
©板垣巴留(秋田書店)2017
『BEASTARS』の世界をもっと貪欲に掘り進めていきたいという野心が湧きました
――板垣先生は少女コミックがお好きだそうですね。『BEASTARS』を描かれる際に、少女コミック的要素を意識されましたか?
また、少年誌の掲載について意識的に少年コミックの要素を加えた点はどのようなことでしょうか?
板垣 : むしろ少女漫画しか読んでいなかったので、自然と少女漫画的要素は濃くなっていると思います。例えば、モノローグで読者さんを作品内部に引き込んだり、サブタイトルが詩っぽかったりする部分です。
少年コミック的な要素は、キャラクターの会話ばかりにならないこと、頻繁にキャラクターを動かすことや世界観の説明はストーリー込みで面白く伝えることですね。
――在学時に勉強されていた映画作りのノウハウが、『BEASTARS』に活きていることはありますか?
板垣 : 映画の勉強は大学で少し学んだくらいでしたが、映画はたくさん見ていました。大きなコマや見せ場では、ロケーション(背景)に役者(キャラクター)を配置して、カメラで構図を決めるように立体的な考え方を心掛けています。
――先日の「マンガ大賞」に続き、「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門新人賞」「第22回手塚治虫文化賞 マンガ部門新生賞」も受賞されました。数々の漫画賞を受賞されて、どのようなお気持ちですか?
板垣 : こんなにも『BEASTARS』を受け入れてもらったことが、本当に信じられない気持ちです。
これからも自分を信じていいと思えましたし、『BEASTARS』の世界をもっと貪欲に掘り進めていきたいという野心が湧きました。
――もし本作のアニメ化や実写化のお話が来た場合、どのようなことを意識した作品にしてほしいでしょうか?
板垣 : キャラクターの生々しさを大事にしているので、自然な演技で喋ってほしいかも。役者さんが自分の家族と会話しているような感覚でお願いします!
――最後に『BEASTARS』の読者、先生のファンに向けてメッセージをお願いします。
板垣 : 読者さんたちがいなければ、私はこうして漫画を描けていません。
本当に感謝です。ご恩はこれからも漫画で返します!
板垣巴留(いたがき・ぱる)
東京都出身。武蔵野美術大学映像学科卒。
大学では映画製作を目指していたが、学生ながらに映画製作の大変さを意識し、映画に近いものということで漫画家を志すようになる。
2016年、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)に『BEAST COMPLEX(ビーストコンプレックス)』第1話「ライオンとコウモリ」が掲載され、漫画家としてデビューする。同年、同誌にて初連載となる『BEASTARS』の連載を開始。
同作で、2018年に「マンガ大賞2018」大賞、ほか同年に「第21回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞」、「第22回手塚治虫文化賞新生賞」、「第42回講談社漫画賞少年部門」など数々の受賞。
『BEASTARS』

<内容紹介>
肉食獣と草食獣が共存する世界。
そこには、希望も恋も不安もいっぱいあるんだ。
チェリートン学園の演劇部員レゴシは、狼なのにとっても繊細。
そんな彼が多くの動物たちと青春していく動物群像劇が始まる!!




『BEASTARS』はこちら
http://www.akitashoten.co.jp/comics/4253227546/












