第2回 心に残る2つの質問

小池一夫のキャラクターマンPiP!(ピッピ) ~全員集合!~

第2回 心に残る2つの質問

2016年3月15日

こんにちは。小池一夫です。
質問というのは《リドル》すなわち、謎かけです。
人は問われると考えこんでしまう。
相手の心に入り込んで、思考を止めて、心いっぱいに広がって、その人を支配してしまい、その返答によっては、物事の流れを変え、歴史のあり方さえも変えてしまいます。
ですから、言葉による魔法のようなものでもあります。
当然、物語においても、質問というのは大きな意味を持ちます。
みなさんも、思い出深い「質問」というのをお持ちでしょう。
今日は、僕にとって思い出深い2つの質問について話しましょう。
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3件のコメントをみる

谷川原 昌紀
なんでコレにコメントが2件しかつかないの?; 藤子A先生の「まんが道」に出てきた激河大介というキャラクターを ストレートに思い出しました。彼のモデルは誰だったんだろう。 藤子先生たちがまだ小中学生時代に2人で創った同人誌、 確かタイトルが「小太陽」だったでしょうか。 それを一読後、愛ある視線で「ウマイ!これはたいしたもんや。 だが、、、、ちょっと古いな。これからはリアル・まんがの時代や!」と、斬り返した彼。 まだ、藤子先生たちが出版社に投稿していたころに、 出版社に直接原稿を、体当たりで持ち込んだ彼。 「大阪に行ってプロになる!」と告げた彼が、 機関車に乗って藤子先生たちと別れるシーンも忘れられない。 プラットフォームに入ってくる機関車の姿をご覧になった 藤子A先生の感想「激河大介にソックリだな、と思った。」という 心の中のセリフと共に、です。 便利な時代になっているから、調べれば答えに近づけるかもしれない。 はたまた、モデルになったのは一人ではないのかもしれない。 でも、調べる前にこれを残したくなったので、 そんな生々しいままで送信申し上げます。 ドキドキしている。
入谷栗八欣
 自分は昔、桑田次郎(二郎)先生のコレクターで、原作付きの漫画には親しんでおりました。桑田先生は、先日お亡くなりになった平井先生とのコンビが多かったのですが、梶原先生ともゴッドアームというSF作品でコンビを組まれておりました。  鉄腕アトムを手伝ったこともある桑田先生は、手塚先生の流れを組む方でありながら、梶原先生とも組まれたということで、ゴッドアームは漫画と劇画の融合作品だったと今では思っております。  それにしても梶原先生のSF作品、意外でした。笑
小林万里子
リドルと読んで、無関係ですがハリー.ポッター の中の悪者の名前が浮かびました。リドルが謎かけのことならハリー.ポッターの追いかけた謎の蛇もそんな意味があったのかなか⁉とふと思いました。夢源氏剣の祭文、森田曠平さんの挿絵と共に✨夢心地で読ませて戴いております。大切なたからものです。

小池一夫
作家・漫画原作者
 中央大学法学部卒業後、時代小説家・山手樹一郎氏に師事。70年『子連れ狼』(画/小島剛夕)の執筆以来、漫画原作、小説、映画・TV・舞台等の脚本など幅広い創作活動を行う。  代表作に『首斬り朝』『修羅雪姫』『御用牙』『春が来た』『弐十手物語』『クライング・フリーマン』など多数。多くの作品が映像化され、その脚本や主題歌の作詞なども手がけている。  また、1977年より漫画作家育成のため「小池一夫劇画村塾」を開塾。独自の創作理論「キャラクター原論」を教え、多くの漫画家、小説家、ゲームクリエイターを育てる。  主な門下生としては、『うる星やつら』の高橋留美子、『北斗の拳』の原哲夫、『バキ』の板垣恵介、『サードガール』の西村しのぶ、『軍鶏』のたなか亜希夫など多数。  ゲームでは『ドラゴンクエスト』の堀井雄二、『桃太郎電鉄』のさくまあきらなど。

 2000年以降は学校教育でのクリエイター育成に力を入れ、大阪芸術大学、神奈川工科大学の教授を歴任。現在は大阪エンタテインメントデザイン専門学校でクリエイターの育成を行う。  また、『子連れ狼』は最も早くに海外でヒットした日本漫画の一つであり、2005年、漫画界のアカデミー賞といわれる「ウィル・アイズナー賞」の「漫画家の殿堂入り」(The Will EisnerAward Hall of Fame)を受賞。  現在も漫画原作を書きながら、コミックコンベンションや講演会などで、日本国内や海外を飛び回っている。

小池一夫先生の著書

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