どーもー、こんにちはー!麒麟の田村です!
今回は変わりたいのに変われない。
そんなあなたに何かヒントになれば嬉しいなという話です。
僕の体験談です。
僕は昔、ベタな事を言うことが苦手でした。
ベタな事を言う局面が来ても無意識レベルでそれを拒否して個性的なことを言いたくなるのです。
そういう性格でした。
ベタというのは芸人の専門用語で”ありきたり”とか”昔ながらの”とか”わかりやすい”と言った意味が含まれます。シュールと対極にある感じでしょうか。僕はそんなニュアンスで捉えています。
ベタというのは非常に有効な技術で上手く使えた方が絶対に得だし、むしろ使えないと長く仕事をするのは難しいように思います。
これはお笑いだけに言えることではなくきっとどの仕事でも非常に重要なことで、仕事だけじゃなく人間関係の構築など様々なシーンで必要な技術です。
僕は昔から天邪鬼で予定調和な流れは壊したくなるし、例え突拍子もないような発言になるとしても誰も予想出来なかったことを言いたいという考えの持ち主でした。
それで得をしたことも損をしたこともありますが合算するとエゲツないマイナスを叩いております。
ましてやツッコミという立場だと全体の流れを壊さずに振る舞うということは非常に重要な能力なのでベタを上手く使えた方が絶対に良いと思います。
その頃の僕は”人と同じ服を着るのが嫌”でした。
その頃は若手なのでお金がありませんでした。だから古着屋を回っては一点物の誰とも被らない服を探し、大衆店で被る可能性のあるものは自分で色を付け足したりして個性を作っていました。
その頃、服が好きでよしもとのオシャレランキングで西の若手の一位になりました。評価も受け、仲間からもオシャレという認識を持ってもらいそれで良いと思っていました。
ある時ロケに行くと僕も相方もカメラさんも音声さんもディレクターさんもADさんも全員がジーパンを履いていた時がありました。僕はそれからしばらくジーパンを履くのを辞めました。被るのが嫌で。
そんな時にふと気が付いたのです。被るのが嫌という気持ちとベタな事を言いたくないと言う気持ちの原点は同じとこにあるのではないかと…
オシャレと思われたいという気持ちとベタな事が言いたいという気持ちを天秤にかけましたら、天秤がぶっ壊れる程にベタな事が言いたい気持ちが勝ちました。
ベタな事を言えるようになりたかった僕はすぐさま、ジーパンを毎日履き、今までだったら避けていたみんな好むような服やただただ流行っているだけの物をあえて着るようにしました。
そうすると段々ベタなことを言うことに抵抗がなくなり、少しずつ言えるようになりました。まだみんなよりもベタ歴が浅いため上手くはありませんがそれでも大きな一歩を踏み出しました。
考え方は個性となり必ず服装に反映されるということを学びました。
最低限、自分で買って服を着ている、もしくは何着かの中から選んでいる時点で何らかの意思がそこに反映されているのです。
もし、今の自分の変えたい何かが繋がっているものを発見出来たなら簡単に変われます。
無意識レベルの行動を変えるには無意識レベルで出てくる発想を変える必要があるのです。それを意識だけで変えるのは非常に難しく、今回の僕の場合ただただベタなことを言うだけを意識して変えていくのは難しいのです。きっとそれだけをやろうとすると考えの根本を変えていないので非常に時間がかかり、かかった割に結果は小さいものになったでしょう。
僕はたまたま服装に反映されていることに気付き変えてみました。変化は非常に早く日常会話ですら前よりもはるかにスムーズに続けられるようになりました。結果も大きく仕事に置いても非常に役立っております。
さぁあなたの変えたい何かも服装に反映されていませんか?それを変えるだけで今までなかなか変われなかったことが解決するかも知れませんよ。
これに気付いた僕は他にも色々、自分の悩みが日常生活のどこかに反映されていることに気付き変えていくことで悩みを解消するテクニックを身につけました。
他にもいろいろあるのでまた紹介させて頂きますね。この話が誰かの役に少しでも立っていれば嬉しいです。
今回はあえてベタな漫画を紹介しましょう。
それは「NARUTO-ナルト-」です。
ジャンプの人気作品で誰もが知る漫画ですがナルトもワンピースばりにフリが回収されていてよく出来ているのです。子供の漫画ではなく、大人も楽しめ、世界でも人気を誇る理由がちゃんとある傑作なのです。落ちこぼれの主人公ナルトが日々努力をして成長していく姿に何万人もの少年が自分を重ね、未来の自分を想像して生きていく勇気を与えたくれた漫画なのです。フリの回収のうまさや過去の因縁と今との重ね方などは痺れるものがあります。
子供の読むものと敬遠してきた大人の皆様。今こそ読んでみれば子供との新たなコミュニケーションが図れるかも知れませんよ。
そしてもしかしたら自分自身が変わる大きなきっかけになるかも知れません。
ぜひ一読を。
(次回は1月27日掲載予定です!)