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globeデビュー21周年記念! マーク・パンサー氏が語る過去、現在、未来について(後編)
2016年8月5日


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自分個人のために生きているんじゃなくて、常に誰かのために生きているんです

――娘さんのお話をしていただくなど、家族想いのマークさんですが、以前は子育てのために沖縄にも住まわれていたとのことですが、それはどうしてでしょうか?

最初は東京に住んでいたんですが、テレビの前で座っているだけの娘を見て、これではいけないと思って、石垣島に土地を買って家を建てて、家族全員連れて行きました。それから7年間、石垣島に住んで、大自然という「先生」に育ててもらいました。石垣島は年間に台風が40発くらいくるんですが、はじめのうちは、かなり驚きました。どうにか生き延びました(笑)。でも台風が去れば、海は綺麗だし、バーベキューは楽しいし、友だちもみんな心の温かい人たちだし、という環境で子どもを育てました。その後また家族全員連れてフランスに移住して、娘はインターナショナルに入学しました。現在もフランスに住んでいて、娘は今年で13歳になったのですが、3ヶ国語ペラペラのトリリンガルなんです。
マーク・パンサー」っていう人物は自分個人のために生きているんじゃなくて、常に誰かのために生きているんです。globe時代は小室さんのためだったし、結婚したら今度は家族のために。DJのときはお客さんみんなのために、その時を生きるんです。自分のために音楽をかけるということもできると思うんですが、そうではなくて、例えば、あるイベントで1000人のお客さんがいたとしたら、みんなが満足してくれるようなプレイをしたいなと思うんです。

――娘さんのお弁当も作っていらっしゃると、ネットで話題ですよね。

そうなんです。小学校から現在まで、8年くらい作っているんですよ。「おふくろの味」と同じように「おやじの味」が毎日楽しめるということは面白いですよね。あと、今でも本は毎晩フランス語、英語、日本語の3冊の本を読み聞かせているんです。そうした子育てのおかげなのかわからないけど、娘は面白い人間に育ってくれています。僕なんて「悪いことしたら全寮制の学校に入れるわよ!」なんて脅し文句として言われていたのに、娘は自分から「学校が楽しい! 全寮制の学校に行きたい!」なんて言うんです。人生もDJと一緒で、自分でいろいろと試行錯誤していくと、そういうふうに面白いものが生まれていくんだと考えています。

――人生とDJがつながってくるわけですね。

つながると思うんですよね。おそらくglobeが終わるのは、小室さんが動けなくなったときだと思うんですが、そのとき僕が50歳なのか60歳なのかわからないけど、そのときに初めて自分のために生きるようになるんじゃないですかね。今までこれだけ面白く人生を送ってきたわけなので、それがまた面白い人生の第3章の始まりになるなんじゃないかと思うんです。ちなみに、第1章がglobe時代で、第2章が今です。
「SMILE HOBBY ACADEMY」という学校は、笑顔になれる趣味が大切だと思って作ったんです。笑顔になれるのであれば、DJでも、カメラでも、料理でも、どのような趣味でもいいわけです。例えば、僕は長野に家を造ったんですが、その家造りも趣味の一つだし、そのほかも全部趣味だと思うんです。自分のライフスタイルというのは、決まったことだけではなくて、趣味によって作られるという気がするんです。

――あの……ご自身でお家を造ったんですか!?

独学で建築を学んで、15年以上かけて造りました。フランスから暖炉やジャグジーを輸入したりして、サウナルーム、バーカウンター、でっかいテラス。そのテラスなんてすごいんですよ! この間ブログでも少し紹介しましたが、すごく面白い家が完成しました。釘がちょっとずれていたり、隙間風が吹いたりするかもしれないけれど、どんな豪邸よりも最高ですよ。「こうやって生きていこう」と目標を立てて生きてみたら、家が建っちゃうんです。
遊び心を持った生き方をしたいと思っているし、しちゃってるんですよね。チャンスが転がっていたら全てに飛びつくようにしてきました。一つも取り逃したことがないように思います。だからつらい思いをした大失敗もたくさんあります。それでも、全てが楽しいと思えるんです。どんどん自分から楽しんでいけるというマインドは、DJにつながっていくと思います。いつになるのかはわからないけれど、そのマインドを全部自分のために使うときが来たら、第3章の始まりとして、すごく面白いんじゃないですかね。

 

マーク・パンサー(まーく・ぱんさー)
フランス・マルセイユ出身。父親がフランス人で母親が日本人のハーフ。日本語、フランス語、英語のトライリンガル。 日本音楽史に名を残すユニット「globe」のメンバーとして活躍。デビューアルバム「globe」は400 万枚、アルバムはわずか3作品で1000 万枚以上。 230 万枚を記録した「DEPARTURES」を始め、多数のメガヒットシングルをリリース。日本初の大阪、福岡、名古屋、東京4 大ドームツアーを敢行。 100 万人以上を動員。globeの活動と並行して、地元フランスにてDJ/プロデュース活動をスタート。 ageHa、Womb、VISION 等、日本を代表するクラブの他、パリ、モナコ、ロスアンゼルス、台湾などでプレイ。 本場ヨーロッパのクリエイターと共に数々のリミックス作品を手がけ、昨年はglobeの名曲の数々をマーク・パンサー自身がリミックスした アルバム「GDM」をリリース。音楽活動20周年となる2015年よりソロプロジェクトをスタート。 クール・ジャパンを代表する人気アニメで今年globeと同じく20周年を迎える、エヴァンゲリオン主題歌「残酷な天使のテーゼ」の English ver.(英詩カバー)を世界的に爆発的な流行となっているEDMにアレンジした楽曲を世界100カ国以上に同時リリース。 楽曲はEDMの本場ヨーロッパでレコーディング、トラック制作されており、エヴァンゲリオン主題歌の逆輸入としても注目されている。

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