#265 背中から、抱きしめさせて
あなたの胸の厚みが好き。
あなたを、後ろから抱きしめる。
あなたの胸は、どこまでも、厚い。
見ていても、厚い。
抱きしめると、見ていた時より、さらに厚いのがわかる。
手が届かない。
横幅よりも、奥行きが広い。
大木。
あなたを、私が抱きしめているのに、あなたが私を抱きしめてくれているような感覚になる。
あなたのうなじが、好き。
馬のたてがみのように、凛々しい。
馬に、またがっているみたい。
あなたの鼓動が、聞こえる。
私の鼓動が、あなたの鼓動に、シンクロしていく。
はるか彼方に伸ばした私の指先は、あなたの乳首を探している。
あなたの背中に頬をつけて、両腕を伸ばす。
あった。
指先に、あなたの乳首が触れる。
あなたが、私が探しているのを知って、手伝ってくれた。
あなたの乳首を、指先で味わう。
私が触っているのに、感じているのは、私。
あなたの2つの肩甲骨の間に、私は、埋もれてしまいそう。
このまま、あなたが空中に舞い上がっても、どこまでも空を飛んでいけそう。
あなたの唇が、欲しくなった。
あなたにしがみついたまま、私の唇に、あなたの唇が当たる。
なんにも言ってないのに。
あなたは、私の気持ちを感じてくれて、頭を伸ばして、唇を注いでくれた。
もう少し、このままで、いて。