両方で出版すると、より幅の広い年齢層に読んでもらう可能性が増えていい
――天野先生は、紙書籍と電子書籍の両方で書籍を出版されていますが、どのような違いがあると感じますか?
紙書籍と電子書籍は、読者層が違うような気がします。年配の人は買った感じがしないので紙書籍の方がいいという考え方の人が多い。ところが、逆に若い人だと、部屋をすっきりさせたいから電子書籍の方がいいという考え方の人が多いと思います。ですから、両方で出版すると、より幅の広い年齢層に読んでもらう可能性が増えていいのかな。
こういうことが年の差と言うのかもしれません(笑)。将来的には、紙書籍を知らないってことはないと思うけれど「本って電子で読まないの?」という新しい世代が出てくるのではないでしょうか(笑)。ですから、先に電子書籍のマーケットを押さえた会社が生き残っていくのかなという気もします。私も電子書籍でも出版していただいて、本当にありがたいなと思います。
――確かに、読者の幅が広がりますね。電子書籍のメリット・デメリットはそれぞれ何だと思いますか?
メリットは、いつでもどこでも読みたいと思った瞬間にすぐに購入して読むことができるところです。著者の立場としてのデメリットは、献本ができないところですね。紙書籍だと著者献本として何冊かいただけるのですが、電子書籍ではもらえないことがあって、自分で自分の本を買ったりもしました。
――なるほど。先生が電子書籍でも出版されている『プレゼンは資料作りで決まる!』は、2年前に出版された本ですが、最近またランキング上位にランクインして話題になっていましたね。紙書籍の書店だと新作は平積されて注目されますが、数年前の本が再度ピックアップされるというのは、電子書籍ならではのように思います。
そうですね。『プレゼンは資料作りで決まる!』は電子書籍ストアで「今日の1冊」というようにピックアップしていただいたんです。ちょうどその時、『プレゼンの勝つテクニック』と『テレビに学ぶ伝える技術』という本も売り出したいと思っていたんです。Amazonは、「これを買った人はこれも買っています」というようにオススメしてもらえますよね。それによって、売りたい本も一緒に買ってもらえたように思います。
――電子書籍ならではの売り出し方ですね。最後に、最近読んだ中で、先生のオススメの本があれば、教えてください。
技術評論社から出ている『伝わるデザインの基本 よい資料を作るためのレイアウトのルール』という本がオススメです。デザイナーじゃない人にも分かりやすく、伝わりやすくするための工夫を紹介されているんですけれど、「おっしゃる通り!」と思いました(笑)。著者の高橋佑磨さんと片山なつさんは「伝わるデザイン」というWEBサイトを運営されていらっしゃるようで、考え方などで繋がるところがあると思いました。

<天野暢子(あまの・のぶこ)>
1962年広島県生まれ。イー・プレゼン代表。「プレゼン・コンシェルジュ」として、プレゼンテーションに関わるあらゆる分野で活躍中。主な著書に『プレゼンの勝つテクニック』(2015年 実業之日本社)、『プレゼンは資料作りで決まる!』(2014年 実業之日本社)、『図解 話さず決める!プレゼン」(2008年 ダイヤモンド社)など。
イー・プレゼン:http://www.11epresen.com/
ブログ『日刊ノボちゃん』:http://ameblo.jp/e-presen/












