あけましておめでとうございます。
Facebookのフィードにも、元日の朝には、あれこれキレイなおせちが並んでいた。忙しいのに手作りだったり、ご実家のにぎやかなのだったり、老舗の名店のだったり、見てるだけでも楽しく、あれこれ「いいね!」をする。
身のまわりでは、今年はANOVAで出汁をひいたという方が多数いた。以前<第10皿目 科学的に正しいだしの取り方>でも書いたけれど、画期的にラクなので、普段は出来合いの出汁を使ってる人も、お正月くらいは試してみるのも悪くない。
今年のおせち、実は少し悩んだ。去年、ものすごくおせちがあまったのだ。そのとき1年後の自分に向けて書いたメモにこうある。
「我が家のおせちの減る量は、1日にお重0.5段ずつ。よって買わない。もしくは、1段で完結しているおせちがあれば、購入のギリギリ許容ライン」
例年、我が家は、18cmx18cm程度の小さい三段のおせちを通販で買っていた。ただ、どうも甘い。「昔は保存がー」「甘いのがご馳走でー」という文化的考察はさておき、あまるのは単純にもったいない。
たぶん自分好みのおせちもどこかにあるのだろうけれど、なにしろ、年に一度だからねー。外した場合、次に試せるチャンスが1年後というのは、いつ好みにたどりつくのか、先が見えなさすぎる。かといって、凝ったおせちを作る時間も力量もない。なので、今年は、子供たちが好きな伊達巻とかまぼこ以外は、だいぶ省力化してみた。
切っただけ、飾っただけなのは、割愛するとして、作ったのはこちら。
<ローストビーフ>
安定のANOVAさんの仕事である。最近は少し手順を変えてみた。
1)冷蔵庫から出した牛モモブロックに塩をすり込む。塩の量は、肉の重量の1%が目安。
2)すぐにフライパンの強火で焼く。軽く焼き色がついて、香りが立つまで全面を転がすイメージで。
3)ANOVAで54度6時間、じっくり加熱。
4)冷蔵庫で寝かす。
5)黒胡椒をふってから、カットして盛り付ける。
以前は、ANOVAで加熱したあと、最後にフライパンで表面を焼いていた。ただそれだとどうも余計な火が入りすぎる気がする。それに安全面からも、とくに殺菌が必要な肉の表面は、先に加熱しておきたい。またANOVA後に、一度、肉をジップロックから出さずに、そのまま冷蔵庫に入れることができるので、オペレーションもシンプルになる。
加熱時間は、もっと短くてもいいかも。そのうち、1時間ずつ加熱時間を変える実験はしてみたいところ。黒胡椒を最後にふるのも、最近のアレンジ。黒胡椒は加熱すると苦味が出ると聞いたので、変えてみた。これも今度、比較してみたい。
<筑前煮>
具材は以下のとおり。鶏もも肉、れんこん、ごぼう、にんじん、絹さや。
とくに変わった作り方はしていない。
1)れんこん、ごぼうは水にさらして、アク抜き。
2)絹さやはすじをとり、別にさっと茹でておく。
3)肉から順にさっと炒めて、出汁、砂糖、醤油で落しぶたをして煮込む。
4)ふたを取って、煮詰めてタッパーで保管。食べるときに絹さやを飾る。
あとはお雑煮(鶏と三つ葉にかつおだし)を作って、夜は、ぶりしゃぶと子供向けに磯辺もちを作ったくらい。あ、角煮と煮卵は、念のため作っておいたんだった。
さほど手間がかかるものはないし、例年より食べたいものが食べられた満足感もあるしで、ちょうどよかった印象。なにせ食材が残らなかったのがなによりだった。1月3日に、家族に感想を開いたところ、来年は黒豆とくりきんとんを追加してほしい、という提案が長女(9)から、あったので、それは1年後の自分に向けてメモを書いておいた。そういえば、好きだったね。すっかり忘れてた、ごめんごめん。
ちなみにkindleで「12月31日 おせち」で検索したら、何冊も出てきた。みんな考えることは、同じだ。(笑)
そうそう。
お正月に作ったものといえば、もうひとつこれがあった。
子供とクリスマスまでに作ろうと約束していたけど、作れなかった無印良品のヘクセンハウス(お菓子の家)のキットである。さすがに季節感がアレなので、酉(なのか?)をのせたり、細かくアレンジしてみた。個人的に、門松はよくできたと思ってる。まあ海外じゃ「Merry Christmas and a Happy New Year」で一緒くただしね。
(次回、1月26日掲載予定です!)