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新進気鋭の作家 住野よる×注目若手女優 浜辺美波 『君の膵臓をたべたい』対談インタビュー
2017年7月26日


『君の膵臓をたべたい』。このタイトルを見てどう感じるだろうか?「SF? それともミステリー?」そう思われる読者の方も多いだろう。しかし、この作品は青春群像劇なのだ。
本にまつわる賞を数多受賞した本作、待望の実写映画が7月28日についに幕が上がる。

電子書籍ランキング.comでは、注目作『君の膵臓をたべたい』実写映画化を記念して、原作者の住野よる先生とヒロインの桜良役を務めた浜辺美波さんにお話をお伺いしました。
それぞれが、本作に賭けた想いとは……?
注目を集めるお二人のインタビュー、どうぞご覧下さい。

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※浜辺美波さんと住野よる先生本体(ぬいぐるみ)

好きな漫画は発酵させています(笑)。

—-『君の膵臓をたべたい』の実写映画化を記念しまして、原作者である住野よる先生と、ヒロイン・桜良役を演じる浜辺美波さんの対談を致します。お二人は今日が初めてお会いになられたそうですね。
住野先生、浜辺さんとお会いした印象をお聞かせください。

住野よる(以下、住野):テレビで観るより綺麗な芸能人だなと月並みなことを思ってしまいました。

浜辺美波(以下 浜辺):嬉しい限りです。

—-浜辺さんは住野先生の第一印象はいかがですか?

浜辺:ずっとお人形のイメージがあったので、本当に居らっしゃるのだと思いました。でも、お人形さんと似ていますよね(笑)。

住野:たまに言われます。

浜辺:お会い出来て凄く嬉しいです。

住野:こちらこそありがとうございます。

—-浜辺さんの方から住野先生にご質問です。住野先生は、朝方にお休みになったり、お酒をよく飲まれたりしているのを、Twitterで見ますが、何かこだわりはありますか?

浜辺:よくTwitterでお見かけします。

住野:夜に寝るのがもったいないんですよね。

浜辺:私も同じです。夜中の2時ぐらいに住野さんのTwitterを見ると、「起きてるんだ!」と思います。

住野:これから、ツイートに気をつけようと(笑)。ツイートを見て頂いているという事実を知って、今、緊張感がドッと増しました(笑)。多分、やばい人だと思われている(笑)。

浜辺:私と似ているなあと思って拝見しております。私も夜の方が活動的になっちゃいます。

住野:夜は誰も居ない放課後の教室みたいじゃないですか。一人で何をやっていても許される感じがありますし、少し罪悪感がありますね。

浜辺 : 確かに。私は夜に本を読むことが多いです。

—-お二人の共通点として趣味が読書という点がありますが、本を読むのに集中できる時間帯が夜なのでしょうか?

住野:夜の方が、精神的にも雑音が少ないですよね。

浜辺:そうですね。私も、本を読むのは夜ですね。

—-住野先生は『自由なサメと人間たちの夢』(著=渡辺優)を面白い作品として挙げられていますよね。

住野:渡辺優さんは宮城県仙台市出身の作家さんです。この作品が渡辺さんの2作品目なんですが、この作品が今年に入って読んだなかで僕が一番好きな作品です。なかなかこんな本に出会わないっていうぐらい好きですね。あらすじは、中二病の塊みたいな本です。短編集で、第一話は自殺したいっていう女の子の話で、第二話では腕が無くなった男の人が、「カッコイイから」と言って、普通の義手じゃなくて、黒い義手を付ける話です。

浜辺:すごいお話ですね。

住野:他に、夢日記をつけていると、現実と夢の区別がつかなくなっていく女の子の話などがあります。僕が中高生の頃からカッコイイと思っていた事をプロの作家さんがこんな詰め込んで描いてくれてるんだと感じた本です。良かったら読んでみて下さい。

浜辺:今日帰りに本屋さんに寄って探してみます。

—-先日、Twitterでもこの作品について、発言していましたよね。

住野:そうですね。個人的に読書好きの人って、文芸作家を甘やかしてくれてると思っています。読書が好きな方って、途中で面白い展開がなくても最後まで読んでくれますよね。でも、渡辺さんは読者に作中で読むのをやめられる事を、凄く心配して書いているような感じがします。だから、終始エンターテインメントが詰まっていますし、それが凄く好きです。読書好きは、文芸作家には甘いという発言は、いろんな人に反感を買いそうですが(笑)。

—-先ほど挙げた作品以外で凄く印象に残った作品はありますか?

住野:最近でいうと、『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(著=平尾アウリ)という漫画が凄く好きです。

浜辺:読んだことはないですが、タイトルは聞いたことがあります。

住野:自分の生活全てを捨てて、地下アイドルに注ぎ込んでいる人の話です。塩対応(※)ってあるじゃないですか? この主人公の女の子が推しに塩対応されて、「悲しくないですか?」と他のファンに言われた時、主人公が「あの子が生きているのが私へのファンサービスだから」と言う超名言があります(笑)。
アイドルじゃなくても、全ての人が何かのファンだと思います。この漫画を読むとファンである事の喜びや熱さにグッと来ます。浜辺さんは、どんな漫画がお好きですか?

※アイドルの握手会などにおける、素っ気ない対応を指す表現。

浜辺:絶対、面白いですよね。私、少年漫画や青年漫画が凄く好きです。pixiv(ピクシブ)漫画のような、緩い、エッセイ系の漫画も好きです。

住野:『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の永田カビさんなどですか?

浜辺:そうですね(笑)。永田さんの作品は読みました。pixiv(ピクシブ)でお会いして作品を買いました。でも、基本的に少年漫画が結構多いですね。

—-『キングダム』をはじめ漫画を収集しているとのことでしたが、どんな作品を集めていますか?

浜辺:『キングダム』は、ようやく46巻すべて買い揃え読み始めました。他の漫画も沢山集めていますが、特に私は『マギ』(著=大高忍)がずっと好きです。でも、好き過ぎて読めません。ずっと保存しています(笑)。

住野:分かります(笑)。

浜辺:だから、『マギ』は最新の1、2巻をずっと読まずに、お家に保存してあります。

—-それは神聖だからっていう事ですか?

浜辺:そうですかね。あと、最近終わりが見えてきたので、胸が痛いですね。ちょっと発酵させるような感じで置いてあります(笑)。より良いタイミングで読もうと思います。

—-発酵させちゃダメなんじゃないですかね。

浜辺:美味しくなるかなと思って(笑)。

—-パンみたいな?

浜辺:そうです。ちょっと今、まだ置いています。

住野:でも、好きな作品って読むにしても取り掛かるのにパワーが必要ですよね。僕は、浅野いにおさんが凄く好きで、『デッドデッドデーモンズデデデデストラクション』っていう漫画が好きです。浜辺さんと同じく僕も好き過ぎて、その作品の6巻を買ったけど、まだ手をつけないで、発酵させています。癖みたいですね。

—-浜辺さんが最近読んだ作品に挙げられたのは、住野先生の『よるのばけもの』『また、同じ夢を見ていた』でしたが……。

浜辺:最初に『よるのばけもの』を読み、次に『また、同じ夢を見ていた』を読みました。2作品ともそれぞれ違う凄さに驚きましたし、展開やストーリーが好きです。外国語を翻訳したような感じも好きですね。

住野:ありがとうございます。とても嬉しいです。

浜辺:一つ一つの言葉が素敵だなと。噛み締めて読むような本だと感じました。私は、住野先生のような好きな作品を読むときには、パワーがいるから、一度ちょっと発酵させています(笑)。夜に読書すると話ましたが、夜中の2時半から『よるのばけもの』を読み始めたのですが、おもしろく夢中になって『また、同じ夢を見ていた』を続けて読みました。次の日、学校だったんですが、結局明け方までかけて、両方とも読ませて頂きました。

住野:ありがとうございます。めっちゃ嬉しい。徹夜させてしまって、すみません。「ばけもの」の時間に読んで頂いて、ありがとうございます(笑)。

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