» page top
yamatowaki

『劇場版 はいからさんが通る』公開直前!大和和紀先生が語る『はいからさんが通る』制作秘話とその魅力
2017年11月10日


私は伊集院少尉。冬星は繊細なので、気を使いそう

⑧はいからさんが通る2
(C)大和和紀『はいからさんが通る』/講談社

―― 『はいからさんが通る』は、伊集院少尉や冬星を始めとした多くのイケメンが出てきます。当時は伊集院派と冬星派の2大派閥に分かれていたみたいですが、大和先生はどなたが一番お気に入りですか?

大和:やっぱり伊集院少尉が一番良いでしょうね。女性にとっては都合のいい男?何でもやらせてくれそうだし、良いんじゃないかなと。冬星はちょっとこっちで持ち上げて、ヨイショしなくちゃいけないかも!でも、男性キャラクターは、私自身の好きなタイプをそれぞれ描いただけなので、嫌いなキャラクターはいません。そもそも、伊集院少尉みたいな人はいないですからね。光源氏と同じくらい現実性がないです(笑)。

―― なるほど。では、大和先生は伊集院少尉派なのですね(笑)。アシスタントさんの方々は冬星派が多かったみたいですが。

大和:私は伊集院少尉ですね。冬星は少し繊細な人なので、こっちが気を使うかなぁと。
憂いをもった美形で大人の魅力があるんですよ。なので、伊集院少尉よりも大人の支持が多かったように思います。一方、伊集院少尉は王道なカッコよさもあり、若い子から人気がありました。

―― 『はいからさんが通る』の本編自体は、関東大震災の直後に紅緒と伊集院少尉が結ばれる所で終わり、番外編で冬星や蘭丸、鬼島の話があります。ファンの方は少尉と紅緒夫婦の息子、秋星や鬼島と環(たまき)の関係性が気になると思います。番外編の続編や違うシリーズの番外編を描こうという構想はありますか。

大和:先ほどもお話しましたが、絵自体が変わっているので多分描けないと思います。当時、『はいからさんが通る』本編が終わって寂しいいう読者たちのために番外編を描きました。視聴者全員が伊集院少尉を好きなわけではないので。他のキャラクターのファンの方たちのケアとキャラクター達のフォローですね。

―― ケアというとやはり冬星の話ですかね。

大和: 彼の場合は読者の勢いからして、下手な女とくっつけたらマズいというのがあったので、男となら問題ないだろうと(笑)。

―― 今ではBL作品含めてわりとそういう作品もあります……。

大和:竹宮惠子さんの『風と木の詩』や山岸凉子さんの作品などでありましたら、格別に目新しいことはありませんでした。当時はまだ、BLの地位は確立してはいませんでしたけど。

次ページ>よく50年も描いたなと、我ながら感心



過去記事はこちら!

本は日用品 『本屋の新井』の著者・新井見枝香さんの哲学

unnamed
 「新井さんがプッシュした本はヒットする!」という都市伝説(?)もあるほどのカリスマ書店員が三省堂書店にはいる。それが今回『本屋の新井』を出版した新井見枝香さんだ。 本を読む人が減り、書店も年々減り続ける状況のなか、それをもろともせず、独自のアイディアで本を売り、テレビやラジオなど...(2018年11月16日) >もっとみる

ラブコメ王・瀬尾公治先生が描く少年漫画編集部の熱い現場が舞台の『ヒットマン』

51W+hCWmhzL (1)
 『涼風』、『君のいる町』、『風夏』と3作連続アニメ化され、ラブコメ王ともいえる瀬尾公治先生。  今回は、最新作で新人編集者♂と新人マンガ家♀が少年漫画編集部を舞台に週刊20Pに命を懸ける情熱を描いた『ヒットマン』が10月17日に発売された。...(2018年10月29日) >もっとみる

どうして目がよくなると若返るの? 著者・日比野佐和子先生と、監修・林田康隆先生に聞いてみた

4
  関連記事一覧【立ち読み連載】日比野佐和子先生の新刊『目がよくなると 10歳若返る』 ←毎日17時更新!!//   10月に発行されたゴマブックスの新刊『目がよくなると、10歳若返る』。この本の著者である日比野佐和子先生は、『眼トレ』をはじめ累計55万部を超える著書のほか、アンチエイジング専門医としてテレ...(2018年10月25日) >もっとみる

直木賞受賞島本理生さん 『ファーストラヴ』というタイトルに込めた想い

IMG_4328(I)のコピー
今回は芥川賞に4回、直木賞に2回ノミネートされ、第159回直木賞が念願の受賞となった島本理生さんです。 受賞作の『ファーストラヴ』は、ある事件をきっかけに見えてきた家族間の闇に迫るミステリー風の作品となっている。 電子書籍ランキング.comでは、受賞した思いから作品への思いまでをお伺いしました。...(2018年09月28日) >もっとみる

「テレビゲームを一生懸命やっていれば、褒め称えられる世界になってほしい」国内eスポーツの第一人者・筧誠一郎氏の想い

ReIMG_4316
昨今、「eスポーツ」という言葉を耳にする機会が増えていますが、なぜ「テレビゲーム」が「eスポーツ」と呼ばれているのか疑問を持たれているかたも多いと思います。そのような疑問について、日本のeスポーツ第一人者である筧誠一郎さんにお話をお伺いしました。...(2018年08月30日) >もっとみる