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第6回 オーラとカリスマ

小池一夫のキャラクターマンPiP!(ピッピ) ~全員集合!~

第6回 オーラとカリスマ

2016年4月12日

小池一夫です。

光と闇、善と悪、聖と邪、天と地、美と醜……
真逆で正反対の性質を持ち、対極に位置する存在。

たとえば、キリスト教でいえば、
神の子・キリストに対して、悪魔という存在があります。

悪魔はとても強大な力を持ち、
キリストの邪魔をしますが、

しかし、キリストと互角なのかというと、そうではない。
いくら悪魔が強くても、悪魔は決してキリストには勝てない。

邪悪な悪魔がどれだけ懸命にキリストの邪魔をしても、最終的には正しいキリストによって退けられる。

キリストの強さ、偉大さ、正しさを証明し、人々の心に強烈に印象づけるための格好の引き立て役。
永遠のナンバー2、それが悪魔なのです。
海外、とくに欧米の作品には、この光と闇の対立構図が、よくでてきます。

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小池一夫
作家・漫画原作者
 中央大学法学部卒業後、時代小説家・山手樹一郎氏に師事。70年『子連れ狼』(画/小島剛夕)の執筆以来、漫画原作、小説、映画・TV・舞台等の脚本など幅広い創作活動を行う。  代表作に『首斬り朝』『修羅雪姫』『御用牙』『春が来た』『弐十手物語』『クライング・フリーマン』など多数。多くの作品が映像化され、その脚本や主題歌の作詞なども手がけている。  また、1977年より漫画作家育成のため「小池一夫劇画村塾」を開塾。独自の創作理論「キャラクター原論」を教え、多くの漫画家、小説家、ゲームクリエイターを育てる。  主な門下生としては、『うる星やつら』の高橋留美子、『北斗の拳』の原哲夫、『バキ』の板垣恵介、『サードガール』の西村しのぶ、『軍鶏』のたなか亜希夫など多数。  ゲームでは『ドラゴンクエスト』の堀井雄二、『桃太郎電鉄』のさくまあきらなど。

 2000年以降は学校教育でのクリエイター育成に力を入れ、大阪芸術大学、神奈川工科大学の教授を歴任。現在は大阪エンタテインメントデザイン専門学校でクリエイターの育成を行う。  また、『子連れ狼』は最も早くに海外でヒットした日本漫画の一つであり、2005年、漫画界のアカデミー賞といわれる「ウィル・アイズナー賞」の「漫画家の殿堂入り」(The Will EisnerAward Hall of Fame)を受賞。  現在も漫画原作を書きながら、コミックコンベンションや講演会などで、日本国内や海外を飛び回っている。

小池一夫先生の著書

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