著者累計40万部の作家・水野俊哉さんが新著『人生を勝ち抜く! 「成功本」50冊 超読書術』(ゴマブックス)を発売されました。電子書籍ランキング.comでは、本書の内容を一部抜粋して全6回の連載を行います。
本書は、これまで出版されたビジネス書のなかでも、とくに「人生を成功に導く」ために読んでおきたい書籍を目的別に大別して収録しています。
著者・水野氏がどのように「成功本」を読み、行動に移せばよいかを解説しています。また、収録されている本の要約もしているため、本を読むのが苦手な方でも重要なポイントを掴むことができます。
本コラムでは、本書の各章から1冊取り上げてご紹介いたします。
今回は第3章「経営者はかく語りき」の内容から一部抜粋いたします。
多動力 幻冬舎,2017年刊
5段階書評データ
▶ざっくり言うと 一つの仕事だけをやる時代は終わった
わかりやすさ:3 ■■■ 文字数は多くありません
実現可能度 :4 ■■■■ すぐにできることも多い
著者の成功度:2 ■■ とことん嫌われることもあります
読後の影響力:3 ■■■ 反感を感じる人もいるかも
読みごたえ感:3 ■■■ 実はベーシックな内容
本書をかいつまんで言うと
いま「垂直統合モデル」が急速に「水平統合モデル」に変わっている。
「垂直統合モデル」とはテレビ業界のように各局が番組制作から電波の送信まであらゆるレイヤーの業務を垂直に統合している業界である。寡占状態になりやすく、イノベーションが起きにくい。一方、「水平統合モデル」はスマホ上のアプリのように、電話もSNSも動画もゲームも、すべて一つのレイヤーにならべられるようなものを指す。そこには2、3年でプレイヤーが入れ替わるような熾烈な競争がある。
これからIOT(Internet of Things= モノのインターネット)化が進み、「垂直統合モデル」のタテの壁が溶けてなくなり、あらゆる業界が水平にならべられるようになるだろう。たとえば、テレビとインターネットがつながると、テレビはスマホアプリの一つとなる。つまり、フジテレビのライバルが日本テレビでなく、恋人からのLINE になるのだ。
こんな時代に求められる人間は、各業界を軽やかに超えていく「越境者」だ。そして、その「越境者」にもっとも必要な能力が、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」なのだ。
「多動力」を身につけるには、既存の価値観(洗脳)を転換させる必要がある。例えば、もはや一つの仕事を定年までまっとうするという考え方は間違いである。
本書は「多動力」を身につけるため、読者が信じ込んでいる、ある種の洗脳を解くことを目的としている。
本書から得られる勝ち抜けキーワード!
「多動力」を身につけるためには、日本社会にはびこった、大きく二つの価値観を壊さなければならない。
まず、とても重要な一番目は「一つの仕事をコツコツとやる時代は終わった」ということだ。
色々なことに手を出さないと「越境者」にはなれないのだから、例えば寿司職人がなん年もかけて技術を学んでいるようではいけない。これからはその手の技術は、あっという間にオープン化され共有されるようになるだろう。現に、大阪の「鮨 千陽(ちはる)」の店長は迂遠な修行は積んでいない。専門学校で3 ヵ月寿司作りを学んだだけだ。
それよりも、肩書きをかけ算することでレアな存在になることだ。
例えば、「NewsPicks」の佐々木編集長は「週刊東洋経済」で記者を経験し、「NewsPicks」では編集者をやっている。その上、ビジネス開拓をも担い、「記者×編集者×ビジネス開拓」という3 つのスキルのかけ算をしているのだ。
優秀な記者、編集者はたくさんいるが、ビジネス開拓までできる人材は皆無に等しい。だから彼は、新しいメディアを立ち上げる会社にとって、喉から手が出るほど欲しい人材となったのだ。
次に「真面目」の価値観は害悪である、ということだ。例えば「全部自分でやらないといけない」「準備万端にしないといけない」「仕事を選んではいけない」「どんな人でも分け隔てなくつきあう」「飽きっぽくてはいけない」「バランスをとらないといけない」、全部まったくのウソである。
「どんどん得意な人に任せる」「見切り発車で始める」「ワクワクしない仕事はしない」「おかしなヤツとは距離を取る」「一度深くハマったら、さっさと次へ移る」「一つのことにサルのようにはまる」ことが正解なのだ。
この2 つの価値観を破壊したら、「多動力」を身につける土台は調ったといえる。あとは、自分の分身に働ける裏技、最速で仕事を進める技術、すぐに行動に移せるメンタルを学べば、一気に成功に近づくことができる。
電子書籍ランキング.com 編集部のオススメポイント
2010年代になって、さまざまなパラダイムシフトが起きているのは周知のとおりですが、人間の思考や習慣はそれほど変わっているのでしょうか?
『多動力』で著者・堀江貴文さんが述べていることは非常に合理的です。自分の価値を高めるためにあらゆる能力を掛け算し、市場価値を高めるために「多動力」が必要だと説いています。ロボットやAIなどとの共生社会を生き抜くなかで、人間的価値を高めていくかを考える契機になると思います。
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■著者プロフィール
水野俊哉(みずの・としや)
1973年生まれ。作家、出版プロデューサー、経営コンサルタント。ベンチャー起業家、経営コンサルタントとして数多くのベンチャー企業経営に関わりながら、世界中の成功本やビジネス書を読破。
近年は富裕層の思考法やライフスタイル、成功法則を広めるべく執筆活動をしている。現在は自ら立ち上げた出版社2社、飲食業などのオーナー業の傍ら、執筆やコンサルティング、出版プロデュース業を営んでいる。
著書は、シリーズ10万部突破のベストセラーとなった『成功本50冊「勝ち抜け」案内』の他、『「法則」のトリセツ』)、『お金持ちになるマネー本厳選「50冊」』、『徹底網羅! お金儲けのトリセツ』、『幸福の商社 不幸のデパート』『「99%の人が知らない」人生を思い通りに動かす大富豪の教え』など累計40万部を突破している。
■著書紹介
<内容紹介>
※この商品は固定レイアウト型の電子書籍です。タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
成功本ってこんなふうに読めばよかったんだ……
ちょっとコミカル、ほろりと涙もこぼれる「成功本」の世界
経営者、経営コンサルタント、出版と幅広い領域で活躍している水野俊哉が贈る「成功にグッと近づく」成功本読み方指南。
■Part1 【動機の整理術】
■Part2 【読書体験だけで終わらせない1%読書法】
■Part3 【成功本の体系的なジャンル分け】
Part3巻末の「未来日記」を記入した時
あなたの人生ががらりと変わる!?