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どうして目がよくなると若返るの? 著者・日比野佐和子先生と、監修・林田康隆先生に聞いてみた
2018年10月25日


 

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【立ち読み連載】日比野佐和子先生の新刊『目がよくなると 10歳若返る』 ←毎日17時更新!!

 
10月に発行されたゴマブックスの新刊『目がよくなると、10歳若返る』。この本の著者である日比野佐和子先生は、『眼トレ』をはじめ累計55万部を超える著書のほか、アンチエイジング専門医としてテレビの情報・バラエティ番組にも多数出演されています。監修の眼科医・林田康隆先生も目の健康に関するベストセラーを著しています。
電子書籍ランキング.comでは、あらためて2人の先生に、目の健康と若さとの関係についてお伺いしました。
 

目は生活習慣病のバロメーター

 
――目がよくなると、どうして若返るのでしょうか?
 
日比野佐和子先生(以下:日比野先生) : 「目がよくなると若返る」というのは、私自身の経験からでした。以前は忙しさのあまり、不規則な睡眠時間や不健康な食生活を過ごしていた時期があって、どんよりした目、むくんだ目をしていたのです。私は医師として、目から全身の健康状態を見ることができるのは知っていました。だからまず私自身の目の状態がよくなることを意識して生活をしてみようと思ったのです。
 
林田康隆先生(以下 : 林田先生) : 目は全身の中で唯一直接血管を見ることができる器官なので、生活習慣病のバロメーターでもあるのです。また視力そのものの改善で、疲労の軽減だけでなく自分への客観視や対人関係への自信など、さまざまな意識改革もできます。
 
日比野佐和子先生 : 実際、始めてみたら気持ちも体調もよくなって、1年で15kgもダイエットにも成功しました。今50歳代を前にして、私の血管年齢、肌年齢、骨年齢などは10~20歳ほど若い状態を保っています。
 

目の疲労はセルフケアで改善できる

 
――”眼トレ”は視力改善に本当に効果があるのですか?
 
日比野先生 : もちろん個人差はありますが、多くの人に効果は期待できると考えています。視力の改善には眼球まわりの筋肉と血流が大きく関係していて”眼トレ”はこの2つに直接働きかけます。
 
林田先生 : 普段あまり意識しませんが、目と目のまわりの筋肉には血管(血液)によって常に酸素や栄養が運ばれています。ところが、加齢による衰えや、長時間のパソコン作業などで疲労してくると、目の筋肉が凝り固まったり血液の流れが悪くなったりするのです。これを正しいストレッチなどでほぐしてあげると、健康な状態に戻してあげられます。
 
 眼病などの疾患の可能性には眼科医の診察が絶対に必要です。ただ、肩こりでは病院に行かないように、疲労の度合いや予防医療の考え方として目のセルフケアで改善できることもあると思っています。本書には効果的な眼トレ方法のほか、目の血流をよくするツボや目元・顔まわりの体操なども紹介しているので、一通り習慣化できれば多くの人によい効果を期待できるのではないでしょうか。
 

目を酷使している人への参考書になれば

 
――本書『目がよくなると、10歳若返る』はどんな方に読んでもらいたいですか?
 
林田先生 : 本書の”おわりに”にも少し書いたのですが、今の私たちの生活は、目にとってますます過酷な環境になっています。目を使う情報手段が増え、さらにはそれら自体が光っていますので、危険な状態とも言えます。このことが脳や自律神経系などのバランスにも大きく影響していることは間違いないので、目に不安を覚え始めた人だけでなく、仕事に忙しく悩みがちな人まで、あらゆる人の参考書になればいいなと思います。
 
日比野先生 : 私はアンチエイジングの専門医として、毎日多くの方を診ています。目の輝き、目元の美しさが”若さ”にとってとても重要だということを日々考え続けています。
 
 この本には”眼トレ”だけでなく、抗酸化食や低糖質食などの食事法、洗顔法、呼吸法、全身のストレッチ、サプリメント、散歩のタイミングに至るまで、目とアンチエイジングのあらゆる関係に効果的な、”よい習慣”をまとめた本になっているので、男女や年齢を問わずアンチエイジングを気にし始めた人にはぜひ読んでもらいたいと思っています。
 
写真:もろだこずえ(日比野佐和子先生)
写真:川上尚見(林田康隆先生)
 
 
著者 : 日比野佐和子(ひびの・さわこ)
医療法人社団康梓会 Y’s サイエンスクリニック広尾 総括院長。医学博士。日本抗加齢医学会専門医。大阪大学医学部大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学講座特任准教授。ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長。大阪大学医学部大学院医学系研究科卒業・博士課程修了。
美のカリスマとしてメディアでも大活躍の医師。
メディアで活躍するだけでなく、再生医療やアンチエイジング療法でも第一線を走る研究者でもあり、国内外のVIP を受け持つ敏腕。累計30 万部のベストセラー『眼トレ』シリーズなど、著書多数。
 
監修:林田康隆(はやしだ・やすたか)
医療法人社団康梓会 Y’s サイエンスクリニック広尾 理事長・院長。医学博士。日本眼科学会認定眼科専門医。兵庫医科大学医学部卒業。大阪大学大学院医学系研究科卒業・博士課程修了。究極のアンチエイジングでもある再生医療のスペシャリスト。大阪大学大学院医学系研究科および米国フロリダ州マイアミ・オキュラーサーフェスセンターにて眼表面の幹細胞研究に携わり、実際の細胞培養の経験がある。
現在は、主に大阪で難治性白内障手術や網膜硝子体手術等に取り組む傍ら、眼科の領域にとどまらず、Y’s サイエンスクリニック広尾にて肌再生療法や免疫療法を実施。メディアにおいても活躍中。
 

『目がよくなると、10歳若返る』

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<内容紹介>
『目がよくなると、10歳若返る』
定価:本体1,200円+税
大ヒット「眼トレ」シリーズの著者、医学博士:日比野佐和子先生が「目の健康」と「若さ」の関係をひも解く。老眼やドライアイの解消方法、白目の黄ばみや目の下のくまの取り方、脳の老化防止、頭痛や肩こりの解消など盛りだくさん。誰にでもできる方法で、目の悩みを軽減して、アンチエイジングもできる健康新常識。
全国書店、およびAmazon、Yahoo!ブックストア、楽天Koboなどの電子書籍ストアでも発売中。
 
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