» page top
平尾アウリ自画像

アイドルとファンそれぞれの想いが交錯する漫画『推しが武道館にいってくれたら死ぬ』作者・平尾アウリさんインタビュー!
2018年6月29日


『推しが武道館いってくれたら死ぬ』というマンガがにわかに人気を集めています。アイドルとファンのリアルな感情が共感を呼び、支持されています。作者・平尾アウリさん自身も筋金入りのアイドル好きで、作中のシーンを実体験したこともあるというから説得力が大きい。
 
本作は、先月『COMICリュウ』の誌面にて、アニメ化が決定しました。電子書籍ランキング.comは『推しが武道館いってくれたら死ぬ』作者・平尾アウリさんに、本作創作秘話や平尾さんのパーソナリティをお伺いしました。是非、ご一読ください!



 
„‚µ•“¹cv03
©平尾アウリ/徳間書店

私はアイドルがいなければ無職のままでした

― 平尾先生が漫画家を志望したのはいつごろでしょうか?また、この漫画を読んで「漫画家になろう!」と思った作品はございますか?
 
平尾アウリ(以下、平尾) : 中学生の頃、漫画を仕事に出来るといいなと思っていて、一度デビューもさせていただきましたが、高校生の頃はお休みしていました。ただ、漫画は描き続けていたので、高校卒業後に就職活動の一環として再び漫画家を目指しました。特定の漫画を読んで漫画家を目指したという訳ではありませんでした。
 
― 平尾先生の作風は『まんがの作り方』(徳間書店刊)など「百合」っぽい作品が多いように感じます。そのような作品は好きだったのでしょうか?それとも別の理由があるのでしょうか?
 
平尾 : 恋愛漫画を描くための性別は意識していません。たまたま作風が百合っぽいものになったのだと思っていただけましたら幸いです……。
 
推しが武道館いってくれたら02_148
©平尾アウリ/徳間書店
 
― 平尾先生はアイドルがお好きだとお伺いしました。好きなアイドルはいらっしゃいますか? また、先生にとってアイドルとはどのような存在ですか?
 
平尾 : 好きなアイドルのことは秘密にさせていただいています。私はアイドルがいなければ無職のままでしたし(お金の使い道が他にないので……)、明日への活力も湧くことはなかったと思います。私にとってアイドルとは、存在してくれているだけで私を生かしてくれる存在です!
 
― これまでの作品のテーマや作風、登場人物を決める際に、漫画以外の好きなものや人をご参考にすることはありましたか?
 
平尾 : 創作活動については、あらゆるものから少しずつヒントをもらって、そこから発想を広げながら描いています。例えば、普段から映画や音楽など見たもの聞いたものから気になる単語を書き出して、それらを組み合わせてお話を作るようにしています。
 
― 漫画を描くときは取材や下調べは、入念に行うのでしょうか? ちなみに本作『推しが武道館いってくれたら死ぬ』はどれくらい、それらに費やしましたか?
 
平尾 : これまでの作品はあまり取材のいらない題材ばかりだったように思うので、取材を頑張ったということはありません。『推しが武道館いってくれたら死ぬ』でも、入念な取材はしていません。ただ、私の友人に地下アイドルをしていた子がいるので、その友人から運営システムや雰囲気などの詳しい話を聞くことは多いです。
 
もし、「推しが武道館いってくれたら」私は死にます(笑)。
 




過去記事はこちら!

「映画には人生を変える力がある」『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』前田哲監督インタビュー

20181130_155606
講談社ノンフィクション賞と大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』が、今月28日(金)に公開されます。本作は、筋ジストロフィー症を患っている主人公・鹿野靖明と鹿野さんを支えるボランティアの克明な記録とともに「生きる」とはど...(2018年12月26日) >もっとみる

本は日用品 『本屋の新井』の著者・新井見枝香さんの哲学

unnamed
 「新井さんがプッシュした本はヒットする!」という都市伝説(?)もあるほどのカリスマ書店員が三省堂書店にはいる。それが今回『本屋の新井』を出版した新井見枝香さんだ。 本を読む人が減り、書店も年々減り続ける状況のなか、それをもろともせず、独自のアイディアで本を売り、テレビやラジオなど...(2018年11月16日) >もっとみる

ラブコメ王・瀬尾公治先生が描く少年漫画編集部の熱い現場が舞台の『ヒットマン』

51W+hCWmhzL (1)
 『涼風』、『君のいる町』、『風夏』と3作連続アニメ化され、ラブコメ王ともいえる瀬尾公治先生。  今回は、最新作で新人編集者♂と新人マンガ家♀が少年漫画編集部を舞台に週刊20Pに命を懸ける情熱を描いた『ヒットマン』が10月17日に発売された。...(2018年10月29日) >もっとみる

どうして目がよくなると若返るの? 著者・日比野佐和子先生と、監修・林田康隆先生に聞いてみた

4
  関連記事一覧【立ち読み連載】日比野佐和子先生の新刊『目がよくなると 10歳若返る』 ←毎日17時更新!!//   10月に発行されたゴマブックスの新刊『目がよくなると、10歳若返る』。この本の著者である日比野佐和子先生は、『眼トレ』をはじめ累計55万部を超える著書のほか、アンチエイジング専門医としてテレ...(2018年10月25日) >もっとみる

直木賞受賞島本理生さん 『ファーストラヴ』というタイトルに込めた想い

IMG_4328(I)のコピー
今回は芥川賞に4回、直木賞に2回ノミネートされ、第159回直木賞が念願の受賞となった島本理生さんです。 受賞作の『ファーストラヴ』は、ある事件をきっかけに見えてきた家族間の闇に迫るミステリー風の作品となっている。 電子書籍ランキング.comでは、受賞した思いから作品への思いまでをお伺いしました。...(2018年09月28日) >もっとみる