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作家、講演家、塾長……。千の顔をもつ中高年 下川浩二さんインタビュー
2018年6月22日


全国各地で講演・セミナーを行っている、「中高年のカリスマ」こと下川浩二(しもかわ・こうじ)さんが、新著『気がつけば御縁長者 君は御縁の大富豪しもやんに会えたのか!』を上梓されました。
 
42歳でサラリーマン生活をやめてから、手帳販売、私塾の開校をはじめ「自分が好きなことを好きなだけやり尽くす」ことを信条に活動をされています。その信条に秘めた想いとは一体何なのでしょうか?
 
電子書籍ランキング.comでは、下川浩二さんにインタビュー取材を行いました。
なぜ独立したのか、現在はどのような活動をしていらっしゃるのか……などをお伺いしました。
是非、ご一読ください!
 
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僕にとって何が幸せかと言ったら、いつもニコニコ笑いながら楽しく仕事が出来ること

― 新刊『気がつけば御縁長者 君は御縁の大富豪しもやんに会えたのか!』の特別版は、発売日初日に500冊売り切ったとお伺いしました。
 
下川浩二(以下、下川):しもやんファミリーという僕らの仲間が、みんな買ってくれましたね。100冊買った方が2人いました。
 
― ちなみに特別版は通常版と何が違うのでしょうか?
 
下川:僕が直筆で筆文字サインを書いてあるものが、特別版です。すべての筆文字サインが違うので、おみくじみたいにどの文字が書いているかは運次第。100冊も買ってくれた方は、大切な方々にプレゼントしているそうです。
 
筆文字は素人なのですが、ひたすら書き続けているうちに、僕の文字を見てくれた人が「良い味出ているな」と言ってくれるようになりました。かれこれ15年ぐらい書き続けています。
 
― 筆文字を始めるきっかけを教えてくれますか?
 
下川:僕が生命保険会社で営業マンをしていた頃、お客さんが契約してくれた時に、「ありがとうございました」や「面談していただいてありがとうございました」というような、御礼状をお客さんやお取引先に書いていました。多い時は一年で、3,000枚~4,000枚送っていたわけですよ。
 
しかし、ただ単に御礼状を書いても味が出ないから、筆ペンで文字を書こうと思ったんです。数千枚も書いていたら、上手になりますよね。これを5年間くらい続けていたので、15,000枚も筆文字でハガキを書いたことになるわけじゃないですか。次第にお客さんや取引先さんが「これ良い筆文字やなあ」とか「この言葉ええ言葉やな」と言ってくれるようになったので、詩人や書家みたいな気分になってきました。
 
そして筆文字に感動してくれた人から、「これ、教えてくれませんか?」と言われ始めたので、筆文字講座を始めるようになりました。些細なことから、不思議な展開になって、15年経ったいまでも続けています。
 
― まさに「好きこそものの上手なれ」ですね。
 
下川:自分の好きなこと、オタクの世界を極めていくと博士になるんですよ。博士から今度はコンサルタントになって、先生になるわけです。だから、素人でも「好き」ということは究極のさらに極みなんです。そうすると、好きなことが仕事になるので、人生楽しいかなと思います。
 
僕は42歳までは一般のサラリーマンでした。超優良企業に就職して、給料も良いし、人生成功したなと思っていたけど、全然楽しくなかったんです。幸せじゃないわけですよ。僕にとって何が幸せかと言ったら、いつもニコニコ笑いながら楽しく仕事が出来ること。幸せな状態で生きていくためには、仕事が遊びのように楽しかったらいいわけですよね。そういう想いがきっかけで自分の好きなことを磨き始めたわけです。
 
― 「好きなことを仕事にする」という発想は、まさにYoutuber(ユーチューバー)と同じですよね。下川さんは、その先駆け的存在だということですね。
 
下川:本当に遊んでいるのか仕事しているのか分からない状態なんですよ(笑)。他人から見たら遊んでいるように見えますが、きちんと商売になっているから不思議です。自分の好きなことや才能を活かして、喜んでいただいているので最高に楽しいですね。それがやっぱり僕は大人の究極の幸せ、幸福だと思うんですよ。
 
それまでの苦労やつらい思いすべてを糧にして、40代以降の人生を楽しく生きていけるということを伝えたい
 



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