明けましておめでとうございます!
麒麟の田村です。
今年の正月はひたすら家でソワソワしておりました。
何故かと言いますと……。
……そう、田村家第2子誕生間近なのです。
予定日は1月12日。
2人目はだいたい早まると聞いております。しかも1人目の時も10日程早まりました。
これは間違いなく早まるパターンだねと元旦ぐらいからいつ産まれて来ても良い心の準備をしているが1月5日現在、まだ産まれてきておりません。
だからソワソワ、ドキドキ、正直コラムどころでは無いのです!
かと言って陣痛が来ないことには何も出来ないのでひたすら待つばかり。
なので書きますので読んでくださいね!
世の中の赤ちゃんには本当に不思議なエピソードがたくさんあります。
色んな話を聞きます。
お腹の中の記憶が産まれてからも残っていたりとか、上の子がお腹の中の子供とコミュニケーションが取れたりなど色々聞きますが、そのうちの一つですね。
日頃からお腹の赤ちゃんに「お父さんが居る時に産まれて来てね」とずっと言っておくと本当にお父さんが立ち会えるタイミングで産まれてくるというのです。
僕の1人目の時もそうでした。
奥様がずっとお腹の赤ちゃんに話しかけていたそうです。お父さんが居る時に産まれて来てねと。
その日は予定日の10日も前でしたが、僕は仕事終わりで一応奥様が出産に備えて暮らしている奥様の実家に顔出しました。
次の日が休みだったので、「ゆっくり出来るな~」なんて考えていたら、夜中に奥様が陣痛来てるっぽいので病院に行きますとのこと。
イマイチ状況を掴みきれぬまま、言われるがままに車を運転して病院に連れて行きました。
僕は元々感動屋で奥様の妊娠がわかってからというもの、雑誌で出産に立ち会ったという記事を読むだけでも涙が出るぐらい感情が揺さぶられます。
奥様をサポートしたい気持ちと生命の誕生の神秘を見たい気持ちと我が子が産まれる感動を一生忘れないために、出産に立ち会いたいという気持ちが非常に強かったのです。
ただ、いくら立ち会いたいからって、次の日が休みの時に顔出したら陣痛が来て、そのまま出産なんて都合の良い話があるかいと思っていたら…………、ありました。
そのまま産まれました。
驚きです。
ただのたまたまなのでしょうか?
それとも赤ちゃんが空気を読んでパパの声が聞こえてるし、今日やなと判断してくれたのでしょうか?
それとも不思議な力でパパが明日休みやから今日しかないで~っとスケジュールを把握して出てくるのでしょうか?
なんせ不思議な話ですが、きっちり僕に立ち会せてくれた親孝行娘でした。
これは感動屋の田村、さぞかし泣いたとお思いでしょう?
ところが実はほとんど泣けなかったのです。
何が起こったのか……。
奥様の頑張りも凄かったし、命の誕生は神秘的だった。
ダメだったのは僕の人脈なのです。
なんと幸か不幸かその病院の院長の息子さんが僕のバスケ仲間だったのです。
その出産の日が院長と僕は初対面。
院長はずっと僕と息子の話がしたかったよう。病院に着いて分娩台に上がるまで8時間もあったのにその間には一切顔を見せず、院長が登場したのは奥様が分娩台に上がって1時間ほど経った、本当に最後の最後の誕生の瞬間間際。
助産師さんに何度も何度も息んでくださいと言われ、いよいよ娘の頭が見え始め、僕の感動がMAXに到達目前、涙が溢れそうなのを我慢して奥様を応援、励ましていたその時だったのです。
少し前からのやりとりを書かせていただきます。
助産師「息んでくださ~い」
奥様「んん~んん~」
僕「頑張れ~!!もう少しやぞ!」
助産師「はい、一回休みましょう~」
奥様「はぁはぁ…」
僕「凄いぞ!凄いぞ!!後、少し!頑張れよ~!!」
助産師「はい、息んでください~」
奥様「んん~んん~」
僕「頑張れ~!!もう少しや!」
助産師「ハイ、頭見えてきましたよー、もう少しですよー」
奥様「んん~んん~」
僕「頑張れ!頑張れ!おお!頭見えたぞ!おお!もうすぐ産まれるよ!!凄いよ!!」
院長登場!
院長は登場と共に直ぐに出産の手伝いのため子供を取り出す位置へ。
院長「もうちょっとやね、頑張って」
助産師「はい息んで~!」
奥様「んん~んん~」
僕「(必死で泣くのを我慢しながら)頑張れ!頑張れ!もう少し!もう少し!」
助産師「はい、頭出てきましたよ~」
僕「頑張れ!頑張れ!頑張れ!」
院長「田村君やね?息子とバスケやってるらしいな?」
え!?
今??今それ言う??
僕「(必死になんとか返事をする僕)え!?あっ、はい…」
助産師「はい、もうすぐ!もうすぐ!頑張って!!」
奥様「んん~んん~んん~」
僕「凄い!頑張れ!!もう少し!」
助産師「もう出るよ!ほら、最後のひと頑張り!」
院長「産まれるぞ!」
僕「頑張れ!」
赤ちゃん「オギャー!」
助産師「ほら産まれましたよ~!良く頑張りましたね!」
奥様「はぁはぁ」
僕「おおおお、すご…」
院長「(僕の言葉に被り気味に)田村君、息子のバスケの腕前はどうや?」
ええーーーー!!??
今、聞く?? 今聞かなあかん?? それ??
何年間も毎日、何人もの出産に立ち会ってきた大ベテランか知らんけど院長、今それ聞く!?
僕「(感動の涙は一気に静まり…)う、上手いっすよ……」
院長「(満足そうに)そうか、そうか……」
院長はそう言うとどこかにハケて行きました。
助産師「後の処理がありますので奥様と赤ちゃんを残して旦那様は外でお待ちくださいねー」
そして僕は1人部屋の外へ追い出された。
なにこれ……??
こんなはずでは無かった!
ほんまなら今頃赤ちゃん抱いて、奥様と赤ちゃんにありがとうと言いながら大号泣してるはずが……。
まさかの院長の息子と知り合いなために感動の涙流せず……。
顔の広さが仇となり、せっかくの人生初の奇跡の立ち会い出産は、変な形で幕を閉じました。
しかし、その後赤ちゃんを抱かせてもらいしっぽり1人で泣きました。
何にせよ最高の思い出となりました。
奥様への感謝の気持ちや、頑張って産まれてきてくれた娘にも、もちろん院長と助産師さんなど病院関係者の方々にも大感謝の出産となりました。
本当にありがとうございました。そして2人目もお世話になります。
さぁ、そして肝心の漫画の紹介ですが、出産の話となりますと皆様の想像通りです。
『コウノドリ』鈴ノ木ユウ(講談社)
言わずと知れた名作ですが奇跡的にまだ知らない人のためにサラッと紹介しておきましょう。
産婦人科医の話なんですが、なんとまあこれが出産の勉強になることなること!
出産の大変さはもちろん、妊婦の複雑な気持ちや旦那に対する期待なども事細かに様々なケースが描かれて居るので、出産に向けて実際の準備から心の準備、心のケアなど本当に勉強になります。
病気の事や出産にまつわる危険なケースや不妊治療などのお話もあるので身近に起こりうる困難に立ち向かう勇気を与えてくれます。
友達や、万が一自分自身の身に降りかかってきた時に焦らずに対処出来るようになる可能性が十分にあります。
出産をこれから迎える夫婦、迎えたい夫婦、是非読んでみてください。
出産の時に起こりうるつまらない喧嘩が確実に減ります。
良い準備をして安心安全な出産を迎えるためにも 是非御一読を!!
(次回は、1月13日掲載予定です!)