皆さんは生まれ変わりたいですか?
僕は今は思わなくなりました。
昔はずっと、漫画の主人公や男前に生まれ変わりたいと思っていました。
大人になってもずっとずっと男前に憧れました。
男前になって女の子にチヤホヤされたら、人生もっと楽しいんだろうなと考えていました。
しかしある男がそれは間違いだと気付かれてくれました。
それは……
最近、あまりにもしつこく言われるあのお方です。
遡ること1年と少し前の事。
2015年の大阪マラソンに僕は仕事で走ることになりました。当日、スタート前に完走出来るか不安でドキドキしながらストレッチをしていると、30代ぐらいの女性の方に話しかけられ……
「浜ちゃんですよね?めちゃくちゃファンです、頑張ってください!」
え!?
さすがに戸惑いました。
FUJIWARAのフジモンや、笑い飯の哲夫さんに間違われたことは何度かありますが、ダウンタウンの浜田さんに間違われたのは初めてですし、背格好も芸風も似ても似つかわしくないですし恐れ多くて、咄嗟にパニックになり返事も出来ませんでした。
不思議な気持ちのままマラソンはスタートして僕は走り出しました。
沿道には大阪マラソンを応援するべくたくさんの見学者がいてますが、その中でも明らかに若い女の子達が僕を見つけては「頑張れ~」と声をかけてくれます。
僕は自分で知っています。
僕が若い女の子達に人気がある訳がないことを。
おかしいなと思いながら走っていると、何台ものカメラと並走しながら撮影されてる男が前を走っています。
その男はやたらと沿道の若い女の子達に応援されています。
その若い女の子達が僕の存在にも気付き、キャーキャー言いながら僕と、その前を走る男とを指を交互に差しながら見比べています。
沿道は凄い賑わいです。
僕は軽いパニックです。
すると前を走っていた男は僕の存在に気付くと、生き別れた家族との再会のように僕に抱きついてきました。
よく見ると顔も背格好も似ています。
僕が知らなかっただけで、蒸発していた父親は僕たちの知らないところで子供でも作っていたのかと思いました。
その子供がなんか有名人にでもなっているのかと。
僕はパニックです。
するとその男は顔を上げ嬉しそうにこう言いました。
「ジャニーズWESTの濱田です!」
その時全てが繋がりました。
走り出す前に浜田さんに間違われたこと。
沿道の若い女の子がやたらと僕を応援してくれていたこと。
そういや最近ツイッターでやたらと、ジャニーズに僕に似てる人が居ますよと、要らない報告が続いていたこと。
そう、「浜ちゃん」ではなく「濱ちゃん」だったのです。
生き別れでもなんでもありません。ただのそっくりさんです。
濱田君は似ている僕のことを知っていたらしく、ずっと会いたいと思っていてくれたみたいだった。
僕もツイッターでやたらと言われるから気にはなっていたが、まさか大阪マラソン中にご対面できるとは思いもよらずびっくりだった。
後から聞けば、沿道の女の子達は濱田君と僕を間違えていた訳ではなく、似てるから「ついで」で応援してくれていたとのこと……。
そして2人の邂逅をまるで日食を見るような気持ちで見ていたということ。
そして、確かに似ている……
こんなに僕に似ている彼は何故か男前で(僕に似ているのに何故かいう意味ですよ。濱田君が男前なのは揺るぎない事実ですからね。勘違いしないでくださいね。田村は単独でブサイクですという話ですからね。お願いしますよ。)かといってイキることもなく好青年で一瞬でファンになった。
そんな魅力たっぷりの好青年との出会いが力になり、僕は大阪マラソンをなんとか完走することが出来た。
あの出会い、あの沿道からの若い女の子達の声援が無ければ(後者の力がほとんど説)僕は完走出来ていなかったかも知れない。
この一件以降、生まれ変わりたいとは思わなくなった。
そう、結局ブサイクなのは顔のせいではなかったのです。
同じパッケージの箱に入っているのに濱田君の方は凄い人気があって、男前で、同じパッケージなのに田村君の方は人気が無くてブサイクなのです。
何故なら中身が全然違うからです。
濱田君は好青年で人間が出来ていて思いやりがあって心の優しい人間だからかっこいいのです。
田村君はバカでアホでプライドが高く、物事を客観視出来ない薄っぺら人間だからブサイクなのです。
元は同じ箱でも、濱田君の方の箱は綺麗に管理が行き届いていて中身がこぼれたりすることもなく、良い匂いでもするのでしょう。
ピカピカしていてリボンでも付いているのでしょう。
田村君の方の箱は、シワが入り型が崩れ、中から砂がこぼれており、嫌な臭いがするのです。死んだ亀の臭いです。ボロボロでウンコでも付いているのでしょう。
中身が良ければ自然とそれが表にも出てきて日頃の言動が変わり、キャラクターが決まり、服装や髪型に反映していくのです。
田村の中身が良くないから、物事をちゃんと見つめることを拒否して目が半開きになっていき、嫉妬深い性格や人と比べてしまう意地汚いところが服装や髪型を独特のものへと形成していったのです。
それに気付いてから生まれ変わりたいではなく、今の考え方を変えたいと思うようになりました。
濱田君、ありがとう!
君のお陰で僕は少し成長することが出来ました。
目の小ささや顔の長さなど親や先祖から受け継いだ大事な特徴でした。
みなさまも今一度色んなことを見直してみてはいかがでしょう?
外見のコンプレックスは使い方次第で武器になるし、家族の血の繋がりを証明してくれる大事なパーツかも知れませんよ。憎むのではなく、愛すべきものなのかも知れません。受け入れた方が強いのです。
それでも……
強いて……
強いて……
強いて生まれ変わりたいとするなら、僕は濱田君に生まれ変わりたいです!!
という結局成長してないところが田村……
さぁ今回は生まれ変わりたいというテーマでした。
ぴったりのオススメ漫画です。
みんなが大好きなドラゴンボールの外伝!
発想が面白い作品。外伝ですが鳥山先生ではなくリーさんという方が公式で書いていてネットで話題の作品です。
ジャンプ+というアプリで読める作品です。
『ドラゴンボール外伝 転生したらヤムチャだった件』
ドラゴン画廊・リー/鳥山明(集英社)
という作品です。
物語はタイトル通り。
ドラゴンボール大好きな高校生が階段でコケて気を失い、気がつけばドラゴンボールの世界のヤムチャになっていたという設定です。
ヤムチャだったというところがなんとも絶妙な設定です。
前半部分は高校生のヤムチャっぷりに原作を読み返したくなります。この高校生はかなりドラゴンボールを読み込んでいることが伺えます。
そして原作では、前半はとても強かったヤムチャが、敵が強くなるにつれてモブキャラ化していきます。
そのモブキャラ化していくことになるであろう分岐点に着いた時に転生ヤムチャ様は気付きます。ここで違う行動をとれば違う未来が待っているのではないかと……
そして思い切って物語を原作とは違う方向に進めていきます。
原作よりも遥かに強くなっていく転生ヤムチャ様。かっくいー!! かっくいーぞ、ヤムチャ様!
さぁ、果たしてドラゴンボールファンだからこそ結末を知ってる転生ヤムチャ様はどこまで未来を変えることが出来るのでしょうか?
今のところ前編だけが公開されています。
続きは2017年公開ということで楽しみで楽しみで、オラ、ワクワクすっぞ!!
今なら無料で読めます!お早めに!!
(次回は、12月23日掲載予定です!)