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電子書籍ニュース 「LINE マンガ」のため4社が合弁会社設立

LINE、講談社、小学館、メディアドゥ4社が合弁会社を設立。「LINE マンガ」で世界展開を目指す。

2014年10月9日

LINE株式会社は8日、デジタルコンテンツ配信のグローバル展開を推進するLINE連結子会社「LINE Book Distribution株式会社」において、株式会社講談社、株式会社小学館、株式会社メディアドゥの3社と資本業務提携を行った。

※引用INTERNETWatch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20141008_670384.html

いま、電子書籍業界各社の動きがどんどん加速している。
まず先日の10月1日にはKADOKAWAとドワンゴが合併し、ニコニコ静画をはじめとした電子書籍事業強化を進めることを発表し、そしてさらに、10月8日にはLINE、講談社、小学館、メディアドゥの4社が漫画アプリ「LINE漫画」を通して電子コミックを海外に配信する合弁会社を設立することを発表したのである。

この海外版「LINE漫画」は年内に開始予定とされていて、講談社・小学館をはじめとした多くの日本国内の出版社やレーベルから提供を受けた作品を、まずは英語・中国語(繁体字)版として配信することになっているのだ。

海外での日本の漫画の評価はとても高く、周知のとおり熱狂的なファンも多数いるほどだ。いっぽうで、これまで日本の出版社は国内のコンテンツをうまく海外にプロモーションできていなかった背景もある。そのため、海賊版が出回ったり、間違った翻訳で作品が販売されるといった問題もおこっていたほどで、今回の試みによって、その様な問題を解決し、どれだけ日本の漫画コンテンツの海外展開をすすめられるかということに、多くの注目が集まっているのだ。

また電子書籍取次会社メディアドゥは10月6日、2015年2月期第2四半期業績(非連結)を発表した。第2四半期業績の売上高は36億2300万円(前年同期比41.8%増)、営業利益は1億6100万円(同50.5%増)、経常利益は1億6100万円(同53.1%増)、純利益は9000万円(同26.7%増)と増収増益となった。
売り上げを牽引したのはやはり電子書籍事業で、同セグメントの売上高は約31億6628万(前年同期比51.6%増)となっている。
上場をしたばかりのメディアドゥの今後の動向にも合わせて注目したい。