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人気シリーズ『花鳥風月シリーズ』が初の電子書籍化!!綾崎隼先生が明かす裏側事情
2017年2月3日


 

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恋愛小説としてだけでも楽しめる作品になっていることが「恋愛ミステリー」の条件

―― 先生はいわゆる「恋愛ミステリー」というジャンルの作品ですが、先生の中で「恋愛ミステリー」とはどういった内容のものを指しているとお考えでしょうか。よろしければ、作品名なども挙げて教えて頂ければと存じます。
また、先生の作品が「恋愛ミステリー」というジャンルに分類されることについて先生ご自身がどう感じられているのかも合わせてお伺いできればと存じます。

綾崎 もう七年前の話になりますが、デビュー直後、『蒼空時雨』に対して頂いた感想の中で「恋愛ミステリー」の文言を発見しました。それまで、少なくとも私は「恋愛ミステリー」という言葉を聞いたことがありませんでしたし、ジャンルとして存在を意識したこともありませんでした。以前から、あった言葉だったのでしょうか。ただ、その時、自分の作品を評する言葉として、ぴったりだと思って、「恋愛ミステリー」の文言を宣伝文に入れて欲しいと、自分から担当編集に伝えたことを記憶しています。なので、このジャンルに分類されることは、望むところですし、嬉しいです。

―― 確かにあまり「恋愛ミステリー」という言葉は聞きませんね。宣伝文に「恋愛ミステリー」と入るようになったのは、まさに読者の方の感想だったんです。先生は「恋愛ミステリー」というジャンルはどういった内容が分類されると考えますか。

綾崎 私の作品として、本格ミステリーを書くという意識で挑戦した『赤と灰色のサクリファイス』のような物語もありますが、基本的には、恋愛小説が土台としてあって、そこに広義のミステリー要素を含めた作品が、「恋愛ミステリー」というジャンルなのかなと考えています。『サクリファイス』には、フーダニットというミステリー的な主題が根幹にありますが、最後まで読んでもらえば分かる通り、実は恋の仕掛けもまた重要な主題となっています。
大前提として、恋愛小説としてだけでも楽しめる作品になっていることが「恋愛ミステリー」の条件と言うか、私はそういう意識で書いています。ミステリー的な仕掛けのせいで、人間関係や登場人物の行動に無理が出たり、心情が犠牲になるようでは、本末転倒だと思うんです。登場人物たちのための物語が読みたいし、私は書きたいです。

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