著者累計40万部の作家・水野俊哉さんが新著『人生を勝ち抜く! 「成功本」50冊 超読書術』(ゴマブックス)を発売されました。電子書籍ランキング.comでは、本書の内容を一部抜粋して全6回の連載を行います。
本書は、これまで出版されたビジネス書のなかでも、とくに「人生を成功に導く」ために読んでおきたい書籍を目的別に大別して収録しています。
著者・水野氏がどのように「成功本」を読み、行動に移せばよいかを解説しています。また、収録されている本の要約もしているため、本を読むのが苦手な方でも重要なポイントを掴むことができます。
本コラムでは、本書の各章から1冊取り上げてご紹介いたします。
今回は第5章「起業前に知っておきたい成功レシピ」の内容から一部抜粋いたします。
IDEA HACKS! 東洋経済新報社,2006年刊
5段階書評データ
▶ざっくり言うと アイデアを生み出す習慣と方法× 89
わかりやすさ:5 ■■■■■ かなり読みやすいし図版もよい
実現可能度 :5 ■■■■■ ロジカルで具体的
著者の成功度:4 ■■■■ 生産性および効率もアップする
読後の影響力:4 ■■■■ ハックシリーズを制覇したくなる
読みごたえ感:5 ■■■■■ 生活全体に役に立つ
本書をかいつまんで言うと
本書は、アメリカ・シリコンバレーでインターン中の小山氏が原尻氏に送った「ライフ・ハック」に関するメールをきっかけに誕生した。(*以下、著者の対談を「はじめに」より要約引用)
小山 「 ハック」には、コンピュータをハッキングして破壊する、という悪い印象があるけれど、もともとは、こんがらがった難しい問題を、粗っぽいけれどサクッと解決してしまうという意味がある。だから、「ライフ・ハック」は、こんがらがった生活(ライフ)を簡単に解決(ハック)するという意味。
原尻 ぼくは先輩たちに教えてもらった仕事のコツが「ハック」という言葉でバシッときた。だから、それからは頭の中にある仕事のコツをとことん言語化していったんだ。そういうハックこそ本当に部下に伝授したいことだから。ハックを共有すれば、チームプレイとしての効果も高まるし、何よりチームに文化が生まれる。ここがすばらしいところだと思う。
小山 ぼくらには「本質に目を向けている」という芯がある。本質って、アイデアを生み出すシステムのこと。この流れを常に意識することで小手先のテクニックではなく、本質をしっかりとらえた「方法」まで落としこめた。
原尻 たしかに。ぼくらはいつも「方法」を探っていて、方法にこそ、新しいクリエイティブは宿ると信じている。小山 現代はさまざまな場面でアイデアが必要とされているからね。だからこそ。アイデアの出し方、方法に目を向けて、いつでもどこでもアイデアを生み出せる準備が必要なんだよね。
本書から得られる勝ち抜けキーワード!
東洋経済新報社刊の「~HACKS」シリーズは、2006 年7 月刊の本書が第1 弾であり、以後、『TIME~』『STUDY~』など続々と発行されている。そして今や書店では極似本を含めた「HACKS棚」が見受けられるほどのヒットになっている。
筆者(水野)はアイデア本を紹介したくてなん冊も類書を読んだのだが、著者の能力・資質・感性などの「属人性」に頼ったものがほとんどだった。再現性のある方法と、その過程が明確にされているアイデア本は意外に少なかったのだ。
しかし、本書は「両著者がクリエイティブに属する職種についている」というバックボーンだけに頼らず、再現性のある「明快なハック」を89 連発で公開している。
さらに言うと、本書の「はじめに」にある「IDEA HACKS! 概念図」と「本書の俯瞰図」が素晴らしい。
1. Setup 環境づくり→ 2. Flow&Stok メモとノート→ 3. Database 情報整理→ 4. Get the idea アイデア発想→ 5. Timemanegement 時間管理→ 6. Decision making 意思決定
本書は、1 ~ 6 のそれぞれの過程において、どのような「テクニック」や「ツール」が有効であるかを、無駄を省いたロジカルな文体で書いている。
著者の小山氏は、「アイデアを生み出すシステムを常に意識することで、すぐれたアイデアをより高い確度で導き出すことが可能になったと思う」と書いている。
また、本書にあるパックには、以下のような成功本に頻出するワード(法則)がたっぷりと組み込まれているのも、嬉しいところだ。
「マインドマップ」「SWOT」「マトリックス」「習慣は第二の天性」「演繹法と帰納法」「ポジショニングマップ」「マンダラート」「パレートの法則」「セレンディピティ」「メメント・モリ」
本書が誕生するきっかけのひとつに、アイデアをどんどん発想し失敗を恐れずチャレンジし続ける、アメリカの起業家精神があるという。だが本書は、ただ「アイデアを発想する本」では終わらず、「アイデアを効率よく生み出し、生産性を上げるライフスタイルの提案」にまでつながっている。「今日スグ役立つ仕事のコツと習慣」の本であり、「目標を達成するための成功本」の側面もある。1 粒で2 度以上は、おいしい1 冊であった。
電子書籍ランキング.com 編集部のオススメポイント
「Hack」という英単語は、「たたき切る/切り払って進む」という意味をもっています。大きなものを小さく分解したり、自分で扱いやすいようにすることを表しています。
『IDEA HACKS』は、アイデアが生まれるという意味と過程を読者が実践できるように、実例を交えて解説しています。アイデアを創造性の高い芸術品のごとく考えている読者諸氏にとっては、良い意味で衝撃を受けることでしょう。
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■著者プロフィール
水野俊哉(みずの・としや)
1973年生まれ。作家、出版プロデューサー、経営コンサルタント。ベンチャー起業家、経営コンサルタントとして数多くのベンチャー企業経営に関わりながら、世界中の成功本やビジネス書を読破。
近年は富裕層の思考法やライフスタイル、成功法則を広めるべく執筆活動をしている。現在は自ら立ち上げた出版社2社、飲食業などのオーナー業の傍ら、執筆やコンサルティング、出版プロデュース業を営んでいる。
著書は、シリーズ10万部突破のベストセラーとなった『成功本50冊「勝ち抜け」案内』の他、『「法則」のトリセツ』)、『お金持ちになるマネー本厳選「50冊」』、『徹底網羅! お金儲けのトリセツ』、『幸福の商社 不幸のデパート』『「99%の人が知らない」人生を思い通りに動かす大富豪の教え』など累計40万部を突破している。
■著書紹介
<内容紹介>
※この商品は固定レイアウト型の電子書籍です。タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
成功本ってこんなふうに読めばよかったんだ……
ちょっとコミカル、ほろりと涙もこぼれる「成功本」の世界
経営者、経営コンサルタント、出版と幅広い領域で活躍している水野俊哉が贈る「成功にグッと近づく」成功本読み方指南。
■Part1 【動機の整理術】
■Part2 【読書体験だけで終わらせない1%読書法】
■Part3 【成功本の体系的なジャンル分け】
Part3巻末の「未来日記」を記入した時
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