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作家、講演家、塾長……。千の顔をもつ中高年 下川浩二さんインタビュー
2018年6月22日


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それまでの苦労やつらい思いすべてを糧にして、40代以降の人生を楽しく生きていけるということを伝えたい

― 本書の冒頭で「人生は後半戦が面白い」と書いていますが、なぜこのように思われたのですか?
 
下川:人生を80年~90年生きると仮定したとき、僕が花開いたのは40代、つまり「人生の後半戦」になってから、人生花開いたので、このように書いています。それまでの社会人生活では、仕事に追い込まれていたので、人生を楽しいと感じることがあまりありませんでした。しかし、40代になっていろいろな人と出会い、激変しました。今までと違う世界で活躍している人と出会うと、その方々は人間力が高く謙虚な人が多いと気づきました。僕と出会った人も同じような年齢から花開いた人が多いんです。
 
40代くらいでこれまでの人生で培った経験を基にして、自分の才能や得手不得手がはっきりするんだと思います。だから、それまでの苦労やつらい思いすべてを糧にして、40代以降の人生を楽しく生きていけるということを伝えたいなと思って、この本を出しました。
 
― 20代や30代で、あらゆる経験積まないと花は開かないということなのでしょうか?
 
下川:若い人ですごく成功している人は、全体の5%程度くらいだと思います。残りの95%は、普通の人じゃないですか?でも、普通の人が人生の後半戦から勉強して、自分を磨く訓練をしていたら、すごい人になれるということを伝えたかった。いわば凡人の逆襲。
 
僕の本輝塾(ほんきじゅく)には、普通の人がいっぱい来るんですよ。でも、一年間勉強したら「本を出しました」とか「講演家になりました」というように、別人のように活躍し始める人が出てきているわけですよ。戦隊ヒーローみたいな変身をする人がいらっしゃいます。それを実現させるためには、人間を磨いたり、自分の才能と向き合ったりしたほうが良いと教えています。
 
僕は40歳まで普通の人だったわけです。ただ、脱藩して社会人生活から抜け出して、好きなこと、手帳や筆文字、講演家を職業にするようにしました。筆文字もそうですが、僕自身に眠っていた才能を起こして磨いてあげることで、ビジネスとして成立するようになったわけです。僕のこの経験を伝えたくて、ワンデイセミナーや本輝塾を開いています。
 
普通の人が人生輝いたら最高にハッピーですよね。それが僕の使命であり役割。まだ、自分の才能に気づいていない方はいっぱいいると思うんですよね。でも、そういう人こそチャンスがあります。
 
僕は50代になってから、土木作業員やお好み焼き屋さんへ修行に行き始めました。そういうようなチャレンジしていくことが、自分の人生を輝かせる秘訣やと思うんですよね。
 
― 下川さんはさまざまなことをしていらっしゃいますが、昔からやりたいと思っていたことはあるんですか?
 
下川:中学時代に長渕剛を聴いてギターを始めましたね。ただ、途中であきらめていました。サラリーマンの時も学生時代の夢や趣味を忘れていました。ある時、ふと「学生時代に夢中になったことは、自分の才能とか本能が求めるものやから挑戦してみよう」と決意しました。今の世の中、人の夢をつぶす人が多いじゃないですか。でも、前向きな人が一人でも増えたら、世の中が明るくなるしワクワク生きている人が増えてくると思うんですよね。
 
「類友の法則」のように、ワクワク生きている人にはワクワク生きている人との御縁が生まれます。人生の後半戦、ビジネスで成功してやりたいことを実現しながら、人生の余暇を自分のやりたいことに費やそうぜみたいな。
 
― 本書では、他己分析の重要性について触れています。どれぐらいの人にヒアリングすれば良いのでしょうか?
 
下川:そんなにたくさんの人に分析してもらう必要はありません。それよりも、3年間くらいで色んなところに行って、人と出会うことが重要です。新しく出会う人は、自分の過去を知らないので、まっさらな目で分析してくれる。その新しく出会った人が言ってくれることから、共通点を見出すことができるはずです。その共通点こそが、自分に眠っている才能であり、磨くべき才能です。自分が好きな趣味や得意なことをどうやって世に発信して、人に役に立てるか、喜んでいただけるかをマーケティングしないといけません。
 
喜んでもらい「すぎる」、役に立ち「すぎる」っていう、「すぎる」部分こそが、ビジネスになります。「あなたにお役に立てますよ」というのでは、ただの親切にすぎません。「すぎる」部分を伸ばすことが重要です。
 
― 「すぎる」部分がビジネスの成否に関わってくるということなのでしょうか?
 
下川:最初はすごくなくていいから、だんだんと才能を磨いて、サービス力を上げて感動してもらう量を大きくすることが重要。
 
自分の小さな世界の付き合いだけじゃなくて、積極的に楽しいことをする同好会のような仲間ができたら人生に楽しみが出来るんですよ。日頃の遊びや楽しい趣味が、仕事を楽しくさせてくれるんですよ。楽しい人に囲まれると、一年365日全部楽しいことを考え出すようになるんですよ。お金にとらわれることなく、仕事も出会いも楽しみ始めると、すべて楽しいことだらけになるんですよ。
 
そういう楽しい時間を持てるようになると、仕事も上手くいくようになるんですよ。そういう根っから面白い楽しい日々を過ごせるようになるのが一番の幸せだと思います。僕はそういう世界を作りたいと思いながら、15年たくさんの活動をしているんですよ。
 
― 下川さんのセミナーでは受講者同士が仲良くなるとお伺いしましたが、ペアワークなどを行っているのでしょうか?
 
下川:僕はペアワークが一番嫌いなんですよ。なので、セミナーで学んだことや実現できたことを発表する場として、Facebookのしもやんファミリーグループっていうのがあります。そこから趣味嗜好が似た者同士で、交流が起こるじゃないですか。大人になって、全国各地に仲の良い友達が出来ることの楽しさを知ってもらうんですよ。
 
例えば、沖縄にすごく仲の良い友達が出来たとして、沖縄ではその人が案内してくれたり、自宅に泊めてくれたりしてくれるようになります。御縁のおかげで旅を楽しめるわけじゃないですか。僕は日本全国に行く時はビジネスホテルよりも、しもファミの自宅に泊めてもらうことのほうが多いです。こんな講演家はなかなかいないと思うんですよ。
これ、まさに御縁長者ですよ。
 
― セミナーは年間でどのくらい行っているのですか?
 
下川:大体、1か月に2~3回はセミナーや講演会を開いています。だから、年間40回くらいセミナーをしていますね。沖縄から北海道まで全国各地で行っています。ただ、普通の講演家と違うのは、講演をしながら旅をしているということころです。こんな自由な講演家、おそらくいないと思うんですよ。
 
― 講演会ではスーツではなく、Tシャツや野球のユニフォームを着ているそうですね。否定的な意見や、「講演者はこうあるべきだ」ということを言ってくる人はいないんですか?
 
下川:いますね。僕はそういう人を相手にしません。主催者から「ブレザーやスーツを着てください」と言われたら、講演依頼を受けませんね。僕は僕の話を聞きたいっていうところに行くのが役割やから。
 
僕は僕のことを好きな人とだけ付き合いたいんですよ。波長の合う人や好きな人に囲まれて、好きなことを、好きな時に好きなだけやりたいんですよ。嫌いな人とは付き合いたくないんですよ。たかだか、数人に嫌われても地球上にあと70億人いるので。自分と波長の合わない人がこの世の中に存在するのは当たり前なんですが、その人とは一切付き合いません。心にストレス掛かるくらいなら、その人と付き合いを辞めたほうが良いです。
 
サラリーマン時代の経験から、心のストレスを減らすことが健康になれると分かったわけです。ただ、自由に生きることは、安定安心というような保証されたものがなくなるわけですから、自分を磨かないといけないわけですよね。
 
新しい人に出会って、新しい自分を見つけたら、人生が明るく楽しくなってきます
 



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