「自分はマンガの主人公だ」って捉えられるようになってから、マンガの読み方がガラっと変わりました
――では、本やコミックのお話もお伺いしていきたいと思います。高橋さんは少年マンガを愛読されていることでも有名ですが、その少年マンガの魅力について教えてください。
たかみな やっぱり少年マンガは、「夢」と「希望」と「挫折」と「努力」みたいなそういうテーマが多いと思うんです。元気を出したいと思うときに読むと、確実に力をもらえますし、わくわく感も含め少年マンガを好んで読んでいます。
――AKB48総選挙のスピーチで、『ONE PIECE』の言葉を使ったりしながら、自分が学んだことをしゃべっていたように感じたのですが、実際はいかがでしたか?
たかみな グループにいるときは喋らなければいけないことが多い立ち位置にいたので、しゃべることについて学ぶためには、マンガはぴったりだと気づきましたね。マンガって「えーっと」、「んーっと」という余計なセリフがないんです。主人公であるルフィ(『ONE PIECE』)が、「海賊王に、俺はなる!」って言う前に「えーっと」って言ったら冷めてしまうと思います。無駄なものが一切省かれているのが、マンガや本だと思うんです。
例えば、マンガをコマ割りでみたときに、1コマ目で「俺は!」ってあると、次に客席や群衆がドンッドンッドンッドン!って描かれていることがあります。それをリアルに置き換えると「これは、間なんだな」って思いました。人前で話すときに「俺は!…んーっと」ってなっちゃう人は、間が怖いから、そういうふうに言いがちになってしまうんです。こういうときに人を惹きつけるコツをマンガで学ぶとするならば、「私は…」って溜めた方が、その間で「次はなに言うの?」って人を惹きつけることができると思うんです。。太文字の言葉や引きのある言葉、興味を掻き立てられるようなセリフを、しゃべるときも入れるべきなんだなって、そういう見方をしていました。
――いつからマンガをそういうふうに読みはじめたのでしょうか?
たかみな 昔は別にそんな風に見てなかったんです。ふと、こう自分がしゃべることが多くなってきて、誰かが卒業発表をしたり、ステージでサプライズが起きたりして、ザワザワしているとき、自分が締めなければいけないことがありました。そのとき、音は大音量で流れていてもプレッシャーに掻き立てられると、自分の周りが無音になるんです。その不安な状態を「もうこれは、マンガだ。自分はマンガの主人公だ」って捉えられるようになってから、マンガの読み方がガラっと変わりました。
――アイドル活動を11年間続けてきた中で、多分涙を流す日もあったと思うんですけども、自分を支えてくれたマンガ作品はありましたか?
たかみな たくさんありました(笑)。基本的には「少年誌ありがとう」と思っています。やはり楽しいことだけが人生ではないと思うんです。変な話ですけど、すべてが順風満帆にいく主人公の話なんて、つまらないですよね。挫折があって、そこから乗り越えていくために旅をしたり、努力したりする過程が、おもしろいと思うんです。悔しいことや乗り越えたときのハッピーになれることは、人生もきっと同じだと思うんです。そういう意味で、主人公たちがすごく苦労している話を読むと、「自分の悩みなんてちっぽけだな」とは思えてきますね(笑)。
――特にお気に入りのキャラクターはいますか?
たかみな ルフィが好きですね~。かっこいいんです。理想のキャプテンで奔放だけど芯があって、チカラのある言葉に、思わずついて行きたくなるんです。
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