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イノベーションの力で渋谷エリアに新しい書店の形を提案する。 BOOK LAB TOKYO代表、鶴田浩之さん
2016年8月31日


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「コンセプト書店」、「イベントスペース」、「妥協しないコーヒースタンド」の3本柱

―― 様々なジャンルの書籍が置かれていますが、何かコンセプトやテーマがあるのでしょうか?

鶴田 まず「BOOK LAB TOKYO」のコンセプトとして「作る」という共通のコンセプトがあり、3本柱として、「コンセプト書店」、「イベントスペース」、「妥協しないコーヒースタンド」をあげています。
選書に関しては、そこからさらに「作る人を応援する、作るを考える」ということをコンセプトに、日常生活の料理から、建築、プログラミング、デザインといった専門的な領域まで、幅広くカバーしています。あとは、ビジネス書や新刊など、渋谷にいる情報感度高い人たちにぴったりの本を選書していますね。
他の本屋さんで出来なかったことや、お客様が他の本屋さんから感じられなかったことを感じてもらいたいと思いました。「自分がどうしたい」っていうよりも、こういうコンセプトの本屋さんがなかったので。
本の並びが充実しているワーキングスペースはこれまであったと思うのですけが、「BOOK LAB TOKYO」ではさらに充実させて3万円以上の技術書も並べてみました。山菜を紹介している本の隣に、料理の本を置いたりとか……。売れるか、わかんないですけどね。

―― 配置にもこだわりが?

鶴田 もちろん、そうですね。でも、書棚作りの完成度は……まだ30%くらいだと思っています。
まだ、改良していく必要はありますね。本当にざっくりと棚割りして、並べてみて、全体を見て違和感がないかどうかを確認したぐらいです。
もちろん、品揃えという意味で、拡張したいところもありますし、もうちょっとバランスを考えたりしたいです。本屋さんとして、まだまだこれから変えていきたいところは沢山ありますね。

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―― 普通の本屋さんでは、本が平積みや棚差しで並べることが多いですが、「BOOK LAB TOKYO」さんだと面陳って面を見せて出す本や、平積みの本が多い感じがします。この並べ方は意図されているのでしょうか。

鶴田 そうですね。入って奥の本棚は、16メートルあって、全部同じ規格なんです。全部同じサイズ、同じ高さ。あえて同じ規格統一をして、無機質な感じを出してあります。なので奥に段を作るなどして、うまく抑揚のある感じに見せないと、すごくびっしりと並んでいるように見えてしまう。ここは工夫しがいのあるスペースなのかもしれません。空間でもあり、売り場でもあるので、書棚に関しては、全然工夫が足りないと思っているので、これからも最大限に工夫していきたいです。

―― こちらでは、イベントも数多くされていくそうですが、その目的はまずこの本屋さんに来てほしい、足を運んで欲しいということなのでしょうか。

鶴田 目的というよりも、「BOOK LAB TOKYO」はイベントスペースとしても設計してあります。なので、それがこのお店の魅力の一つですね。もちろん最初は、イベントの内容を「BOOK LAB TOKYO」の企画で作って、お客さんをいっぱい呼んだりもしていますが、貸出という形でイベントスペースを利用したいという問い合わせも数十件いただいています。今は、その企画のコーディネートなどもやらせていただいています。
一番こだわったところで言うと、イベントを行うことを前提に、まず話す人の満足度を高めたいなと思って空間設計をしました。話す人の満足度ってなんだろうなと思ったときに、音響が良いとかプロジェクターがキレイに映るとか、そういう基本的なレベルで妥協できないと思いました。なので、結構しっかりとした機材をそろえました。スピーカーもハンドメイドなんですけど、ジャマイカの楽器をモチーフにして作っていただきました。

アンプを通して、80%ぐらいまで音を出しても、音が割れずにしっかり出すことができます。なので、イベント時にマイクのボリューム上げると、すごく声の通りがいいんですね。そういう声の通りがいいマイクだったり、画面が鮮明に映るプロジェクターだったり、そういったひとつひとつをしっかりやっていこうと。いい具合に反響して、後ろにコーヒースタンドが見えて、本に囲まれた中でゲストがいい気持ちで話してもらうということは、最終的にそのイベントの参加者の満足度も上がるだろうという考えで設計をしました。

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―― コーヒーにもすごくこだわられているということだったのですが、どういう豆を出そうとか、どういうコーヒーを出そうというのも鶴田さんが選ばれているのでしょうか。

鶴田 コーヒースタンドに関しては、「私立珈琲小学校」というオープンカフェをやられている吉田恒さんという、元々は都内の小学校で教師をされていたバリスタの方にキッチンの設計からスタッフの研修まで監修をしていただきました。
私もその監修に参加させていただき、エスプレッソマシーンの使い方や、カフェラテの作り方、ハンドドリップの本当に細かいディテールまで、ずっと練習をしました。今でも店頭に立って、ホットドリンクとかを作っています。

―― コーヒーと同時にクラフトビールやワインが提供されていますが、どうしてお酒類も販売をしようと思われたのでしょうか?

鶴田 えっと、これは、自分が飲みたいからですね(笑)。
夜遅くまで開いている本屋さんなら、お酒があってもいいんじゃないかなって。渋谷は、夜の人口が多い街なので、お酒やカフェ目的で来ていただいて、もしかしたらそこで出合った本を買っていただけるかもしれないという狙いもあります。
なので、ドリンクは、コーヒー、クラフトビール、ワインの三本立てで初めて、それぞれ試飲しながらどれを置くのかというのを決めています。

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