて下さい!

読者の方に楽しんでもらうマンガを作ることが一番の目標です。ただ、それ以前に今の私に足りない部分を補っていかないといけないと考えています。ストーリーに矛盾がないように作ることや、ほかにも技術面で克服しないといけないことがあるので、そこを努力して読者の方に楽しんでいただける作品にしていきたいです。私はこれからも頑張っていくので、読者の方はずっと見ていてくれると嬉しいです。

 

ときわ藍(ときわ・らん)
愛知県出身。 第77回小学館新人コミック大賞にて、中学3年生で大賞を受賞。 現在は、高校に通いながら執筆中。
デビュー作『アイドル急行』は月刊少女コミック誌「ちゃお」2016年4月号に掲載。2作目の『こんどは私の番です』が「ちゃお」の増刊号の「ちゃおデラックス」2016年9月号に掲載中。

【作品情報】

『アイドル急行』

作品紹介1主人公つぼみは、アイドルグループ「アイドル急行」の4期生。先輩のゆりさんに憧れて、センターになるために日々奮闘中!しかし、彼女の前にまりあというライバルが現れて……!?

 

 

 

 

『こんどは私の番です』あらすじ

作品紹介3花緒は気の強い鈴加さんにいじめられる毎日。そんな中、前の学校でいじめられていたという「奈津さん」が転校してくるが…

 

 

 

 

 

ちゃおDX9月号」(発売中)

作品紹介2特別定価:590円
※ちゃおDXは毎奇数月20日ごろ発売

 

 

 

 

 

 



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