7,ウサギはカメを見ていた。カメはゴールを見ていた。
あるところに、同じ部署の亀田さんと兎山さんがいました。
営業なので、毎月の売上目標が課せられます。
何事にもスピーディで効率的な兎山さんに対して、
亀田さんはいつもマイペース。
「亀田さん、営業成績伸びてないみたいだけど、焦らなくていいの?」
「いやいや、ゆっくり行くのも悪くないですよ。」
「何のんきなこと言ってるの?早い者が勝つんだ。」
こんな言い合いをしているうちに、
どちらが早く営業成績を上げられるか競うことになりました。
兎山さんは、翌日から猛烈に仕事をして、朝も夜も関係なく働きました。
しかし、亀田さんは同じ時間に出社し、定時に上がる毎日。
あるとき、無理がきた兎山さんは、体を壊し、一ヶ月間入院してしまいました。
兎山さんが退院して、会社に戻ってきた時には、
すでに亀山さんは着実に成績を伸ばしていました。
安定した誠実な仕事ぶりからお客様の信頼を得て、営業トップになっていたのです。
・・・さあ。これは例え話。
最短距離が、最高の結果を生み出すとは限らない。
焦らなくていいんだ。
今は、ゴールが遥か彼方にあったとしても余計なことは考えないで、
コツコツと、淡々と取り組むことだ。
そうしたら、いつのまにか、誰よりも早くてっぺんまでたどり着き、
山頂で朝日を眺めているかもしれないよ。
誰にどう思われるかなんて考えなくていい。
すごいなんて、思われなくていい。
ただ、君だけの目標を定めて、
そこに向かって楽しみながらカメのように歩いて行こう。
<筆者情報>
本名:片桐秀和(かたぎり ひでかず)
生年月日:昭和31年1月25日
血液型:A型
星座:みずがめ座
WEB:http://katagiri.strikingly.com/
・コ・クリエーション株式会社 代表取締役
・日本ホスピタリティ推進協会公認ホスピタリティコーディネータ
・㈳大阪青年会議所特別会員
・一般社団法人ブランド・マネージャー認定協会 2級資格認定
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