» page top
アオアシ8集表1のコピー

Jユースを描くサッカー漫画『アオアシ』がマンガ大賞2017でトップ5入り!!小林有吾先生に聞く作品の魅力!
2017年5月19日


マンガ大賞2017でも上位にランクインした作品『アオアシ』。同作品は、数多くあるサッカー漫画でも注目を浴びなかったJリーグのユースチームに焦点を当てた作品である。この作品は、愛媛県在住の漫画家小林有吾先生と取材・原案協力でスポーツライター・漫画原作者でもある上野直彦氏がタッグを組んで、「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載している。
今回、電子書籍ランキング.com編集部では作者である小林有吾先生にインタビュー。『アオアシ』の創作秘話から、今注目しているサッカー選手までお伺いしました。

 

51IXbuM3zhL
※『アオアシ』1巻表紙

子供の頃から、唯一なりたい仕事が漫画家

―― 小林先生は一度就職されたのち、退職して漫画家になられたとお伺いしました。お仕事を辞めて漫画家として活動しようと思ったのはなぜですか?

小林有吾(以下、小林) 子供の頃から、唯一なりたい仕事が漫画家でした。しかし、ただでさえ実現が難しいうえ、東京から離れた愛媛で、どうやって漫画家になれるのか見当もつかず歳月を重ねました。親に迷惑をかけ、お金もなく、ただダラダラと日々を過ごしていた自分と決別する決心が一番のきっかけです(笑)。

―― 先生が出身地愛媛で活動しようと思った理由などありましたら教えてください。

小林 今のところ原稿は、漫画家志望時代に知り合った地元の仲間などの優秀なスタッフさんが手伝ってくれていて、愛媛で活動をしていても不便だと感じません。PCソフトや通信機器など、性能がどんどん良くなっているので、愛媛にいても仕事は普通にできています。僕が一番東京に憧れるのは、凄い漫画家さんや編集さんに出会って、話せることです。本当にたくさん刺激を貰えるので。
僕が愛媛で漫画を描くのは、漫画家を目指した年齢がすでに遅かったこともありますが、家族や友人などを含めて生活の基盤がすっかり出来てからのデビューだったこともあり、上京する理由がなかったのが一番の理由です。

―― 漫画作品制作の中で、一番大変な作業と好きな作業は何ですか?

小林 大変だと感じることは担当編集さんとの打ち合わせと、打ち合わせで決まった内容を受けて書くプロットです。僕の場合は、作品のストーリーが担当編集さんとの打ち合わせで8割以上決まるので、一番大変だと感じますし、何よりも大事です。付き合ってくれている担当編集さんも大変だと思います。一方、好きな作業は、僕自身が何も考えずに没頭できる作業のペン入れです。

―― 同じく「ビックコミックスピリッツ」で『恋は雨上がりのように』を連載されている眉月じゅん先生が、先生のブログにちょくちょく登場します。眉月先生とはどのようにお知り合いになりましたか?また、眉月先生との秘話を教えてください。

小林 眉月さんと初めて会ったのは、2014年の小学館の謝恩会です。僕が『アオアシ』を連載する前で、眉月さんが『恋は雨上がりのように』を連載し始めてまだ間もない頃です。眉月さんのことは謝恩会以前に「月刊!スピリッツ」で連載されていました『いろもん!』を読んでいたので、すごく良い漫画を描く人だと思っていて、『恋は雨上がりのように』が始まってさらに度肝を抜かれました。先ほどの質問で、「東京に凄い人がいる、刺激を貰える」うちの1人が眉月さんです。東京に行ったら出来るだけ会って話してもらっており、同期の戦友みたいなものだと思っています。
エピソードは…どれなら言っていいだろうか。眉月さんが適当に選んで入る店が、全部美味いことだろうか。引きの強さを感じます。あと美人ですよ。

―― 先生はサッカーファンだとお伺いしています。先生がサッカーを好きになったきっかけを教えてください。また、サッカーに関する漫画を描いてみたいと思っていたのでしょうか?

小林 サッカーを好きになったきっかけは、間違いなく愛媛FC(※)です。地元にJクラブがなかったら、僕はサッカーを好きになっていません。ただ漫画でサッカーを描く気は全くありませんでしたし、スポーツ漫画自体無理だと思っていました。

※松山を中心に愛媛県全体をホームタウンにしている、プロサッカークラブ。2017年シーズンは2部にあたるJ2に所属。

―― Jリーグ2017年シーズンも開幕しました。今年は1シーズン制に戻り、オフシーズンには有名選手の移籍も多くありました。小林先生が注目するチームや選手がいれば教えてください。また、先生の地元の愛媛FCについても教えていただけますか?

小林 スペインのクラブチームCDテネリフェ(※)に移籍した柴崎岳選手が凄い気になっています。Jリーグだと、取材をさせていただいた皆さんが一生懸命答えてくださったので、皆さんの動向は全て気になっています。地元愛媛FCではサイドバックの三原向平選手が、マンツーマンで素晴らしい話をたくさん聞かせてくれたので、すごく応援しています。

※スペイン・カナリア諸島州サンタ・クルズ・デ・フェルネに本拠地を置くサッカークラブ。2016-2017年シーズンは、スペインリーグ2部に所属

>次ページ「サッカーを知らない、興味ないかたにも面白いと言ってもらうこと」





  > インタビュー一覧へ戻る