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globeデビュー21周年記念! マーク・パンサー氏が語る過去、現在、未来について(前編)
2016年7月29日


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globeファンの熱を呼び覚ます役目が、僕にとってDJなんじゃないかと思います

――私もそのDODを見てDJをしてみたくなってきました! 女性でもできるものなのでしょうか?

最近は女の子のDJも増えてますよ。女性のタレントさんやモデルさんがDJをやっていて、すごくかっこいいです。渋い曲からヒット曲まで幅広くプレイしています。こういう話をきくと、DJのイメージがガラッと変わりますよね。
これから2020年の東京オリンピックに向けて、もっと街に音楽が増えていくんじゃないかと思っています。その時に、ロボットになんでも任せるんじゃなくて、生身の人間がその場の空気を感じながら曲をつなげていくほうがいいと思うんですよね。リスペクトしているアーティストの、本当に好きな曲を選んでかけて、1曲ずつを大切に考えて曲を流すんですから。

――今年7月には、ご自身でリミックスを手がけたアルバム『deep JAZZ globe』が発売されましたが、リミックスの際に意識していることを教えて下さい。

globeのEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)みたいな4つ打ちのダンスミュージックは『globe EDM Sessions』と『GDM』(globe・ダンス・ミュージック)の2枚をすでに出しています。毎年、夏に流行りそうなリミックスを、ずっと作り続けてはいるんですけど、今年は、globeが結成21周年なんです。早いですよね。20年以上も経っているということは、よく考えると当時僕らのCDを買ってくれていた人たちがだいたい30~40代になっていて、結構渋めの曲が好きになってきているんです。もちろん、クラブで踊ることもあるんだけど、普段はディナーのときに曲を流したりすることもあると思うんです。そういう人たちに向けて、一番わかりやすいジャズとディープ・ハウスを混ぜてリミックスをしたら、喜んでくれるんじゃないかと思って作ったんです。それで、フランスのチームにいるキーボードの担当が、ホテルで生演奏しているジャズピアニストなので、彼と一緒に考えながら作り上げていきました。

――マークさんがDJをしていることについて、小室哲哉さんからの反応はいかがでしょうか?

小室さんはすごく喜んでくれています。最初DJをやったときに「リミックスを作っていて、globeの曲をクラブでかけれるようにアレンジをしているんです」って小室さんに聴いてもらったら「すごくいいからこれ発売しなよ!」と言ってくれて。それが『globe EDM Sessions』というアルバムになったんですけど、小室さんが認めてくれている作品の一つになったと思っています。DJやっていなかったら、編曲の作業も絶対やらなかったと思うので、それは自分にとって新しい可能性だし、すごいチャレンジだと思うんですよね。40歳になって新しい趣味を見つけて、その趣味が仕事になっているいい例だと思うんですよね。

――今、お仕事や活動の中で、一番楽しいと感じる瞬間はいつですか?

やっぱり、会場がうねるときですね! みんなが一つになって、なにかモンスターになったように会場がうごめくんです。雰囲気に飲み込まれちゃって、みんなひいひい言いながら、すごく楽しそうに踊っているんです。こっちはDJブースに一人で立っていて、そのコックピットから戦いの様子がよく見えて面白いんですよね。僕は最初、六本木のあるクラブで回していたんですが、そこに来ているお客さんは外国の方が多くて、globeを知らない人たちばかりでした。彼らの前で毎日7時間回してたんですよ。その時、一番盛り上がってる時に選曲を間違えちゃって、お客さんがみんな冷めて帰ってしまったということもありました。でも、そういう失敗も大事な経験で、そういうことが起きたら、そこからどうやったら立て直せるのかを考えるようになるんです。料理と同じで、失敗しても味を調節してあげれば意外とおいしかったりするみたいに、修正できたらうまくいくんですよ。

――なるほど。経験を積み重ねることも大事ということですね。マークさんにとって、DJのお仕事はぴったりだったのではないでしょうか?

面白いですよね。ぴったり合っちゃってますよ。夜の間に活動することが中心になる仕事だから、年齢を考えるとそんなに長くはできないと思うけど……。眠いんだけど、常に進化を続けて、楽しくやっていきたいと思っていますね。もしKEIKOが歌えるようになってコンサートを開催するというときのために、道をつくっていたいと思うんですよ。僕のDJイベントに来てくれたお客さんたちは、KEIKOの復活コンサートがあったら絶対来てくれると思います。globeファンの熱を呼び覚ます役目が、僕にとってDJなんじゃないかと思っています。もし僕が弾き語りで歌っていたって誰も来ないもん。(笑) そうじゃなくて、やっぱりKEIKOの声じゃないといけないんですよ。globeの歌手であるKEIKOの声のままで活動を続けていくことができるというのは、やはりDJしかないと思っています。

後編はこちら

マーク・パンサー(まーく・ぱんさー)
フランス・マルセイユ出身。父親がフランス人で母親が日本人のハーフ。日本語、フランス語、英語のトライリンガル。 日本音楽史に名を残すユニット「globe」のメンバーとして活躍。デビューアルバム「globe」は400 万枚、アルバムはわずか3作品で1000 万枚以上。 230 万枚を記録した「DEPARTURES」を始め、多数のメガヒットシングルをリリース。日本初の大阪、福岡、名古屋、東京4 大ドームツアーを敢行。 100 万人以上を動員。globeの活動と並行して、地元フランスにてDJ/プロデュース活動をスタート。 ageHa、Womb、VISION 等、日本を代表するクラブの他、パリ、モナコ、ロスアンゼルス、台湾などでプレイ。 本場ヨーロッパのクリエイターと共に数々のリミックス作品を手がけ、昨年はglobeの名曲の数々をマーク・パンサー自身がリミックスした アルバム「GDM」をリリース。音楽活動20周年となる2015年よりソロプロジェクトをスタート。 クール・ジャパンを代表する人気アニメで今年globeと同じく20周年を迎える、エヴァンゲリオン主題歌「残酷な天使のテーゼ」の English ver.(英詩カバー)を世界的に爆発的な流行となっているEDMにアレンジした楽曲を世界100カ国以上に同時リリース。 楽曲はEDMの本場ヨーロッパでレコーディング、トラック制作されており、エヴァンゲリオン主題歌の逆輸入としても注目されている。

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