日本経済新聞は22日、大手出版社のKADOKAWA(株式会社KADOKAWA)が4月からアマゾン社と紙書籍・紙雑誌において直接取引を開始したと報じた。
出版業界では出版物を販売する際は日販、トーハンに代表される取次業者を通して販売するのが通例。しかし今回の両社の直接取引により取次を通さずに書籍の販売が可能になる。
取次を通さずに書籍の販売を行えることのメリットは大きい。KADOKAWAとしては物流の効率化になり、消費者に早く商品を送り届けられるようになる。販売の実績などもリアルタイムで確認できるようになるだろう。さらにアマゾンとしては仕入れ費用を抑えられるためポイントなどの形で消費者に収益を還元することも可能になるという。再販制度が存在する日本では出版物の価格を変えることは禁じられているが、ポイント還元などが可能になれば今回の直接取引がもたらす効果は大きい。
KADOKAWAという大手が動き出したことで出版業界には大きな衝撃がはしるのではないだろうか。
日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ21HPG_R20C15A4MM8000/