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インタビュー企画第1回
漫画原作者 剣名舞先生(前編)
2016年4月25日


『あしたのジョー』、『北斗の拳』、『テラフォーマーズ』これらの大人気コミックにはある共通点が存在するのだがお分かりだろうか?
そう、ストーリーを考える「原作者」と実際に絵を描く「作画者」が違うのだ。
『北斗の拳』で言えば、ストーリーを考えたのが原作者である武論尊先生、作画を担当したのが原哲夫先生だ。

電子書籍ランキング.com初のインタビュー企画第一弾は、そんな、あまり知られていない「漫画原作者」として数々のベストセラーを生み出してきた剣名舞先生です。剣名先生は 東山紀之主演でドラマ化された『ザ・シェフ』、名取裕子主演でドラマ化された『女医レイカ』など人気漫画の原作を手がけています。今回剣名先生に「漫画原作とは?」、「先生が漫画原作者になったきっかけ」、「電子書籍について」、また、5月11日より剣名先生が脚本・演出を務める舞台『タイムカプセル』などについてお話を伺いました。
2週に渡って前編、後編でお届けします。

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きっかけは、ちばてつや先生の『あしたのジョー』

(編集部 以下(編))本日は宜しくお願いします。日本では「漫画原作者」という職業はあまり知られていないと思いますが、先生が漫画原作者になろうと思ったきっかけを教えてください。

(剣名先生)宜しくお願いします。元々小さい頃から漫画が大好きで、将来は漫画家になろうと思っていたんですよね。でも小学生の時に自分の絵を見て、これは漫画家になる才能はないなと自覚したんです。(笑)

(編)小学生ながらにですか?

(剣名先生) そうそう(笑)それでも漫画はずっと好きだったので漫画に関わる仕事がしたいと思っていたんです。そんな時に、当時週刊少年マガジンで連載されていたちばてつや先生の『あしたのジョー』に出会って、初めて漫画原作者という仕事を知りました。
絵が描けなくても漫画を一緒に作ることができるということを知って漫画原作を目指そうと思いました。そういう意味では、『あしたのジョー』に出会っていなければ、自分は漫画原作者になっていなかったかもしれないですね。

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非エリートだった「劇画村塾」塾生時代

(編)そこから実際にデビューするまでにはどのような活動をされていたのですか?

(剣名先生)ちばてつや先生のあしたのジョーに出会って漫画原作者を目指そうと思ったんだけど、じゃあどうしたら漫画原作者になれるのかが分からなかったので一応大学を卒業して、それから一般企業に勤めている時に「劇画村塾」に出会いました。

(編)『子連れ狼』の原作で有名な小池一夫先生が主催する漫画家や原作者の養成塾ですね?

(剣名先生)そうそう。その劇画村塾で漫画のシナリオの書き方を勉強しました。
劇画村塾は、その才能が見込まれると特別研修生に選ばれてデビューまで面倒みてもらえるんだけど、当時の僕は全然だめでしたね(笑)。研修生に選ばれなかったんです。

(編)先生がその様な過去をお持ちだったというのは意外でした。

(剣名先生)そう、だからその分、人の何十倍も努力しました。でも当時の力作を応募したヤングジャンプの原作大賞にも選ばれなかった。最後の10作品まで残ったんだけど結局大賞にも佳作にも選ばれなかったんです。今でもその時の気持ちを忘れない為にも戒めとして最終候補として名前の載っているページを残しています。そのときの大賞は工藤かずやさん(劇画村塾1期生)が獲得しました。

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