
次に自分のやりたいことを見つけたら、とことんやってからあきらめようと思った
――お家が裕福で厳しいということでも有名なたかまつさんですが、ご両親に反対されながら、お笑いにそこまでの情熱を注げられたのは、どうしてですか?
たかまつ 小さい頃の夢がサッカー選手でした。そのときに、横浜F・マリノスのジュニアコースチームでちょっとやっていたんです。そのままプロになりたかったので、中学校に上がるとき親に、サッカーの専門学校を受けたいって言ったら、ものすごく反対されて(笑)。そこから週6日塾に通わされるようになって、それでフェリス女学院に入学しました。そしたら、学校にサッカー部がなくて、自然とやらなくなったんですよね。中学生になって夢はサッカー選手みたいなことを言うと、本当になるのかならないのか、そろそろ現実味を帯びてくる年齢ですよね(笑)。
当時は、なんでもすぐ親のせいにしていました。でもそういうのはかっこ悪いことだなと徐々に思えてきて。サッカー選手になれないことを、環境のせいにしている自分がすごく嫌いでした。なので、次に自分のやりたいことを見つけたら、同じように親や、環境のせいにするんじゃなくて、とことんやってみて、自分の実力がないことがわかってから、あきらめようと思ったんです。だからお笑いは、本当に限界を感じるまでやりたいと思ってやっています。なんとか限界を感じながらも、頑張ってしがみついていたら、続けられていました(笑)。
もちろん親は今でも猛反対しているので、支援もまったくありません。稼ぐために、「公募ガイド」を買って、コンクールとか出しまくったこともあります。今は、慶應義塾大学大学院政策メディア研究科と東京大学大学院情報学環教育部に通っていますが、両方とも学費は自分で払ってます。
――ダブルスクールしている上に、その学費をご自身で払っていて、会社を作って活動もされていて、お笑い芸人で、テレビ出たりネタを披露したり……いつ寝てるんですか(笑)。
たかまつ あまり寝てないですね。でも今、夏休みなんで3~4時間は寝てますよ。たしかに7月は本当に忙しくて1~2時間しか寝られなかったですね(笑)。
寝る時間がないから、寝ない工夫をしました。部屋を涼しくして、冷たいお茶をたくさん飲みまくり、寒くて寝られないみたいな感じにして(笑)。ごはんを極限まで食べずに、2日に1回くらいにしてました。食べると眠くなっちゃうので……。でもそればっかりだと疲れちゃうんで、たまにマロングラッセを食べてます(笑)。お嬢様ですから。
――そのモチベーションというか、エネルギーはどこから来てるのでしょうか?
たかまつ 社会に貢献できているということを感じられるからですかね。お客様の反応というのが、やっぱり一番エネルギーにつながってくるんです。実際に出張授業をしに行ったとき、高校生の生き生きとしている姿を見ると元気がでてくるんです。ビジネスモデルとして確立させて、いろいろな企業にも参入してもらえるように、もっと良い教材を作ろうって。もっと多くの人に届くけられるように、早くそこにたどり着きたいと思えるんです。これから成し遂げたいビジョンがはっきりしていて、そこに行くためは、こういうことすればできるはず。お客さんが喜んでもらっているのを見て頑張れるし、一日でも早く頑張ろう!って感じですかね(笑)。
――今一番の目標はなんですか?
たかまつ 「お笑い芸人100人で、全国各地に行く出張授業」というのを実現したいです。
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